「この人はいったいどんな人なんだろう?」と魅力を感じて始まる恋心もあれば、新しい相手に気持ちが向かず、「かつてのあの人と、もう一度結ばれたい!」という恋心もあります。
いずれもロマンチックな恋愛ですが、後者のいわゆる「復縁」には、独特の難しさがあります。
というわけで、ここでは、
復縁のコツと心構え、
その中でも特に、
「沈黙(ほっとくこと)」の大切さ
について解説します。
目次
復縁に目指すにあたって、まずは現在の状況分析!
そもそも別れた原因は何だった?
復縁のアタックを検討する前に、まずは、なぜ別れたのか、その原因をしっかりと認識しておかなくてはなりません。
原因をしっかり把握していれば、復縁までの道筋は、だいたい見えてくるからです。
「男女が別れる原因」は、大きく分けて、この2パターンです。
① どちらかに、恋愛を続けられなくなる何らかの問題が起きた(=物理的原因)
② どちらかが、違う相手に目移りをした(=心理的原因)
そして、もうひとつ大事なポイントは、
❶ 自分から振ったか?
❷ 相手から振られたのか?
です。
できればもう触れたくない過去でしょうが、ここは辛い気持ちをこらえて、よく思い出してください。
「原因」についてですが……
復縁を目指す人にとってはおそらく、別れた原因は、① 物理的原因であったほうが、気持ち的にはラクでしょう。
しかし実際、こちらであることは稀です。
よく経緯を思い出すと、どちらかの目移りや浮気、もしくはそれに対する疑念が、最終的に、別れという決断へと導いたのではなかったですか?
とにかく、よく思い出してください。
また、「どちらが振ったか?」についても……
はたして、あなたの認識は相手と一致しているでしょうか??
原因が分かったら、あなたがやるべきこと
原因が分かったら、復縁に向けて、あなたの取るべき行動が見えてきます。
もし、別れた原因が上に挙げた ① 物理的原因(=相手が事故に遭った、連絡手段を失ったなど)であったなら、対処法は、ごくシンプルです。
冷静さを保ったまま、2ヶ月ほど沈黙し、その後に、自分の近況を短く書いたメールを送るといいでしょう。
(それで返事が来なければ、さらに数ヶ月待ってメールします。)
一方、別れた原因が ② 心理的原因(=いずれかが目移りした)という場合ですと、“あなた側”の他の人への目移りが原因だった場合は、「謝罪して、復縁を目指す」というルート、反対に、“相手側”の他の人への目移りが原因だった場合は、「許して、復縁を目指す」というルートへ、進むことになります。
ただ、ここで注意しなくてはならないのは、「相手側が目移りしたのは、本当に相手側だけに問題があったのか?」ということです。
多くの場合、相手が他に目移りするということは、あなたへの不満が発端となっています。
いくらあなたが「許す」側といっても、ここを見落としてしまうと、復縁は実現はしません。
安心しすぎて、相手を軽く扱ったり、おろそかにしていたり、などということはなかったでしょうか?
ぜひ慎重に、自分の反省すべき点を見つけてください。
冷却期間はどれくらい必要?
「謝罪する」にしても、「許す」にしても、一度別れてしまった以上、復縁を図るには、
ということを考えなくてはいけません。
つまり、復縁するために、「今すぐモーションをかけられるケース」と、「しばらく冷却期間をおかなくてはいけないケース」に別れるということです。
これは分類すると、以下のようになります。
● 別れが穏やかだったため、その後も友だち関係が続いている
➡︎この場合は下手に時間を置かないほうがいいです。いけるうちにいきましょう。
● 復縁したい相手のほうから連絡がきた
➡︎相手に心境の変化があったことが分かります。チャンスと見ていいでしょう。
● 相手が現在の恋人とうまくいっていないことを知った
➡︎不安定な状況だけにあなたを頼りにするかも知れません。
● お互いが険悪な感じで別れた
➡︎相手も怒っているでしょうし、何より、自分の中でもまだ復縁に対し若干迷いがあるのではないですか?
● 別れた後も連絡できていたが、返信が目に見えて減ってきた
➡︎おそらく、“別れたあなた”とのやりとりを面倒に感じてきたのでしょう。ここは勇気を出して、一度連絡を絶ち、相手の気持ちをリセットしたほうがよいです。
● 相手の新しい恋人ができたと知った
➡︎あなたも経験したことがあるように、「♪恋が走り出したら、君が止まらない」状態です。そんな時には誰だって別れた相手からの連絡は耳に入りません。
●別れた後も、体の関係だけが続いている
➡︎なぜ、彼女ではないのに肉体関係を持つのか、それはあなたが“昇格予定のない二番手”だからです。一度距離を置いて、あなたの大切さを再認識させる必要があります。
なお、下の「まだ冷却期間が必要なケース」においては、その冷却期間は、だいたい1〜3ヶ月と考えてください。
「沈黙」を効果的に使うべし!
ここまで、現在のあなたの状況を振り返ってもらいましたが、ここからは、
復縁するにあたっての心構えや考え方
について触れていきたいと思います。
普通の恋愛とは違う「復縁」の難しさ
復縁したいと願っているあなたは、また2人が結ばれるまでの流れを、どのようにイメージしていますか?
当然、お互い、相手のことを、すでにかなりの部分知っているのですから、ある境目さえ越えてしまえば、一足飛びに仲良くなれる可能性はあります。
しかし、これはけっして、全く新しい相手と結ばれるよりもハードルが低いわけではありません。
むしろ、高いかも知れません。
いえ、そのハードルを低くするか高くするかは、ひとえにあなたの心構えにかかっています。
まず、しっかりと、頭に入れておかねばならないのは、「普通の恋愛」と「復縁」には決定的な違いがあるということです。
というのも、「復縁」においては、
・積極的に動いたぶんだけ親密になれる
・会う頻度が高くなるとお互い好きになる
という「普通の恋愛」において当たり前のことが、全く当てはまらないからです。
一言で言うと、「復縁」においては、「好意を表さないほうがいい場合もある」ということです。
なぜかというと、一度別れているため、よりをもどしたところで、また同じ原因で別れることになってしまうのではないかと、相手は警戒してしまうのです。
誰だって、自分から進んで“傷つきたい”人はいません。
そんな時、あなたに対して、
という気持ちが起こると、内心、
「変に気を持たせるとかわいそうだな、距離を取ろう」
「勘違いされると面倒なことになりそうだな……」
「もう、あんな思いをするのはごめんだな……」
という思いから、あなたを避けようとします。
ですから、もしまた、接触できたり、メールのやりとりができるようになったりしても、一度、相手への気持ちはなくなった素振りで、あくまでもライトなスタンスで接しましょう。
そのほうがかえって、相手も前向きに対応してくれます。
これこそが、復縁を望む者の基本的心構えです。
焦ってはダメ!「沈黙」が最大の武器
⚫︎ 不用意に好意を表さないこと
⚫︎ 相手にすがりつかないこと
これらは、復縁を実現させるために最も重要なことです。
そして、その究極は、何と言っても「沈黙」です。
相手のテンションが低いのに、あなただけ盛り上がってはいけません。
再びメールのやりとりができるようになったとしても、必ず、相手のテンションに合わせた返事をするようにしましょう。
返信が来ない場合でも、うろたえてはいけません。
そんな時は、迷わず沈黙してください。
沈黙には、
という効果があります。
ここで、なぜ沈黙がそれほど「復縁」の武器になるかを、ちょっとした例え話で説明しましょう。
あなたと相手が育んだ愛情は「植物」です。
でも一度、それは枯れてしまいました。
あなたはそばに落ちていた「タネ」を拾って、また「芽」が出ることを望んでいます。
「芽」が出ようとも、まだ出る気配すらなくとも、「土の中」には、まだ「枯れた根っこ」が残っているのです。
そんな状態で「芽」の成長を望もうとも、「土の中」をきれいにしない限りは、成長できません。
「土の中の古い根っこ」は放っておけば、土の中の微生物が分解してくれます。
そうして、いつしか「古い根っこ」が、きれいに取り払われること……これこそが「沈黙」なのです。
「押してダメなら引いてみな」というより、
これこそが、復縁における最大の奥義と言えるでしょう。
努力は相手の迷惑になる?!
頑張り屋のあなたは、焦りも拍車をかけて、「どんなメッセージを送れば、相手の心を動かせるか?」と、必死に頭をひねろうとするかも知れません。
そんな時によくある失敗は、心配をかけて気を引こうとする作戦です。
実は、これこそが、最大の禁じ手です。
「体調が悪い」などというメールがそれに当たります。
たとえ、相手がやさしさから、「大丈夫?」と返事をしてきたにせよ、その後に残る向こうの気持ちは、
というような、ある種、迷惑を被ったという「怒り」です。
それと同様に禁じ手なのが、不安からのメールです。
冷静さを失い、玉砕覚悟で、
「いやだったら、言ってください」
「すみませんでした。もうメールしません」
などとメールをしたところで、事態が好転することは100%ありえません。
これらのメッセージは脅しにも近く、返し方も難しいため、相手にとっても迷惑ですし、同時に、あなたの気持ちもグシャグシャになってしまうでしょう。
ですから、復縁実現のためには、
「くっそぉ! いったい、どうすれば……?」
などと頭をひねる努力は全くの無駄、かつ相手にとって迷惑であり、やはり、「沈黙こそ最強の武器である」ということを忘れないでください。
復縁が成功したら…
最後にここで、復縁を目指すあなたに、もし復縁がうまくいった場合、どんなことに注意したらいいかについて、少し説明しましょう。
自分の魅力を磨き続けることを忘れずに!
今は、まだ復縁が叶わず、モヤモヤの真っ只中にいるあなたですが、法律上、あなたはけっして、“意中のあの人と”しか、結婚できないわけではありません。
とこだわっているのは、あなたの心です。
と思っているのも、この世の絶対的事実ではなく、あなたの心がそう決めているだけです。
その自分の心に苦しめられているなら、あなたは今、恋の虜(とりこ)になっちゃっているわけです。
……いや、この表現はちょっとロマンチックすぎますね、「恋という“麻薬”の依存症患者」と言ってもいいでしょう。
つまり、理性で自分をコントロールできなくなっているのです。
となっているのが、現在です。
彼がいなくても、「1人ででも夢中になれる楽しみ」を見つけることによって、どんな時でも自分をコントロールできるようになり、どんな局面にも動じなくなります。
そしてこれは、恋愛関係がうまくいっている時でも大切なことです。
(当然、復縁成功後もです。)
人と人は、お互いに依存しあってその関係を保つのではありません。
お互いに尊敬し、高めあっていってこそ、「人と人」です。
恋は人生に潤いをもたらしますが、人生はそれだけではありません。
たとえ、復縁がうまくいこうとも、いかなくとも、「あなた自身の魅力」を磨き続けることを忘れないでください。
ですから、復縁を目指す今からでも、ぜひ、「1人でいても幸せ」と言い切れるような、「これをやっていると時を忘れる」と言えるくらいの、“大好きなこと”を見つけてください。
人と比べると、またモヤモヤが生まれる可能性がありますから、どちらかというとやっぱり、“完全に1人で打ち込めるようなこと”がオススメです。
お互いの「ありがとう」が関係持続のための最大のエネルギー
そもそも、人間が、男と女に別れているのは、“それぞれの役割”があるからです。
お互いに得意分野が持ち寄り、不足を補いあい、向上しあいながら、人間の歴史が続いてきました。
ですから、基本中の基本ですが、何よりも、
そしてそれをきちんと口に出すこと
が大切です。
「ありがとう」とあまり言わない人は、「言わなくてもちゃんと感謝はしている」と言いますが、口に出して言われないと、相手の心の中には、
迷惑だったかな?
余計だったかな?
というモヤモヤが少し残ります。
それをスッキリ晴らせてあげるのが、「ありがとう」という言葉です。
相手と長く一緒に過ごすためには、常に、相手からしてもらったことに感謝の気持ちを持ち、「ありがとう」という言葉を言い忘れないようにしてください。
復縁を願う相手に対しても、ただ気持ちを燃え上がらせるだけでなく、
とか、
といった感謝の念を持って思い出すと、少しは気持ちがラクになってきませんか?
そのまま彼にこだわり、復縁を目指すにしても、こだわりを捨て、他のことに目を向けようとも、いずれにしても、あなたの幸運を祈ります。