
「♪あなたのキスを数えましょう〜」という歌がありましたが、あれは本当にキスを数えているわけではなくて、「キス」という言葉を「彼との思い出」に見立てています。
本当に、常にキスの回数を数えている人がいたら、野暮ですよね?
ましてやそれが、“セックス”の回数となったらもう……。
というわけで、ここでは、
野暮なセックスなどしないほうがいい
という話をします。
目次
セックスの回数を数えるな!
もし、あなたがセックスをつまらないものにしたいというのなら、確実な方法をお教えましょう。
それは、セックスの回数を数えることです。
あなたはセックスを、どのくらいのスペースで“すべき”だと思っていますか?
週に2〜3回? 1日おき?それと、毎晩でしょうか?
どういうペースにしても、そのように“べき”で考えると、あなたはまるで「労働者」のように、自分の割り当てをこなそうとするでしょう。
こんなやり方では、せっかくのセックスもぶち壊しです。
情熱の火花が飛び散ることもないし、興奮度もまるで上がりません。
また、こんなことを考えていませんか?
さぁ、今日は木曜日ね!
この前したのが火曜日だったから、週に3回するには、今夜の週末にしなくちゃ。
そうじゃないと、ノルマを果たせないわ!
こんな風に、いつも回数を数えているようではセックスが楽しいはずはありません。
楽しむよりも、自分がノルマを果たせるかどうかで、頭がいっぱいなのですから……。
健康のためにセックスをするな!
健康のためのセックスという考え方にも、同じことが言えます。
あなたもきっと、週に何回かセックスをすることが、肉体的にも精神的にも望ましい、という話を聞いたことがあると思います。
実際、そういった話に影響を受け、セックスそのものを楽しむためでなく、実用的な観点からセックスをする人もいるようです。
例えば、こんな女性もいるようです。
ある女性は、雑誌で若返りのためにオーガズムが役立つ、という記事を読みました。
それ以来、彼女は、美容クリームや、ビタミン剤や、エクササイズといった老化防止プログラムに、新たに「セックス」という項目も付け加えました。
以来、「美しさを保つためには、1日1回のセックスが必要不可欠!」というのが彼女のモットーとなりました。
……しかしながら、セックスをこのように考えて、その結果、セックスライフが台無しになっているのだとしたら、考え方そのものを変えなければいけません。
あなたが、もし、これに近い考え方を持っていたとしたら、今度、セックスをしようと思った時、少し考えてみてください。
「どうして、今なんだろう?」と。
あなたは、本当にしたいと思っていますか?
今夜のパートナーは、あなたの気をそそっていますか?
自分に正直になりましょう。
自問自答した結果、答えがNOなら、無理にセックスしようとしてないかを考えてみましょう。
無理にしているセックスが、楽しいわけがありません。
同時にそれは、パートナーとの関係に、良い影響を及ぼすはずがありません。
セックスを楽しめない人【3タイプ】
参考までに、セックスが疲れる行為でしかないような人は、以下の3タイプです。
①セックスの間、いつも自分を監視する人
セックスを“仕事”にしてしまう人は、大体このように考えるものです。
彼女が好きなこと、彼女が興奮することは、すべてチェックするようにしています。
だから、彼女が興奮しなかったり、イッてなさそうだったりすると、心配になってくるんです。
僕に何が足りなかったんだろうって。
つまり、自分が監視人になってしまい、セックスの間中、楽しむのではなく、じっと監視しているのです。
このような“セックス労働者”は、自分が恋人として、どんな成績をつけられるかばかりを、常に考えています。
②最短距離でオーガズムを目指す人
例えば、ある夫は、前戯に時間をかけたがらなくなり、ベッドの脇に、3分間の砂時計を置くようになりました。
それは妻に、「あと、残り時間は3分だよ」と伝えるためです。
その女性が急ぐようになったのは当然です。
オーガズムに達するまで、時計とにらめっこのような状態になっては、結局、セックスが仕事になってしまいます。
③行為そのものを楽しむのでなく、目標達成の手段にしている人
真面目さゆえなのか、さらなる喜びを求めるあまり、逆に、セックスを台無しにしてしまうケースもあります。
例えば、いろいろな本を買ってきては、まるで優秀な学生のように、貪欲にそこに書いてあることを実践しようとするカップルがいます。
彼らは、本の指示通りにエクスタシーを目指そうとしますが、当然、結果は失敗に終わります。
やはり、これだと、“仕事”になってしまっているからです。
前戯が楽しめないのなら、問題は他にある!
みたいな気持ちがありませんか?
もし、そうなら、パートナーと相談して、別の行為に変えることもできます。
例えば、口でペニスやクリトリスを愛撫するのに抵抗があるなら、手で代用をしてみたり、といったこともできます。
しかし、そんな前戯など、ただ面倒に感じ、パートナーにオーガズムを与えるのが、嬉しいどころか、うんざりだと思うのであれば、あなた自身の姿勢を考え直す必要があるでしょう 。
あなたは、もしかしたら、
何かに腹を立てていて、パートナーを喜ばそうという気にはなれないのかも知れません。
あるいは、
してもらうことは好きだけど、してあげなければならないのは嫌だという、自分本位な性格なのかも知れません。
中には、
セックスそのものは子供を作るのに必要だから構わないけど、それ以外の行為は、罪深く感じる、という人もいるようです。
けれども、
前戯を仕事ではなく、嬉しい行為と思えるようにしなければ、セックスを楽しむことなどできません。
パートーナーとのセックス が心から楽しめていないなら、この機会にぜひ、自分の“心の中”を注意深く探索してみましょう。