もともと占いにはさまざまな方法がありますが、現在でも、バラエティに富んだ占い方法が次々に開発され続けています。
ここでは、それらの本流とも言える主な占いについて解説していきます。
まずは大きく「西洋系」と「東洋系」に分け、その後にそれらを3タイプ別に分けて見ていきます。
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目次
西洋系の主な占い
西洋占星術
「星占い」とも言われる、最もポピュラーな占い方法です。対象者の誕生日を基にして、十二星座や十惑星で、運命を読み解いていきます。
雑誌などのシンプル版では、太陽の位置のみを見ることで占いますが、実際は、恋愛では金星、セックスの傾向では火星を見るなど、かなり複雑です。
カバラ数秘術
創始したのは、ピタゴラスという哲学者で、西洋哲学と結びついています。生年月日や名前を1から9までの数字に変換し、その数字の意味によって運命を解読する占いです。
東洋系の主な占い
四柱推命(しちゅうすいめい)
生年月日で十干(じゅっかん)と、十二支を出し、この干支によって運命を解読する占いです。有名な「六星占術」も「算命学」も、この四柱推命から派生したものです。
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姓名判断
名前で運命を判断する占いです。漢字の画数で吉凶を占うのが一般的ですが、天格・人格・ 地格といった三才配置や、陰陽の配置など、複雑なところがあります。
人相・手相
東洋系の人相・手相は、中国の医術から派生したもので、他の占いとは系統が異なるものです。ちなみに、仕草も人相の一つとされています。
奇門遁甲(きもんとんこう)
中国の宋〜清の時代が発祥と言われる、非常に歴史の古い方位術。方位を年、月、日、時の4つの次元に分けて、それぞれの吉凶の方位を出します。
気学
奇門遁甲と同じ、方位術の一種で、園田真次郎が古い九星占いをベースに1924年に創始した、日本生まれの占術。生年月日の九星と干支、五行を組み合わせて占います。
紫微斗数(しびとすう)
東洋系の星占いで、生年月日から、14個の星を12の“室”に分けて判断します。生年月日を基にする占いとして、中国では「四柱推命」と並ぶ双璧と言われています。
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易(えき)
タロットのようにその時の偶然性によって判断する占い。周の時代に成立した「周易(しゅうえき)」と、比較的歴史の新しい『断易(だんえき)」と2種類あります。
《占い3タイプ》命術、卜術、相術の違い
「西洋系」と「東洋系」に分けると以上のようになりますが、これらをひとくくりにした上で《タイプ別》に分けると、次の3タイプに分かれます。
①命術(めいじゅつ) | 生年月日などから、人の性格や運命を占う
【代表的なもの】 |
②卜術(ぼくじゅつ) | 偶然に現れた結果から占う
【代表的なもの】 |
③相術(そうじゅつ) | 方位や人相、家相などを見る
【代表的なもの】 |
「①命術」は現時点ですでに動かしようのない事実から未来を占い、「②卜術」はその場で出た偶然から未来を占い、「③相術」はその中間といった感じでしょうか?
(人相や手相も、生き方や心掛け次第で変わっていくものですので、ある意味で「相術」は「命術」と「卜術」の中間と言えなくもないでしょう。)
なお、電話占いだと、当然、「相術」にあたるものはほぼ使えないわけですから、「命術」と「卜術」がメインとなってきます。
ひとくちに占いと言っても、このようにさまざま種類があることは抑えておいたほうがいいでしょう。
電話占いで占い師を選ぶ際にも、非常に参考になります。
新登場する占いのほとんどは四柱推命がベース
最後に少し補足すると、冒頭で「今でも新しい占いが開発されている」と記しましたが、一時期ブームとなった「動物占い」は、上に紹介した四柱推命をベースにしたものです。
なぜ、既存の占い手法に飽き足らず、新しい占い手法を開発する必要があるのかと言えば、それはひとえに“ビジネス”のためです。
占い業界の生々しい側面を語るようで恐縮ですが、やはり『占い本』はヒットすると大きな収益が見込めるため、出版社などのメディアは、絶えず斬新な占いの企画を求めているという実情があります。
占いは人の役に立つものですが、エンターテイメントであり、かつビジネスでもあります。
『楽しみつつ、冷静に。』これが、どんな種類のものであっても、占いに触れる際の合言葉です。