私たちは皆、やさしさや、心の安らぎを求めて恋をします。
そして、それは、人間の根源的な欲求です。
しかし中には、自分の値打ちを証明するために恋をする人もいます。
恋によって、自分の人生に欠けているものをすべて補おうとするのです。
ここでは、そんな
“恋愛依存症”の女性をタイプ別に紹介するとともに、
それぞれの原因と治し方
について解説します。
目次
いつも同じパターンの恋愛を繰り返していませんか?
“恋愛依存症”の女性の、最大の特徴は、
必ずいつも同じパターンの恋愛を繰り返す
ということです。
彼女たちは、『愛を求める』というノーマルな欲求が、病的なまでに肥大し、『執着』になっています。
そのため、わざと、叶わぬ恋に心を尽くし、甘美な苦しさを味わおうとしたり、
地に足のついた日常的な要素を楽しむのではなく、冒険や勲章を求めて、大胆でスリリングな恋に、あえて突き進もうとしたりします。
本人たちは、
と、言うには言うのです。
しかし、実際には、それができた試しがありません……。
そんな”恋愛依存症”の女性には、大きく分けて4つのタイプがあります。
それぞれの原因とともに見ていきましょう。
(治し方については、後ほど、まとめて解説します。)
①【愛に飢えているタイプ】
このタイプの女性は、出会ったばかりで、まだ相手の男性の気持ちがよく分からないうちは愛情を感じていますが、
やがて、相手も自分のことを好きだということが分かってくると、途端に興味を失ってしまいます。
彼女たちにとって、愛とは「受け入れるもの」ではなく、「追いかけるだけのもの」なのです。
そのために、いつまでも“征服”の対象を求めて、男性から男性へと渡り歩かなければならないのです。
彼女たちの心の声を、言葉にするならば、
よし、この男もオトせたわ。それだけ私って魅力あるってことね。
とりあえず、それが分かったら十分よ、さ、次行きましょ!
という感じです。
その原因は?
人は、子供時代に、両親から豊かな愛情を注がれて育つと、
「愛とは、人から大切にされる時や、大切にしてくれる人がいる時に、感じるものなのだ」
ということを学んでいくことができます。
しかし、それとは反対に、気まぐれで、身勝手な愛し方しかしてもらえなかった子供は、両親の愛情に飢え、本当の愛を渇望するようになります。
そして、この“飢え”の感情を、愛と勘違いしてしまい、
「愛とは、誰かを求めることなんだ!」
と思い込んでしまうのです。
こういう子供は大きくなっても、「飢え」と「愛」との区別がつかずに、「交際→征服→失望」を繰り返すことになります……。
②【相手の愛を信じられないタイプ】
2つめの、このタイプの女性は、恋人にいくら「好きだよ」、「愛してるよ」と言われても、信じることができません。
自分自身が、本心から自分を愛したことがないので、人の言葉を信じられないのです。
しかし、本人がそのことに気付いていません。
彼女たちの心の声は、こうです。
この人は私のこと好きって言ってるけど、多分ウソよ。
私は、本当に本心から、私のことを好きになってくれる人に出会うまで、パートナー探しを続けるわ!
その原因は?
子供は誰でも、両親からの褒め言葉を通して、自分の価値を知り、確かめていくものです。
こうした親は、次第に、
「お父さんやお母さんがどう思うかじゃなくて、◯◯自身はどう思うんだ?」
と聞くようになり、子供が自分の判断や評価に自信を持てるよう手助けをします。
ところが、中には、
子供に判断を任せてしまうと、親の権威が失墜するのではないかと恐れて、いつまでも子供をそばに引きつけ、判断を仰ぐように育てる親がいます。
このような親に育てられると、人は、自分にどんな価値があるのかを、すべて他人に判断してもらわなくてはいけなくなります。
自分の判断力に自信が持てなければ、自分の値打ちなど、とうてい、信じることができません。
本人が自分は愛すべき人間だと信じていないため、男性がいくら彼女への愛を伝えても、誰も信じさせることはできないのです……。
③【愛に幻想を抱いているタイプ】
3つ目のこのタイプの女性は、
という幻想にとらわれています。
彼女たちは、こうした自分の中にある不安に気付いていて、「いつかそんな人を見つけ出せるはず……」と、次から次へと男性を渡り歩いていくのです。
その原因は?
彼女たちは、小さい時から、主体性も、行動力も、庇護も、男性さえつかまえれば、すべて手に入るものと教え込まれて育っています。
こういう女性が男性に求めるものは、一緒に楽しく暮らせるかどうかではなく、女としての自分の“勲章”になってくれるかどうかです。
子供時代、彼女たちの母親は、何かを尋ねられるときまって、
などと答えていたことでしょう。
そのため、大人になっても、「不安は男性が解決してくれるもの」と信じているのです……。
④【恋に恋しているタイプ】
最後、4つ目のタイプの女性は、新しい男性に出会うたびに、彼を愛していると言い、実際、本人もそのように信じています。
しかし、本当は、相手の男性を愛しているのではなく、新しい恋に落ちる時の陶酔感を愛しているのです。
どんな恋だって、お互いのことを深く知るようになってくると、はじめの頃の興奮は冷めてくるものですが、
彼女たちは、
この恋がこんな風に冷めてくるのは、本物の恋じゃないからよ!
彼も何だかロマンチックじゃなくなったし、私、どうやら勘違いしていたみたいだわ!
と決めつけてしまうのです。
その原因は?
このタイプの場合は、特に、子供時代の育てられ方が影響しているとは言えません。
ただ、こうした女性たちは、
愛が深まれば、当然、気持ちの変化も起こってくるものだ、ということを知らないのです……。
恋愛依存症の女性の共通点
私たちは、何か楽しい経験をすると、必ず同じことをまたやってみたいと思うものです。
健康な精神状態の人は、
自分の生活を、変化に富み、バランスの取れたものにしようとします。
ところが、どこか問題のある人は、
たった1つのことに執着し、たとえ、肉体的、精神的に悪影響が出てきても、それをやめることができません。
アルコール依存症、
麻薬依存症、
ニコチン依存症、
過食症、
……そして、“恋愛依存症”も、そうです。
女性が、「男性に愛されたい」と願うのは正常でも、
とか、
というところまでくると、これはもう、精神的には病気です。
だいたい、“恋愛依存症”の女性は、
人生に対して虚無感や、恐怖心を抱いていることが多いです。
彼女たちは、
自分で自分を評価したり、自信を持ったり、
自分の力で何かを成し遂げたりという経験を積んでこなかったために、
いつも心のどこかで不安を抱えています。
男性のことを考えたり、期待したり、空想している時だけは、こうした不安から解放されるのです。
ですが、こうした開放は、しょせん幻でしかありません……。
(※ちなみに男性でも、セックスだけを求めて次々と女性を漁る人がいますが、こちらも、問題の根っこは同じところにあります。)
こうした恋愛依存症を治すには?
ここまで読んで、
と思った方は、自分自身にウンザリしたり、自己嫌悪に陥ってしまったかも知れません。
しかし、
そうして自分の“恋愛依存症”を自覚し、自分の生き方にウンザリした時ほど、これまでの自分から脱皮するチャンスです。
恋愛依存症を治すためには、
『恋愛以外に何か自分のアイデンティティーを確立できること』
を見つける必要があります。
そのための良い方法としては、以下の3つです。
①女友達とじっくり付き合ってみる
特に、男性以外の話題について話し合えば、得るところが大きいはずです。
ですが別に、男性の話題を無理に避ける必要もありません。
お互い正直に話し合えば、それはそれで楽しいものでしょう。
②自分の本当にしたいこと、行きたいところについてじっくり考える
女性は、恋人と一緒に、芝居を観に行ったり、スポーツ観戦をしたり、講演会に出かけたりすると、
それは、恋人と一緒でないと楽しめないものだと決めつけてしまい、自分1人ではやりたがらないところがあります。
はじめはおっかなびっくりでしょうが、自分1人で劇場やレストランに入ったりすると、それだけで、目の前に新しい世界が広がってくるでしょう。
③仕事に打ち込む
女性の中には、仕事を、結婚して子供ができるまでの腰掛けと考えている人が少なくありません。
しかし、仕事で何かを成し遂げることは、精神的な刺激や充実感を得る上で欠かせないことです。
別に、給料がもらえる仕事でなくても構いません。
あることに本気で取り組み、その中で自分を表現したり、何かを達成することによって、「真の意味で人生を楽しむということがどういうことなのか」が見えてくるでしょう。
あなたは変われる!
なんて、一切考える必要はありません。
たとえ、子供時代の苦い経験があったとしても、それに気づくことができたなら、あなたは変われるのです。
ぜひ、
と思ってください。
これまで脈々と続いてきた人生に、ちょっとした区切りを設ければ、あまり深刻になり過ぎず、楽しみながら自分を変えていくことができるでしょう。
“恋愛依存症”を治すには、結局、
です。
私たちは、誰でも、
恋人や、夫が、いようがいまいが、
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