「別にセックスがなくても、うまく暮らしていける」と信じているカップルがいます。
しかし、セックスレスの夫婦は、例外なく、夫婦の関係が弱まっており、性生活以外の面でも、互いが感情を押さえつけながら暮らしている可能性が高いです。
したがって、夫婦間の絆を維持するためにも、性生活の満足度を上げることが求められるでしょう。
ここでは、そんな夫婦のための、
愛を取り戻すためのセックス・トレーニング
をご紹介します。
(きっちりこなさなくても、理論を知るだけで、だいぶ参考になると思いますので、ぜひ目を通してみてください。)
目次
セックスをするとこんなにいいことが!
本題に入る前に、セックスのメリットについて、軽くおさらいしておきましょう。
(10)リラックスした雰囲気での穏やかなセックスは、ニキビ、吹き出物、皮膚炎に効果がある。また、セックス中に出る汗は、毛穴の汚れを落とし、肌ツヤも良くなる。
このように、セックスには、たくさんのメリットがあります。
と、しみじみ感じたところで、改めて、
10時間トレーニングの中身を紹介していきましょう。
愛を取り戻す「10時間トレーニング」
まず、お互いのことを知り合うために、2人だけで過ごす時間を
10時間用意してください。
一度に10時間が難しいという場合は、
毎日、あるいは1日おきに1時間ずつ、というのが良いペースです。
なお、このトレーニングが終わるまで、セックスそのものはお預けにしてください。
プログラムは、前半5時間、後半5時間に分かれます。
では、前半から紹介していきましょう。
【前半5時間】触れ合いのレッスン
始めの時間は、
パートナーの身体中に触れる“触れ合いのレッスン”となります。
ですが、性器やその周辺は避けて触ります。
②パートナーに、うつ伏せになってもらいます。もう一方は、パートナーの体をできるだけ優しく撫でてください。
頭の上のほうから、後頭部、耳、首、背中や脇、おしり、そして、太ももの内側まで、順に撫でていきます。
(うつ伏せの時は、足はやらずとも大丈夫です。)
③ひと通り済んだら、今度は、仰向けになってもらいます。
そして、顔は飛ばして、胸から入り、そこから、お腹、脇、腹、太ももと進め、今度は、足先でまで愛撫してください。
(※この段階では、男性のペニス、女性なら乳首やヴァギナにはまだ触れないようにします。)
前半の注意点
愛撫を受けている側は、自分自身の感覚に神経を集中させてください。
相手が疲れるのではないか、なんて考えてはいけません。
そして、感じたことを、ありのままにパートナーに伝えてください。
気持ちが良ければ、そう言い、嫌なときは、嫌と言いましょう。
これは、愛撫されている側がもう充分だと思うまで、続けてください。
(一人当たり、「2時間半」ある計算になります。お互いにたっぷり触ってあげてください。)
このトレーニングは、
性的なコミュニケーションを高め、自分の快感について知ることが目的ですが、
同時に、セックスしなければとか、相手を喜ばせなくては、というプレッシャーから解放されるという意味も持っています。
この触れ合いのレッスンを5時間行ったら、次のステップに移ります。
【後半5時間】快感を与えるレッスン
後半では、
性器およびその周辺にも、快感を与えていきます。
しかし、まだセックスはいけません。
後半の注意点
ここでも、愛撫されている側が、自分の感覚に神経を集中し、どう感じているかをパートナーに伝えることが一番大切です。
どんなに盛り上がっても、まだセックスはいけません。
後半のレッスンの目的は、オーガズムに達することではありません。
どうすれば自分が感じ、どうすればパートナーを感じさせられるかを知ることなのです。
こうして10時間のトレーニングを終えたら、そこで初めて、セックスを試してみましょう。
今度は、自分がして欲しいことも、相手がどうして欲しいかも分かっているはずです。
それに、このレッスンを通じて、パートナーとセックスについてのコミュニケーションが取りやすくなっているでしょう。
また、専門家によれば、このトレーニングをすることによって、セックス以外のコミュニケーションも、取りやすくなるケースが多いそうです。
コミュニケーションも欠かさずに!
セックスの情熱を取り戻すには、お互いの体をよく知ることと同様、“コミュニケーション”も大切です。
例えば、妻はもっと前戯に時間をかけて欲しいとか、夫のほうはフェラチオをして欲しいだとか、自分が何を望んでいるか、あるいは、何が嫌なのかをしっかり伝えるのです。
それがなければ、結局は、物足りなさを感じながらも、我慢してしまうようになってしまうでしょう。
直接セックスに関すること以外でも、パートナーに言いにくいことがあります。
例えば、夫の体臭が気になってしょうがないという女性、夫の口臭やチクチクするヒゲが嫌という女性もいます。
これらは、きちんと相手に伝えさえすれば、いくらかケアもできることです。
どんな些細なことでも言葉に出さないでいると、その嫌悪する気持ちが、最終的には“倦怠”へとつながっていくのです……。
と心配する気持ちは分かりますが、それは、言い方次第です。
というような命令口調や、
などと脅すような言い方をしたら、好ましい結果が得られるはずはありません。
2人の関係を改善したいという前向きな表現で伝えることが肝心です。
例えば、
と言えば、パートナーも分かってくれるでしょう。
そして、パートナーが思い切って話をし始めたら、あなた自身も心を開いて、素直な気持ちで聞いてください。
本当に言いにくいことだと、何度も躊躇してしまうかも知れません。
でも、何度でもトライしましょう。
黙っていては、一生、不満を抱えることになってしまいます……。