
1人の異性と出会って、恋をし、その後、相手が自分にふさわしくないと気がつくことは、極めて“健全なこと”です。
中には、一発で的中させる人もいますが、普通は、自分にぴったりのパートナーを見つけるために、いくつかの恋を繰り返すものです。
ですが、いたずらに数を重ねていくだけでは、いつまで経っても、そのようなパートナーとは巡り会えません。
というわけで、ここでは、
しっくりこない相手と上手に別れることの大切さ
について、解説します。
目次
別れ方がまずいと、また同じ失敗を繰り返す
恋を重ねるごとに、より理想に近い相手へ、確実に移っていくためには、
何より、別れ方に気をつけなくてはなりません。
大抵の場合、
女性は、自分があれほど尽くしたのに報われなかったと思い、「恨み」を持ってしまいます。
一方、
男性のほうは、女性の不満に対して責任を感じ、「罪悪感」にとらわれがちです。
そのような“心のしこり”を残していると、
といった後悔の念から、また、同じような相手に惹かれ、また、同じような失敗を繰り返してしまうことになります。
そのような悪いパターンに陥らないためには、「恨み」や「罪悪感」といった閉鎖的な感情ではなく、肯定的な感情を持って、別れることが大切です。
“いらぬ努力”はやめ、上手に別れよう
心にしこりが残る別れ方をしてしまう原因の一つに、「交際期間が長過ぎる」ということがあります。
こういうカップルは、「そもそも相手を間違えている」ということを認めようとせず、何とか、自分やパートーナーを変えようと、“いらぬ努力”を続けてしまいます。
それはどんな努力かというと、
例えば、
と思いながら、問題の箇所を改善してくれるよう相手に求めたり、もしくは、自分の側でそれを問題でないように思い込もうとしたりする、そんな努力です。
「理想に近い」に過ぎなかった自分たちの関係を、むりやり、「理想の関係そのもの」にしようとするから、フラストレーションを起こし、ひいては、その恋が、心にしこりを残す別れとなってしまうのです。
たとえ、
2人の関係をよくする、とっておきのテクニックがあったとしても、そもそも、最良のパートナー同士ではない2人の仲が、劇的に改善することはありません。
大切なのは、そのような相手とは上手に別れることです。
(交際を始めたくらいですから、確かにいくらか相性がいい部分もあったのです。ですから、“ベスト・パートナー”としての位置を求めず、“友人”としてなら、よい関係になる可能性はあったかも知れません……。)
男女が惹かれ合う4つの要素
なぜ、上に説明したような、肯定的な感情を持って上手に別れることが大事なのかというと、
きちんと“心”が開かれていなければ、魂から惹かれ合う感覚が掴めないからです。
交際相手との間には、基本的に「肉体」、「感情」、「心」、「魂」といった4種の惹かれ合う力が働きます。
もっとも高次の「魂」から惹かれ合うことによって、本当の愛が生じるのです。
・「感情」→親愛の情
・「心」→関心
・「魂」→愛!

肉体的な引力や、感情的な引力による結びつきであっても、
「心底愛してる!」
といった気持ちにはなります。
しかし、それは見せかけの愛です。
心の引力、魂の引力による結びつきでなくては、本当の愛は生まれず、生涯にわたって持続することはありません。
(余談)セクシーな人ほどすぐに飽きられる?!
少し脱線するかも知れませんが、
魅力的な容姿を持っている女性ほど、肉体的な引力に惹かれて、多くの男性が集まってきます。
当然、肉体関係に重きを置き過ぎている男は、お互いが本当のパートナーとしてふさわしいかが、分かっていません。
(あまり深く考えない、ということもあるでしょう。)
もともと、肉体的な引力は、それより高次の「感情」、「心」、「魂」の引力が生じていなくては、保たれないものですから、
意外にも、魅力的な容姿を持つ女性ほど、男性から飽きらてしまうのも早かったりします。
しっくりこない相手とは別れて当然
「引力」などと、少し難しい言い方をしましたが、
要は、
⚫︎しっくりこない相手との関係は長引かせないようにしよう!
⚫︎最良のパートナーに確実に近づいていくためには、一つひとつの恋を上手に切り上げよう!
ということです。
(どれだけ自分を盛り上げようとしても、最良のパートナーではない相手に対しては、どこか“引っ掛かり”を感じているものです。そしてそれも、心が開いていてこそ感じ取れるものです。)
相手に愛され、「結婚したい」と思ってもらうための戦略や駆け引きは、確かにあります。
しかし、
たとえ、策を巡らして、その相手と結婚しても、本当にふさわしい相手でなければ、その後の人生がずっと幸福であるという保証は、どこにもありません。
あなたが覚悟しなくてはいけないことは、
相手が自分にとっての最良のパートナーであると確信が持てるようになるまでは、たいてい、5つのステージを時間をかけて進んでいかねばならないということです。
「あ、この人いいかも!」
⬇︎
⚫︎第2ステージ【心が揺れる】
「本当にこの人なのかな……?」
⬇︎
⚫︎第3ステージ【相手を1人に決める】
「私のパートナーは、きっとこの人!」
⬇︎
⚫︎第4ステージ【親密な関係になる】
「何だかもう家族みたい……」
⬇︎
⚫︎第5ステージ【プロポーズと婚約】

当然、
「いくつかの恋を繰り返す」ということは、「すべての人と、この5つのステージを経験する」ということではありません。
しっくりこない相手とは、
どこかのステージで別れを決断しなくてはならないのです。
あなたにふさわしい相手は、あなたの「心」が決める!
結婚は、多くの人にとって、人生最大の決断と言えるものでしょう。
そのように、大事な相手を選ぶ際は、
とか、
みたいに、「頭」で決断を下すものではありません。
あなたの「心」が開いていて、そこにふさわしい相手がいれば、
みたいに、自然と分かるものです。
だから、
常に「心」が開いていなくてはならないのです。
だから、
恨みや罪悪感を抱かず、肯定的な感情を持って、一つひとつの恋を上手に切り上げなくてはならないのです。
しっくりこない相手と別れることを、不用意に恐れてはいけません。
「愛されていたのに拒まれた」とか、「裏切られた」などと、落ち込む必要はありません。
でも、お互いにふさわしい相手じゃなかったみたいね。
がっかりしてるし、傷ついてもいるけど、許してあげるわ。
どうかお元気で。
これで私は、また、自分にふさわしい相手を探しために、新たな一歩が踏み出せるわ。

と、あくまでもポジティブに、心を開いたまま、現実を受け入れればよいのです。
――どうしても個別でアドバイスをもらいたいという場合には、あなたの運勢を花開かせてくれる占い師さんの存在を頼りましょう。