
子供の頃に、あまりに甘やかされて育つと、“自己中”(自己中心的な性格)になる傾向があるそうですが、
組織内では、どんな人とも、うまく折り合いをつけてやっていかなくてはいけません。
実は、自己中な人には、はっきりとした攻略法があります。
というわけで、ここでは、
“自己中な人”とうまく付き合う方法
について解説していきます。
目次
自己中な人の特徴とは?
“自己中な人”とは、要するに、こんな人です。↓
・他人の存在そのものを無視しがち
・表面上は聞いているフリをし、実際は聞いていない
・厳しくアドバイスをすると、ふてくされる
・「あなたのためを思って言ってるのよ」が口癖
……さて困ったものです。
ですが、この特徴から、何かが見えてきませんか?
彼女(彼)たちは、
「自分は正しい」ということが、自分の中で絶対的な位置を占めています。
……ということは、“自己中な人”は、
わけです。
これをうまく利用しない手はありません。
このことを踏まえて、具体的な対処法を見ていきましょう。
自己中な人の対処法【4つのポイント】
①相手の口から言わせる
自己中な人に、「こうだから、こうしましょう」などと“直接的な言い方”をしようものなら、すかさず、反発してきます。
ですから、直接的な言い方をしなければいいのです。
例えば、やってもらいたいことを指して、
というふうに聞けば、
答えがイエスだろうがノーだろうが、それをやることが“前提”になってしまうので、それをやることがまるで、
「自分の考え」であるかのように受け入れてもらえます。
(本人はこれに気付きません。)
また、何かを手伝ってもらいたい時には、
と言い切ってしまうか、
と聞けばいいのです。
そうすれば、これも、必ずどちらかをやることが“前提”になっていますので、
向こうは、
というふうに、どちらかをすんなり受け入れてくれます。
とにかく、自己中心的な人は、
全部自分で決めたいし、決めたように思い込みたいのです。
そして、性質としては、他人からの指図に反発します。
ですから、
自己中心的な人に何かをしてもらいたい時には、
直接頼むのではなく、
最初からやってもらうことを“前提”にして、
“間接的な物言い”を心がけてください。
②反発する対象をすり替える
「対象をすり替える」というと、何だか難しいように聞こえますが、これは意外と単純な話です。
上のやり方は、言わば、「やってもらいたいことを、やってくれる前提で話を進めてしまう」というやり方でしたが、
このやり方は、
「やってもらいたいことを頼む時に、
合わせて、どうでもいいことも頼む」
というやり方です。
例えば、
と頼むのです。
当然、どんなやり方でも構わないのに、あえて、やり方まで指定するのです。
そうすると、自己中な人は、“好きなやり方”で、こちらがやって欲しいことは、やってくれます。
つまり、
どうでもいい頼みごとで、
自己中な人特有の「いつでも反発したい気持ち」を満たしてあげる
のです。
少し脱線になるかも知れませんが、
例えば、子供にも、「家から帰ったら、必ず手を洗いなさい」とだけ言うのではなく、
家から帰ったら、必ず手を洗いなさい。
洗う時は、手首もちゃんと洗うのよ
と言ったら、手首は洗わないまでも、手はちゃんと洗ってくれるようになる可能性は高いでしょう。
(……自己中な人って、言ってみれば、子供みたいなんです。)
③逆説的な言葉で頼みごとをする
何度も述べているように自己中な人は、とにかく“反発したがり”です。
上で紹介した「間接的に頼む」のも、「どうでもいいことも合わせて頼む」のももちろん有効ですが、
という風に、
「逆に決めてかかって頼み事をする」
というのもまた有効です。
会話にリズムをつけると、よりすんなりいきます。
例えば、こんな感じ。
どうせ反発してくるのだから、反発の“流れ”に乗せて、頼みごとをするという感じです。
(間にもっとたくさん質問を挟んでも構いません。)
当然、向こうは反発してくるわけですから、フィニッシュは、「〜はしたくないですよね?」と、逆説的な言葉で頼みごとをしなくてはならないわけです。
自己中であってもなくても、日本人なら、褒められると謙遜する人がほとんどですから、
自己中な人には、
「褒めて、褒めて……、最後は“逆説的に”頼む!」
という風に覚えておいてもいいかも知れません。
④自己中な人が喜ぶ言葉はコレ!
最後に、自己中な人が喜ぶ、“殺し文句”を紹介しましょう。
これを言うと、自己中な人は大喜びして、途端にあなたに対して好意的な態度を取るようになるでしょう。
それは、
という言葉です。
自己中な人は、
私のこと、ぶっちゃけどう思う?
怒らないから、率直な意見を聞かせて
といった話を振るのが、大好きです。
とにかく、自分のことに一番関心があるのです。
そんな時は、下手に内容のある意見などせず、上の言葉を言えばよいのです。
これは、どういうことかと言えば、
“誤解されているということが分かっているあなた”は、
“本当の姿を知っている人”ということになるのです。
(これは、自己中な人にとっては、限りなく嬉しいことです。)
そこで、さらに、さきほど紹介した“逆説的な言葉”で頼みごとをすればいいでしょう。
◯◯さんのことを、みんな誤解してますよ。
みんなは、◯◯さんは、きっと〜〜をやりたがらないって言ってるけど、◯◯さん的には、そんなことないですよね?
このような頼み方なら、きっと、すんなり聞き入れてくれるでしょう。
自己中な心は誰に中にもある?!
――いかがだったでしょうか?
もしかしたら、
と思った人も多いのではないでしょうか?
でも、それもそのはず。
自己中心的な性格=自己愛の強い人
と言うこともできます。
そして、自己愛とは、どんな人にもあるものです。
ですから、上に紹介したやり方は、特に自己中の人でなくても、いろんな人に対して、有効です。
(特に、子供には有効です。)
ただ、あまりに濫用してしまうと、
と怒られちゃうので、十分注意してください。(笑)