
よくお笑い芸人が、「自虐話」をして笑いを取ったりしますが、「自慢話」をして笑いを取る芸人は、ほとんどいません。
一般的に、人の自慢話というものは、あまり聞いていて心地のいいものではありません。
それなのに、自慢話を他人に聞かせようとする人がいるのは、どうしてでしょうか?
また、男が、女に自慢話をする時には、どんな心理が働いているのでしょうか?
ここでは、
自慢話をする男がうざい理由
について、解説します。
目次
親から愛されなかった男ほど、モテ自慢をする
男はモテたいから、自慢する
……と、その前に、
と思った人のために、もう少し説明を加えておくと、「自慢」と「自虐」がセットになっていれば、笑いを取れます。
例えば、こんな感じ。↓
先日、ようやく、念願の一軒家を買ったんです。(自慢)
案外安かったですよ。茶色くて、軽くて、持ち運びもできて、それで、たったの200円でした……。(自虐)
この小話は、「自慢」と「自虐」がセットになっているから成立します。
「自慢」だけでは、人を不快にするだけなのです。
(オチがつきませんから。)
……さて、話を本題に戻しますが、
人が自慢をするのは、自分の価値を「高く見てもらいたい」からです。
言ってみれば、
……ということです。
これが、男性から、女性に対して向けられる時には、
ということです。
自分はこんなに血筋がよくて、
こんな経験もあって、
こんな地位を持っていて、
こんなこともできて、
こんなにいろんなものを持っていて……
という「自慢」は、すべてモテたいからです。
何なら、もっと直接的に、
という風にストレートに自慢してくる男もいるでしょう。
……うざいですよね?
実は、
親から愛されなかった男性ほど、
女性に対して自慢したり、自分がモテると自慢したりします。
なぜかと言えば、それは、
親に求められなかったから、
「求められること」を求めているのです。
彼らは、「自分が女性を求めること」よりも、
「女性が自分を求めている・求めること」
に価値を置くのです。
(「求めるよりも、求められたい」、「愛するよりも、愛されたい」といった感じです。)
ウザイ「自慢マン」からは率先して離れよう!
大抵の女性は、そんな“自慢マン”のことを、敬遠したがるものですが、中には、惹かれてしまう女性もいます。
性格は見て見ぬふりをして、その男の「財産」や「地位」や「外見」に惹かれる、という場合もあるでしょう。
ですから、必ずしも、自慢マンはいつも独りぼっち、ということはありません。
しかし、そこにいる人たちは、所詮、実利(自分が得られるメリット)に惹かれて集まってきている人ばかりですから、ろくな人間はいないでしょう。
もし、あなたが、
とか、
という場合は、あなただってそんな彼と一緒にいる限りは、同レベルの人間だということを忘れてはいけません。
ちゃんと「愛されて育った人」なら、
「求められるよりも求めたい」というスタンスを取ります。
ですから、やたらと自慢することもなければ、他人のチンケな自慢話に心動かされることもありません。
相手が自慢ばかりするつまらない男性だと気づいたら、1人になることを恐れず、率先して離れるようにしましょう。
相手を失って、一見、恋に失敗したように見えても、それは、「次の成功のために必要不可欠な失敗」です。
失恋しても、人として成長するというのは、そういうことです。
相手の「自慢」は、自分への「敵意」?!
あらゆる人間関係における「自慢」とは?
異性に限らず、同性同士の人間関係でも、「何かと自慢をしてくる人」というのは、どこにでもいます。
そんな時、ひとつ注意しておきたいことは、
人が自慢話をしたい時に持っている感情は、
「敵意」と「劣等感」です。
けっして「好意」などではない
ということです。
相手の自慢を、
というふうに、“好意的に”受け取ることもできなくはないですが、その奥底には、やはり、
といった「敵意」と「劣等感」がちゃんと隠されています。
ですから、そんな相手の気持ちを理解し、冷静に対処すべきです。
間違っても、そんな自慢に張り合おうとしてはいけません。
きつい恋愛はやめよう
恋愛にしたって、相手の自慢には、十分注意すべきです。
例えば、あなたの血筋がよかったり、お金持ちだったりすると、それに対抗するように、自分の位置を上げようとして、自慢話をしてくる男性が現れるでしょう。
前述したように、自慢してくる男に、引っかかってしまっては、あなたも同レベルです。
しかし、それに気付かず、中には、自分を飾り合った人同士が、結ばれることもあります。
自分を飾る人たちは、実は、お互いに相手を愛してはいません。
相手の“持っているもの”を愛しているに過ぎません。
自分を飾る人たちにとって、「自分が愛していると錯覚している相手」は、単に、「自分が自己満足するための相手」に過ぎないのです。
あえて言葉にしてみると、こんな感じでしょうか?↓
彼のこと、好きかどうかは分からないけど、彼が他の男性より優れているのは確かよ!
そんな彼のパートナーになれるってことは、私自身が優れているということの証明になるわ!
友達もみんな羨ましがってくれるから、間違いないわ!!
……こんなものは、本当は、恋でも愛でもありません。
それに、
“優れている彼”にふさわしいパートナーでいるためには、あなた自身も、ずっと“優れている女性”であり続けなければ、捨てられてしまいます。
“人間そのもの”に惹かれるのではなく、相手の“持っているもの”に惹かれて始まる恋愛には、安らぎなどありません……。
自慢マン達とは、節度をもって冷静に接しよう
もし、「自慢マン」のことが、心からうざいと思えれば、それは、ある種、あなたの防衛本能が正しく働いていると言えます。
自慢マンは、確かに、親から十分な愛情を注がれなかったのは、不幸だったかも知れません。
しかし、自分を客観的に見ることができれば、そんな自分の態度や生き方を変えることは、十分可能なのです。
(必要以上の同情は禁物です。)
ですから、あなたは、自慢マンに近寄らず、ましてや、張り合わず、
「人の振り見て、我が振り直せ」
とばかりに、節度を持って、冷静に接するようにしましょう。
――この機会にもっと自分のことを掘り下げて考えたいという場合には、あなたの運勢を花開かせてくれる占い師さんの存在を頼りましょう。