テクニック?それともマナー?人気占い師のトーク実例を公開!

プロの占い師は、プロである以上、ビジネス的な観点も持っています。

彼らはあなたの話を聞いてくれますし、相談にも乗ってくれますが、「金銭の授受がある関係」であるということは、利用する側としてけっして忘れてはいけません。

どんな時も常に頭はクールに保っているべきです。

そういった意味でも、ここで紹介する

占い師が使用するテクニック

を知っておくことは、きっとあなたの役に立つことでしょう。




人気占い師ほど不誠実? 奇妙な占いの世界

『占い』に限らず、どんなビジネスでもそうですが、まずは軌道に乗せることが大切です。

そのため、“商売人”というものは、全力で最初の1人目のお客さんを獲得しに行きます。

1人目のお客さんがよい評判を流してくれれば、それを聞きつけて、違うお客さんがまたやってきて、そうやって次第にビジネスは軌道に乗っていく、というわけです。

飲食店や美容室、マッサージ店などなら、同じ人が何度も同じ店に通っても、まったく普通のこと。

しかし『占い』の場合にはちょっと様相が変わってきます。

『占い』は、通常、迷っている時や、悩んでいる時など、心の弱った時に利用するものなのです。

したがって、利用する側が“依存”してしまうといつまで経っても成長できません。

つまり、ややもすれば、人として最も大切な「人格の向上」を阻害してしまう可能性もある、ということです。

例えば、こんな実例を挙げてみましょう。

私が以前、勤めていた占い事務所に、あまりお客さんの多くない不人気な”占い師さんがいました。

この占い師さんは、とっても誠実に、「この相談者には、この時だけ!」といった心づもりで占いをするため、基本的には、どのお客さんも、“一回で終わらせるつもり”で占っていました。

そのため、リピーターがほとんどつかないのです。

一方、その同じ事務所に、連日、大人気の占い師さんがいました。

この方は、リピーターがすごく多いのです。

……さて皆さんは、どちらの占い師さんに対して好感を持ちますか?

(あえてどちらが「いい占い師」であるかには言及しません。)

難しい問題ですよね?

何度も利用を繰り返すお客さんも、自らの意思でそうしているのですから、特に非難される言われもありません。

前者の占い師さんが不人気だったのは、必ずしもリピーターがつかないという理由だけではなかったのかも知れませんし……。

ところで、なぜ私が電話占いの利用を考えている方にこのようなお話をするかというと、とにかく冷静な思考を失って欲しくないのです。

複数回利用するならば、せめて冷静に計画を立てて利用するべきです。

『占い』とはやはり、飲食店、美容室、マッサージ店などというサービスとは、一段違う意識を持って利用すべきサービスなのです。

→占いに依存してしまう心理構造

人気占い師のトーク実例

多くの人が、

 

占ってもらうなら、有名だったり、人気のある占い師がいいかな……。

 

と思うことでしょう。

ですが、もう少しよく考えてみるべきです。

その参考材料として、以下のトーク実例を見てみてください。

① かなりキワドイ台詞

これは私がいた占い事務所の先輩から聞かされた言葉です。

 

人気占い師と不人気占い師の違いは、たった1つ。

それは占いの最後に、「またいらっしゃい」と言うか言わないか。

 

「またいらっしゃい」くらいの言葉であれば、単なる別れ際の挨拶としては、普通と言えなくもありません。

また、相談者としたら、結果報告をしたくなる気持ちもあるでしょうし、前回話しきれなかったことを話してみよう、ということもあるでしょう。

もちろん、何度も重ねて利用すること自体は、悪いことではありません。

定期的に自分を振り返るために、占いを利用するなら、それは、とても賢い使い方と言えます。

しかしこの言葉は非常にキワドイです。

アウトではないですが、かと言って絶対にセーフとも言い切れない言葉、という感じがします。

とにもかくにも、世に言う「人気占い師」というものが、このような理由から生まれていくこともある、ということは、あなたの頭の片隅にでも入れておくとよいでしょう。

→「いい占い師」と「悪い占い師」の見分け方

② 絶対に外れない話術-1

また、具体的なテクニックとして、こんな言葉の使い方があります。

 

あなたのお母さんは、死んでいませんね?

 

という聞き方をするのです。

これは、「死んでもうこの世にいない」という意味と、「死んではいない」という2つの意味に取れますから、絶対に外れることはありません。

……分かりますか?

③ 絶対に外れない話術-2

応用編としてもう1つ紹介しましょう。

 

自宅の庭に柿の木が植えられていますか?

 

という聞き方をするのです。

そして、お客さんが「はい」と答えたら、

 

その柿の木が元凶です。

 

と答え、「いいえ」と答えたら、

 

ああ、よかった。あったら大変なところでしたよ。

 

と答えるのです。

このように、どちらの返事が返ってきても、うまく答えるテクニックというのは、確かにあるのです。

(日常会話なら、「いい天気ですね」に対して、「少し曇っていて過ごしやすいですね」とも答えられるし、「雲ひとつない快晴ですね」とも答えられますよね。あれと似ています。)

→もし占いで怖いことを言われたらどうすればいい?

占い業にとってはキワドイ話術もマナーのうち?

このような、

  • 「またいらっしゃい」
  • 外さない返答テクニック

などはそれ自体が悪いものとは言えないでしょう。

冒頭で述べたように、占いはあくまでも接客業であり、サービス業なのです。

 

ですから、例えば洋服屋などで、

お客:「この服、私に似合ってるかしら?」

店員:「十分似合ってますよ」

 

といった会話があるように、このようなテクニックも、占いサービスにおける1つの“マナー”と呼べる部分もあります。

実際、いかにも自信なさげな占い師や、外しまくる占い師に、自分の心の深い部分を話してみようと思う人は、あまりいないでしょう。

したがって、私がここで念を押してお伝えしたいのは、占い師をカリスマ、あるいはメンターと呼んだりし、心の支えにしてもよいのですが、

 

相手(占い師)にとって占いは「ビジネス」であり、自分は「カスタマー」であるということも、けっして忘れてはいけない

 

ということです。

何よりそれは、あなたの冷静な思考を保つためです。

→占いには“聞く側”のテクニックも必要?!