「彼の気持ちが分からない……」といった悩みを抱える女性は少なくありません。
「そんなの直接聞いたらいいのに」と意見したくなる人もいるでしょうが、男と女の問題はそう単純ではありません。
というより、男性の“基本的な扱い方”として、女性が男性にあれこれと気持ちを聞くべきではないのです。
というわけで、ここでは、
男に気持ちを聞いてはいけない理由と
男と女の上手な会話法
について解説します。
男は自分の気持ちを「行動」であらわそうとする生き物
男と女は、同じ人間であるにもかかわらず、その思考回路の仕組みが、まるで違います。
ですから、すれ違いは避けられません。
でも、そのことさえきちんと知っていれば、
- 自分と違うからこそ、接していて楽しい!
- 違うもの同士が支え合うからこそ、人として豊かになれる!
といった気持ちになれます。
そのためには、どんな時も相手(彼)に対して、
「自分と同じ気持ち・考え方だろうな……」と高(たか)を括(くく)らないこと
が大事です。
別の言い方をすれば、女同士のコミュニケーションとは違うんですよということです。
事実、『女性同士』なら、気持ちを打ち明け合うこと(「言葉」を使うこと)で、親しみが増すものですが、
『男性』は基本、自分の気持ちを語ることはあまりなく、「行動」で意思を表すものです。
そして、そんな男性側も、普段、「相手は自分と同じ気持ち・考え方だろう」などと高を括っているから、
男性:「わざわざ好きと言わなくても、肩を抱き寄せたりすれば、それで好きだって分かるでしょ」
⬇︎
女性:「言葉で言ってくれなきゃ分からない!」
……みたいなトラブルが、至る所で起こっているわけです。
ですから、女性同士で接する時と違い、男性と接する時には、コミュニケーションの取り方を、パチッと切り替える必要があります。
例えば、
とか、
というセリフは、それこそ、あなたが一番言いたいセリフかも知れませんが、男性にとっては一番困惑するセリフです。
これを言われると、男性は、
この女は、なんてデリカシーがないんだ!
(それを言わなくても済むように、こっちは必死で行動で表そうとしてるんじゃないか!)
と思うのです。
これは、女性が、男性から
と聞かれて、
この男ったら、なんてデリカシーがないの!
(それを言わなくても済むように、こっちは言葉でいろいろ言い繕ってるじゃない!)
と思うのと同じことなのです……。
だんまりモードに入った男はそっとしておこう
こんな風に聞くと、あなたは、
と思ったかも知れませんが、それでそのまま男性とのコミュニケーションが、ストップしてしまったら(男性が沈黙してしまったら)、そういう時は、そっとしておくのが一番です。
男というのは、時には、自分だけの世界に閉じこもることが必要な生き物です。
何か問題を抱えた時に、男は1人で解決しなければ、気が済まず、そんな時には、周囲との関係をいったん絶って、自分の世界に閉じこもります。
ですから、女性はここで、慌ててはいけません。
とか、
などと問い詰めると、ますます彼の気持ちを遠ざけてしまいます。
あなたが「そんなこと理解できない」と思ったところで、先ほども言ったように、男と女では思考回路の仕組みが全く違うのですから、理解できないのは当たり前です。
理解しようとせず、ただ、「男とはそういうものだ」と知っておけば、それで十分なのです。
男との会話は“餅つき”だと思おう!
何か問題を抱えた時の乗り越え方は、男性と女性で違います。
女性はむしろ、気持ちをあらわにしたほうがよいです。
ただ一つ、頭に置いておきたいのは、それを発露する相手が女性の時と男性の時では、伝え方を変えたほうがいいということです。
女性には、気兼ねなく思ったままのことを丁寧に伝えて構いません。
ですが、男性には、シンプルに結論だけ言ったほうがよく伝わります。
例えば、あなたが、
と言っても、男性は「結局、何が言いたいの?」と思います。
こんな時は、
とだけ言ったほうが、男性はよく理解します。
変なおじさんの特徴などは、あちらから聞いてくるでしょう。
また、あなたが、
と言ったら、男性は「あっそ」と返して、それで終わりです。
こんな時は、
と言ったほうが、男性はよく理解します。
そして、うれしそうに何か言葉を続けてくれるでしょう。
シンプルに結論だけ言うという表現が、もし分かりにくい場合には、
男性とは、“餅つき”のような会話をしよう!
という風に心がけてください。
ちょっとこねたら、ついてもらい、また、こねたらついてもらう……という感じです。
(最初から、出来上がった餅を見せるのでなく、一緒に餅をついていく感じですね。)
あなたが、シンプルな結論を先に言えば、「じゃあ、それについて2人で語っていこうか」と男性は、“目的地”を理解し、ぺったんぺったんと会話が続いていく……というわけです。
男性は、目的地が見えている会話を好みます。
たとえ、最初に提示された目的地にたどり着かなかったとしても、どこを目指していいか分からない会話には、あまりノッてこないものです。
目的地が見えなくなったら、それこそ、だんまりモードに入ります……。
(男性が気持ちを語ることが苦手なのも、自分自身の気持ち〈目的地〉が見えていないからです。)
憂さ晴らしは女友達で!
いくら仲のいい彼氏がいたって、旦那がいたって、女性には仲のよい女友達が必要です。
『女性同士』であれば、いくら餅をこねっぱなしだろうが、つきっぱなしだろうが、いっこうに構いません。(笑)
一般的に、女性のほうが、相手の気持ちを推し量り、男性とは違った形で感情移入することができます。
あなたの言い分に、際限なく付き合ってくれることだって可能でしょう。
これまでも、そしてこれからも、女性特有の「共感能力」は、あなたの憂さ晴らしにはもってこいです。
(ただ、あまり彼や旦那をこき下ろしては、その相手を選んだ自分まで低く見せてしまいます。)
ぜひ、女性であることを楽しみながら、(女性とはまるで違う)男性と親密な関係を築くことを楽しみましょう!