当サイトでは、占いに悩みを話すことによって『自分の状況を客観視すること』を最も重要視しています。
日本には古くから相談ごとを「お寺」に聞いてもらう文化があったのですが、今ではあまり一般的ではなくなってしまいました。
とは言え、目立たないだけで、相談ごとを聞いてくださるいわゆる“駆け込み寺”は、現在でもしっかり残っています。
その一部をここにご紹介します。
蓮昭寺(神奈川県平塚市) | 相談無料 |
妙善寺(東京都港区) | 相談料1時間2,000円 |
池上本門寺(東京都大田区) | 相談無料 |
一心寺(京都府与謝郡) | 相談無料 |
もちろん、他にもたくさんありますので、お住いの近くで探してみるとよいでしょう。
(※あとで多額の祈願料を請求されたり、檀家へ勧誘されたりする可能性がないかだけ、十分確認してください。)
目次
なぜお寺が相談ごとを聞いてくれるのか?
お坊さんたちはできることで力になりたい
お寺がこのように、ほとんど金銭的な負担なく、人生相談に応じてくれるのはなぜでしょうか?
お寺における人生相談は、当然、占いや、心理カウンセリングのようなビジネス的側面はありません。
しかし今や、人口減少、核家族化の影響で、檀家さん(葬祭供養一切を任せる代わりに、お布施として経済支援を行う人)も減少し、仏教離れ・お寺離れが進んでいる時代です。
お寺が存在感を発揮し、続いていくためにも、人生相談を含むさまざまな方法で、近隣住民など外部の人々と、密な接触を図ったほうがよいのです。
また、もともとお坊さんの仕事とは、「人の悩み・苦しみ・悲しみを取り除き、 安心や安らぎを与えること」です。
お坊さんたち自身の中にも、「ただ、お経を読むだけでなく、もっと人々の生の声を聞きたい」、「苦しむ人々の力になりたい」という気持ちがあります。
そういうこともあって、あなたの悩みを(好意的に)聞いてくれるのです。
いつの時代も悩みごとを聞いてもらう仕組みは必要
実際、「プライベートな悩みごと」というのは、自分の知っている人や、身近な人には、話しにくいものです。
などと自分を卑下する必要はまったくありません。
占いと同様、こうしたお寺の人生相談も、現代の日本社会のシステムにしっかりと組み込まれているのです。
「ちょっと自分の悩みを聞いてもらいたい」と思うならば、少しも恥ずかしがることはありません。
もし、自分が足を伸ばせる範囲にそのようなお寺があるのなら、十分に利用する価値はあるでしょう。
あなたが行動することによってしか、あなたの環境は変わりません。
少し勇気を出して、時にはこうしたものに頼ってみるのもよいでしょう。
宿坊で“気”を充電する手もアリ
気分が晴れると言えば、旅行です。
ちょっと遠くに足を伸ばして、宿坊(しゅくぼう)に宿泊してみるのはどうでしょうか?
「宿坊」とは、かんたんに言えば「泊まれるお寺」のことで、もともとは僧侶や神官、参拝者にだけ提供されていた施設のことを指します。
東京都の西のはずれ、青梅市御岳山(おうめし みたけやま)の山中にある、静山荘(せいざんそう)では、「滝行」も行うことができます。
と思われるかも知れませんが、自然と向き合い、一体化することで、ストレス(邪念・雑念)が解消されます。
また、人は、
- 樹木
- 水
- 土
- 炎
- 太陽の柔らかい光
- 月の光
などから“気”を充電することができます。
「水」の場合、海水や温泉は体を浸すだけでいいのですが、淡水であれば、溜まっているものより流れているもののほうがパワーが強く、その究極こそが、滝です。
滝に打たれるという修行法は、実は「気の充電」に最も大きな効果があるのです。
けっして芸人の罰ゲームではありません。(笑)
静山荘は、当サイト管理人である私も、2度ほど利用しています。
ここは滝行だけでなく、ヒーリング楽器を聴きながらの瞑想に加え、ちょっとした占い込みの人生相談(別途1,000円・20〜30分程度)もありますので、当サイトのユーザーの方々にも、胸を張ってオススメできます。
(このサービスはホームページに正式な記載はありませんが、ちゃんとやっています。)
ちなみに、滝行目的でこの宿坊へ来られるお客さんは、圧倒的に女性のほうが多いそうです……。
人の助けは借りていい
いずれにしても、相談ごとを聞いてもらい、外に吐き出したら、それによって新たな視点が持てるはず。
そのあと、もう一度自分を見つめ直し、環境を変えるために行動するのは、あなた自身です。
そのための「手助けを利用すること」を封じる必要は、特にないでしょう。
『生きている』ということは、人に借りを作っていること。
『生きていく』ということは、その借りを誰かに返していくこと。
これは永六輔さんの言葉ですが、あなたが人を支えとするように、あなた自身も、必ず誰かの支えとなっています。
時には人に甘えたっていいのです。
あなた自身が心豊かに生きていくことこそが人のためになる、ということをどうか忘れないでください。