失恋すると、頭がボーッとすることってあると思います。
いろんな感情が入り混ざって、思考停止してしまうのですね。
実は、失恋した時に感じる感情は、大きく4つあり、それは「怒り」と「寂しさ」と「恐れ」と「悲しみ」です。
ここでは、
失恋した時に「怒り」を感じることの大切さ
について解説します。
目次
「怒り」を感じないと、いつまでも立ち直れない?!
と考える人が多いと思います。
でも、これこそが落とし穴。
子供だった時のことを思い出してみてください。
ちょっとしたことで喜び、怒り、いつも感情をすぐに爆発させていたはず。
でも夜になると、すべてを忘れて、ぐっすり眠っていませんでしたか?(そして翌朝は、すっかり機嫌も元通り。)
大人になると、人は、知らず知らずのうちに、つらいことや悲しいことに直面した時に、“否定的な感情”を避けようとします。
と、直感するのです。
特に女性の場合は、攻撃的な感情を表に出さないよう育てられていることが多いので、男性よりも、自分の中にある「怒りの感情」を認めたがりません。
前述したように、失恋した時に襲ってくる感情は、
「怒り」
「寂しさ」
「恐れ」
「悲しみ」
の4つです。
「怒り」を感じないまま、その他の「寂しさ」、「恐れ」、「悲しみ」ばかり感じていると、バランスが崩れ、否定的な感情がいつまでも消えません。
4つの感情をバランスよく感じ取ろう!
否定的な感情からは、逃げてはいけないのです。
これは、ちょっと想像すれば分かるはず。
例えば、人から何かイタズラされても、
と言い、
ず〜っと一人でいるのに、
と言い、
明らかにプレッシャーがかかるような状況でも、
と言い、
大切な何かを失ったばかりなのに、
としか言わない人がいたら、どう思います??
と思うのではないでしょうか?
表に出さなくても、“火種”は残っているのです。
否定的な感情というものは、
胸に封じ込めず、ちゃんと“燃焼”させてこそ、
そこから解放されることができるのです。
ですから、
失恋から立ち直るためには、否定的な感情を、漏れなく、しっかりと、バランスよく感じ取ることが大切です。
ではここで、4つの感情を一つひとつ見ていきましょう。
①「怒り」
大人になると、一番、表に出すことを避けようとする感情です。
ですが、「怒り」は、私たちに、心を探る機会を与えてくれます。
なぜなら、「怒り」の元を辿ると、「自分にとって、どんなことが、起きて欲しくなかったことなのか?」が分かるからです。
失恋の場合、「怒り」を十分に感じ取れば、“特定の相手からの愛”に限らず、「自分はとにかく“愛”を求めていたんだ」ということが分かるでしょう。
②「寂しさ」
「寂しさ」もまた、私たちに、心を探る機会を与えてくれます。
「寂しさ」というのは、起きて欲しかったことが起きなかったから起こる感情です。
失恋をした時に、この「寂しさ」を押し殺すと、いつまで経っても「過去に、起きて欲しかったけど起きなかったこと」にこだわり、「未来に、起きて欲しいこと」に目が向きません。
「寂しさ」を十分に感じ取ることで、今自分が持っているものに感謝し、未来に手に入るであろう「愛への期待」を抱くことができるようになります。
③「恐れ」
「恐れ」は、自分が何を心配しているか?を教えてくれます。
それはつまり、決して起きて欲しくはないけれど、何が起こりそうか、ということです。
十分に「恐れ」を感じることで、自分の弱さを自覚することができ、今の自分が持っているもの、頼れるものも見えてきます。
そうすると、“自分が手に入れることができるもの”が明確化され、力と決意が生まれます。
④「悲しみ」
最後の「悲しみ」は、自分が何を期待しているか?を教えてくれます。
「起きて欲しいのに、もう起きることはないんだ」と認めることが悲しみです。
十分に悲しみを感じ取ると、「不可能なこと」が分かると同時に、「可能なこと」が浮かび上がってきます。
そして、“特定の相手からの愛”への執着から離れ、「ただ愛されたい」と思えるようになります。
――これら4つの感情を意識的に十分に感じ取らなくては、失恋の痛手から立ち直ること(次の新しい恋に踏み出すこと)はできません。
4つのうち、どれが欠けてもいけません。
失恋したら、まず怒ろう!
失恋した時の4つの否定的な感情がやってくる順番は、人や状況によってさまざまです。
しかし、
あなたが大人としての“理性”で抑え込み過ぎなければ、
普通は、(上で紹介した順番と同じ、)
①「怒り」
②「寂しさ」
③「恐れ」
④「悲しみ」
の順番でやってきます。
何度も申しますように、「怒り」は多くの人が、一番、認めたがらない感情です。
したがって、
失恋の痛手から立ち直るためには、
意識的に、まず、「怒り」を感じ取るようにしましょう。
と自分に言い聞かせることが大切です。
もちろん、「怒り」だけにとらわれてはいけません。
「寂しさ」、「恐れ」、「悲しみ」を含めた4つの感情を等しく経験した時に、心を癒す効果は最大化されます。
ここまで、「怒り」の大切さをメインにお話ししてきましたが、
もし、
という人がいたら、4つのうち、どれかの感情を押し隠している可能性があります。
(もちろん、それが「怒り」ではない可能性もあります。)
ですから、別れた当時から今までの感情を、掘り起こしてみることもオススメです。
4つの感情すべてを感じ取ることができれば、心の奥にある
「愛」
「理解」
「許し」
「感謝」
を感じ取ることができるようになるでしょう。