すぐ好きになるけどすぐ冷める人の心の中

人を好きになるのに理由はいらない、なんてよく言いますが、本当はちゃんと理由があるものです。

ただそれを本人が説明できないところに、好きという感情の“奥深さ”があります。

もっと言えば、本当に好きなのかそれとも単に好きと思い込んでいるだけなのかも、そう簡単に判別つくものではありません。

ということを踏まえて、ここでは、

「すぐ人を好きになるけれどすぐ冷める人」の心理構造

について解説します。




暴力夫でも優しい??

彼や夫から、ひどい暴力を受けているにもかかわらず、なかなか別れようとしない人がいます。

そんな人は、

 

あの人、ああ見えて、優しいところもあるの。

 

などと言うものです。

なぜ暴力を受けている本人でありながら、こんなことを言うのでしょう?

それは、相手を自分にとって都合よく解釈しているからです。

目の前の現実の相手を見ず、相手が自分の理想通りであると思い込もうとすることを、心理学用語で“外化(がいか)”と言います。

なぜ、心理的に“外化(がいか)”してしまうのかについては、

✔️ 現状の関係を崩したくない
✔️ 自分の間違いを認めたくない
✔️ 自分の願望を是が非でも叶えたい

など、いくつもの理由があるでしょう。

こうした“外化(がいか)”は、一見、物事を前向きに捉えているにも見えますが、自分自身を騙しています。

冷静に考えれば、“優しい人”が暴力を振るうわけはありません。

そんなもの誰だって分かります。

(※因みに外化とは反対に、相手も自分と同じだろうという見方をすることを“投影”と言います。人は相手を見る時、何らかの心理作用が働くことがほとんどです。)

→完璧なカップルを目指すほど「仮面夫婦」になる理由

「すぐ好きになりすぐ冷める人」の心理構造

少し前置きが長くなりましたが、「すぐ人を好きになるけれどすぐ冷める人」の心理構造は、以下のような流れで出来上がります。

 

すぐ人を好きになるけれどすぐ冷める人の心理構造
ある人を「自分が求めていた人」と勝手に思い込む
⬇︎
現実にはそのような人はいないからすぐに冷める!

 

こうして見ると、誰もが「そりゃ、そうでしょ!」と思うでしょう。

しかし、ことはそれほど単純ではありません。

たとえ、相手に冷めた後でも、

 

あれほど私が熱を上げたんだから、きっと見所はあるはずよ。

 

といった思いは簡単に捨て切れないのです。

自分を騙している人は、「自分の本心」が見えていないのですから、当然、「相手の本心」も見抜けません。

彼が、

 

君みたいな素晴らしい人は、僕にはもったいないから、別れよう。

 

みたいな“ズルイこと”を言ってきても、

 

やっぱりこの人、優しいのね、別れるべきじゃないのかしら……?

 

と、またまた自分に都合よく考えてしまうのです……。

だいたい、「僕に君はもったいない」なんてセリフは、別れの責任を相手になすりつけているようなものです。

言うなれば、「素晴らしすぎる君のほうに“問題”があるんだ」ということですから。

それに、たとえすぐに冷めても、冷めただけでは、まだ自分の心を取り戻したとは言えません。

「自分の本心」を取り戻さない限り、こうした“ドツボ”からは永遠に抜け出せません……。

→男運がないのは単に見る目がないだけ

なぜ好きと思い込もうとしてしまうのか?

あなたは人間関係依存症ではありませんか?

そもそもの発端として、なぜたいした相手でもない彼を、わざわざ好きと思い込もうとしてしまうのでしょうか?

それは、目の前の相手を好きになることによって、“本来自分が目を向けるべき問題”から目を逸らそうとしたからです。

つまり、恋愛することで「寂しさ」や「自分と向き合うこと」から逃げようとしたのです。

よく恋多き女性のことを「恋愛依存症」と言ったりしますが、好きでもないのに別れられない(別れない)のは、「人間関係依存性」と言います。

依存症というのはすべて、何かから逃げているのです。

やりきれない現実から逃げている人は、アルコールやギャンブルに逃げて、それらの依存症になったりします。

また、結婚生活に耐えかねている人は、仕事に逃げて仕事依存症になったりします。

それらと同じように、あなたは「寂しさ」や「自分と向き合うこと」から逃げようとして人間関係依存症になったのです。

(好きでもないのに交際するのは恋愛ではありません。)

→人はどんな時に別れを決断するのか?

相手のせいにせず、もっと自分と向かい合おう!

人間関係依存症の人の恋愛は、すぐに始まり、すぐに冷めて、そのまま終焉を迎えることも多いですが、逆に、とてつもなく長く続くこともあります。

明らかに好きではないどころか、もはや相手を憎んでいるのに、それでも別れない恋人達が実際に多くいます。

こうした人たちは、とりあえず関係を持続することで、愛以外の何かを満たしているのです。

いかに関係がうまくいってなくとも、

・恋人(夫)がいるという事実
・ルックスのいい人と付き合っているという事実
・家柄のいい人と付き合っているという事実
・お金持ちの人と付き合っているという事実
・身長の高い人と付き合っているという事実

を保持することで、自分の“劣等感”を癒しているのです。

これらは、

⚫︎すぐ人を好きになるけれどすぐ冷める人
⚫︎暴力夫を優しいと思っている女性
⚫︎相手を憎みながらも関係を続けている人

などと同様で、一様に言えることですが、自分の“心の隙間”を相手によって埋めようといる限り、けっして豊かな男女関係を築くことはできません。

したがって、

 

❌ あの人は私が好きになるべき人じゃなかったのね。

 

でも、

 

❌ 夫は優しくないと気付くべきなのね。

 

でも、

 

❌ 憎むくらいなら別れればいいのね。

 

でもなく、あなたに必要なのは、

“誰に寄り掛からずとも、自分で自分のことを好きと言い切れる心”

なのです。

もし、あなたに少しでも、ここで紹介したような「人間関係依存症」のふしがあると感じたら、一度立ち止まって、「自分と向き合う時間」をしっかりと作ってみる必要があるでしょう。

→いつも恋愛がいつも3ヶ月しか続かない人の共通点