「ダメ人間」、なかなかのパワーワードですが、要するにこれは、“よくない状態の人間”のことです。
どんな人でも、時には自暴自棄になって、「自分はダメ人間だぁ!」と落ち込むこともあるでしょう。
しかし、いつまでもダメ人間でい続けることは何とか避けたいもの。
ここでは、
ダメ人間4タイプの特徴とそれぞれの卒業方法
を紹介します。
目次
ダメ人間は「男らしさ」と「女らしさ」のバランスが取れていない
ダメ人間とは、もちろん外見ではなく内面の話ですから、性格的な欠陥があるわけです。
性格的な欠陥がある人は、本来の自分を押し込めている可能性があります。
そうです、誰だって、“本来の自分”を取り戻せば、その人なりの輝きを取り戻すことができるのです。
翼を縛られている鳥をイメージしてみてください。
その縛りを解いてあげれば、あなたはダメ人間を卒業することができます。
その縛りとなっているのは、あなたの中の、「男らしさ」と「女らしさ」の不均衡です。
「男らしさ」、「女らしさ」と聞いても、人それぞれイメージに違いがあるかも知れませんので、ここでは以下のように定義して、話を進めていきます。
もし、あなたの中に
という考えが浮かんだなら、その考えはすぐに捨ててください。
男であっても女であっても、それぞれの中に「男らしさ」と「女らしさ」が共存しています。
そのバランスが取れていないのが、いわゆるダメ人間というわけです。
あなたはどのダメ人間?
こうした観点で見ていくと、ダメ人間は、以下の4タイプに分かれることになります。
ではここから、それぞれの特徴(ダメっぷり)を紹介していきましょう。
あなたが自分に最も当てはまると感じるのはどれでしょうか?
……ただあらかじめ言っておきますが、あなたが女性であっても『ガンコ親父タイプ』や『チャラ男タイプ』が当てはまる可能性があります。(もちろん逆も然りです。)
①『ガンコ親父タイプ』のダメ人間
このタイプの男性は、男らしさばかりが発達し、女性的な面は閉じ込められたままです。
そのため、自己主張はしますが、他人に無神経で、感情に欠けます。
また、女性的な面を抑圧したことによって、愛情を持って人生を楽しむ能力を失っています。
『ガンコ親父』のダメっぷり
⚫︎いろんなことに対して懐疑的で、考えが狭い。
⚫︎支配的で、冷淡、思いやりがなく、競争心が強く、破壊的で、暴力的。
⚫︎退屈で、同じことばかり繰り返す。
⚫︎無思慮で他人の気持ちが分からず、自分を変えられない。
⚫︎堅苦しく、注文が多い。
⚫︎無感情で心が閉じており、傷つくと不機嫌にむくれる。
⚫︎わがままで、他人の要望に応えようとしない。
⚫︎緊張を解くことなく、競争心が激しく仕事に溺れる。
⚫︎何にトライしても、味気なく、不満で、憂鬱で、独善的。いくら働いても十分に思えない。
『ガンコ親父』を卒業するには?
他人、特に女性に対して、思いやりと理解を持ち、尊重する能力を発達させるといいでしょう。
そうすることによって、もっとバランスの取れた人格が生まれます。
②『チャラ男タイプ』のダメ人間
このタイプの男性は、男らしさの発達を拒んだために、女性面のほうが強くなりました。
攻撃的で、自己主張が強いかわりに感受性が強く、繊細です。
男らしさを発揮しないために、本来の自分の力を弱めており、有能さに欠けています。
『チャラ男』のダメっぷり
⚫︎何事も、他人に依存し過ぎ、操縦されやすい。
⚫︎よく考えの筋道が混乱し、不明確になる。
⚫︎頭はいつも雲の上で、地に足がつかない。
⚫︎リードしたり、指図したり、野心を持って仕事することができない。
⚫︎決断力がなく、時には、常識的な考慮や判断すらできない。
⚫︎気が変わりやすく、人を受け入れる心も狭い。
⚫︎よそにいい顔をするために、身内の欲求をないがしろにする。
⚫︎基本的に自信がなく、常に、非難されることへの恐れが行動の動機。
⚫︎無責任で、甘えん坊。
『チャラ男』を卒業するには?
自分の男らしさを大事にし、それを相手への思いやりと理解と尊重に向けましょう。
そうすることで、やすらぎと愛情が心に満ち、これまで押し込められていた、有能で創造的な自分を取り戻すことができます。
③『おとこ女』タイプのダメ人間
このタイプの女性は、女らしさの発達を拒み、男性的な面の強化を重んじてきています。
そのため、繊細でも受容的でもなく、攻撃的で、自己主張が強いです。
自分や皆にとっての、“すべて”になろうとし、何でも一人でがんばらねばと感じています。
また、いつも何かしら心配事があるため、人生の喜びや充実感があまり味わえません。
『おとこ女』のダメっぷり
⚫︎考えが狭く、悲壮創造的で、非ロマンチック。
⚫︎何事にも批判的で、冷淡で、懐疑的。
⚫︎過剰に分析的で、フラストレーションがたまりやすく、混乱することもある。
⚫︎強引で、自己防衛的で、支配的で、他人に対して注文が多い。
⚫︎いつも強迫感に悩まされ、何でも気に病む。
⚫︎とげとげしく、頑固で、他人に冷たい。
⚫︎機転を働かせたり、他人への配慮することなく、要求ばかりする。
⚫︎自力本願の度が過ぎ、助けや支えを求めたがらない。
⚫︎自立にとらわれ過ぎて、心の触れ合いへの欲求を忘れてしまう。
『おとこ女』を卒業するには?
自分の女らしさを大事にしながら、男性を信頼し、受け入れ、互いに評価し合う関わりを持つといいでしょう。
そうすれば、内にある男性的な面は、女性的な面と調和しながら発達していきます。
④『なよなよ女』タイプのダメ人間
このタイプの女性は、温かく、受容的で繊細ですが、人を操り、要求がうるさく、不合理なところがあります。
男性的な面の自然な発達を否定してきたので、自分を無力に感じ、他人に依存し過ぎる傾向があります。
『なよなよ女』のダメっぷり
⚫︎浪費的で、わがまま。
⚫︎地に足がついておらず、ロマンチック過ぎて、何事においても心から満足するということがない。
⚫︎無力で、無能で、追い詰められた気分になることが多い。
⚫︎迷信的でだまされやすい。
⚫︎優柔不断で、目的性がない。
⚫︎要求が多く、欲が強い。
⚫︎反応過剰、非論理的で、いつも考えが行き当たりばったり。
⚫︎裏表が激しくて、人を操縦しようとしがち。
⚫︎何事においても、不必要な犠牲を払うことが多い。
『なよなよ女』を卒業するには?
時には、人の手を借りずに、自分の求めるものを手に入れてみましょう。
独立独歩の気概を持ち、主体的に行動するようにすれば、バランスの取れた人格が生まれるでしょう。
自分を愛し、自分の“性”の力を大事にしよう
――いかがだったでしょうか?
大抵の人は、自分の持つ「男らしさ」、「女らしさ」の片方だけを大事にしています。
しかし、あなたが本来の自分を取り戻し、ダメ人間から卒業するには、「男らしさ」、「女らしさ」の両面を活性化することが必要です。
そしてそのためには、
が大切です。
あと忘れてはならない補足ですが、男性であっても「おとこ女」、「なよなよ女」の特徴が多く当てはまる人がいますし、女性であっても「ガンコ親父」、「チャラ男」の特徴が多く当てはまる人がいます。
そのように、“性別逆転”まで生じている人は特に注意が必要です。
そのような状態だと、他人の愛情を受け入れることが難しいため、人間関係をうまく運ぶこと自体が困難でしょう。
そういった人に必要なのは、まず、自分を愛する訓練です。
自分の中で、抑えられている性は、自分の両親との関係に由来することが多いです。
(例えば、「女らしさ」を抑えている女性は、自分の母親に対して、よくない思いを抱いています。)
父親なり母親なり自分の親を「許す」ことによって、自分の性に沿った欲求の感触を取り戻せば、それが「自分自身を愛する能力」を高めることになります。
ちなみに、自分の性格的な欠陥を直すために、“異性”との心を許した関係がどうしても必要ということはありません。
自分の性に沿った「らしさ」を大事にし、相手を信頼し、受け入れれば、やがてバランスが取れるようになってきます。