怪しむ前に知っておこう!電話占いビジネスの仕組みとその裏側
Karinamannott / Pixabay

占い師とは、あなたが困った時にランプをこすれば出てくる魔人ではありません。

あなたと同じ人間であり、占い業という“サービス業従事者”です。

そこもきちんと認識しておかなければ、やはり、利用の際、冷静さを失ってしまいかねません。

ここでは、

かつて占い事務所に勤めていた私が、

占いビジネスの仕組みについて、簡単に解説します。

占いビジネスの「3つの方向性」

占い師を目指し、独学なり、通信教育なり、占い学校なり、師匠に附(つ)いて勉強した後は、いよいよ、占いビジネスをスタートさせるわけですが、

占いをビジネスとして成立させるには、以下に挙げる、3つの方向性があります。

(どれか一つを選ぶのではなく、複合的に行う場合も多いです。)

 

❶占いタレントとして稼ぐ!
占いのできるタレントとして、テレビに出たり、イベント活動を行ったり、講演会に出たりする。
❷占いの知識を利用して稼ぐ!
雑誌に連載を持ったり、書籍の原稿を作成したりする。最近だと、ウェブやモバイルの原稿を書く仕事も多い。また、占い学校の講師になるという道もある。
❸個人鑑定で稼ぐ!
大きく分けて、街角で占う「街占(がいせん)」と自宅や事務所で占う「宅占(たくせん)」がある。電話鑑定、メール鑑定、チャット鑑定は後者にあたる。

3つめに挙げたものは、実際に、人を相手にして、地道に占いを行っていくもので、これを「実占(じっせん)」と言います。

 

その中でも、街角やショッピングモールの一角などで、小さな机を出して、行っているのは、「街占(がいせん)」と言い、必ず対面鑑定となります。

一方、「宅占(たくせん)」は、電話などを使って間接的に占う場合が多いですが、事務所や自宅に、相談者を呼んで行う場合は、対面鑑定となります。

 

以上のことをシンプルにまとめると、こうなります。

占いビジネス3種
タレント業
●占いを教える・広める側
●個人鑑定(実占)➡︎「街占(公共の場で行う)」「宅占(特定の部屋で行う。電話占いもここに含まれます)」

同じ実占でも「電話鑑定」と「対面鑑定」ではどう違う?

当サイトをご覧になっている方は、「電話占い」の利用を考えている人がほとんどだと思いますが、ここで、同じ実占の「宅占」である電話鑑定」と「対面鑑定」の違いについて、少し触れておきましょう。

 

かつて私が務めていた占い事務所は、電話鑑定と対面鑑定の両方を行っていました。

 

そこへ所属しているのは、電話鑑定のみを行う占い師がほとんどだったのですが、電話と対面の両方をこなしている人に、私はある時、

「やっぱり、対面鑑定のほうがよく分かりますか?」

と尋ねてみました。

 

すると、

「いや、そんなことはないよ(変わらないよ)」

という返事が返ってきました。

 

その占い師の方が言うには、霊視をするにしても、“声の波動”というものは、電話を通じて十分伝わるそうです。

要するに、

電話だから、対面だからと言って、鑑定のクオリティには差は生じないということでした。

(むしろ、声には全部人格が出るので、電話のほうが人間の波長が分かりやすい面もあるそうです。)

 

ちなみに、私がこの事務所を辞めようと考え出した時も、すぐに見破られましたね……。

→波動に関する基礎的解説はこちら

実際に働いていたスタッフ目線から、もう少し付け加えると、

対面だと、「自分が相談をする占い師以外の人にはなるべく会いたくない」というお客さんが多く、私たちスタッフは日々、お客さんが通る動線や、その準備に気を遣っていました。

 

同時に、占い師側からすると、やはり待機時間の多い仕事ですから、自宅で待機できたほうが、あらゆる面で効率的です。

 

総じて、電話占い(電話鑑定)は、

「相談者側」、「占い師側」双方にメリットが多い占い方法

と言えるのではないでしょうか?

 

電話占いは組織で集客を行うのが一般的

さて、もう一度、占いビジネスの話に戻ります。

 

同じ実占でも、「街占」と「宅占」では、一般的に「宅占」のほうが料金は高く設定されていることが多いです。

 

「宅占」は基本、占い場所を用意しなくてはならないので、高くなるのは当然と言えますが、「電話占いの宅占」でも高くなるのはなぜでしょうか?

それを説明をするには、電話占いの仕組みについて考える必要があります。

 

近年の電話占いは、各占い師が特定の団体(事務所)に所属して、皆で協力しあって信頼度を高めています。

占い師本人の知名度があれば、一個人で集客できるのですが、それが叶わないため、

宣伝や集客を、他者に任せて効率的に行なう

という手法を取っており、利用者側からすると、どうしてもそのぶんが料金に上乗せされてしまうのです。

 

もちろん、利用者側のメリットもあります。

それは、事務所がお金やシステムの管理を一括して行うため、料金の支払いがスムーズになるという点です。

占いは、“物”の受け渡しを行うわけではないので、ともすれば、金銭トラブルにもなりかねません。

このように、料金の支払いがスムーズに行えるという点は、何にも替えがたいメリットと言えるでしょう。

 

(なお、相談者が支払った料金の半分ほどが、占い師本人が受け取る額と考えてよいと思います。)

→占いを受ける前にこんな準備を!

ホントはみんな独立したい?!

最後に、余談ですが、

私が務めていた占い事務所は、テレビにもよく出る(出ていた)一人の占い師さんが立ち上げたもので、

その名前・知名度で集客しつつ、他、十名近くの占い師さんを在籍させ、「電話占い」をメインとして稼働していました。

 

その中でも、お客さんを多く獲得する人気占い師さんは、“独立”の野望を強く持っていました。

占い師というと、世俗を離れた職業というイメージがありますが、占い師ご本人にとっては、生活の糧である以上、「一国一城の主になりたい!」と考える人も、少なくないのです。

 

――占い利用者の中には、自分がお世話になっている占い師のことを、やれメンターだ、カリスマだと持ち上げ、「自分の頭で考え、判断すること」を放棄ししてしまいがちな人もいます。

このように、皆が救いを求めて利用する、電話占いをはじめとする「占い」は、あくまでもビジネスとしても行われており、“サービス業”であるとしっかり認識しておくことは、利用者側にとっても非常に大切なことです。

→「占いに依存してしまう心」の構造

おすすめの記事