出会った当初はアクティブだった彼なのに、なぜか近頃は、会うたびに「疲れた」を連発するようになった……、そんな悩みを持つ女性は、意外と少なくないようです。
結論から言って、これは本当に疲れているわけではありません。
ですから、「そんなに疲れているなら、家で休めば?」などと返すのは、絶対NGです。
では、そんな彼をいったいどう扱えばいいのでしょうか?
ここでは、
(男性に限らず)「疲れた」を連発する人の心理とその対処法
について解説します。
目次
辛さを訴えることで、愛情を要求している
例えば、一緒にひとしきりスポーツをした後で、パートナーに聞こえるように、
と言うのなら、まぁ普通です。
ですが、一緒に過ごしていて、何も喋ることがないから、ただ、ボソリと、
とつぶやくようなのは、パートナーに向けて、ある種の“メッセージ”を送っていると見ていいでしょう。
それは、ズバリ、
ということです。
これは別に、男性特有の心理でもありません。
女性でも同じです。
基本的に、苦しさを訴えるのは、神経症的愛情要求の手段で、いわば、子供のように愛情を求めているのです。
例えば、赤ちゃんが「オギャー」と泣くのは、
アタチの今の状況に不満があるから、これをどうにかしてよ!
そうやって愛情を表してよ!
ということです。
それと同じように、神経症的な傾向のある人は、
「辛さ」を訴えることによって、愛情を要求している
のです。
ですから、
などと、返してはいけません。
「大変ねー」とうなずいてあげるか、何か話したがっていることを探り、それを掘り下げて聞いてあげるのがいいでしょう。
神経症的な傾向のある人、と申し上げましたが、誰しも、少なからず、このようなところはあります。
ですから、軽いレベルなら、そう大袈裟に捉える必要はありません。
「私のほうが辛いのよ」と対抗してはダメ!
ただ、注意しておきたいのは、辛さを訴えてくるパートナーに対し、
と“対抗”してはいけないということです。
そうなると、2人の関係において、どちらが“犠牲者”かを競い合う流れに突入してしまいます。
「犠牲者の立場」というのは、たびたび、
という権利意識につながります。
そして、
と考えるようになり、自ら、不幸な状態を手放そうとしなくなります。
と同時に、相手から「むさぼり取る」ことにしか関心がいかなくなり、相手に「与える」ことを忘れてしまいます。
これでは、関係がうまくいくわけはありません。
実は、このようなカップル・夫婦は、世の中にごまんといます……。
いつも悩んでいるアノ人も、単に愛情を求めているだけ?!
このことに関連して言えば、
あなたの周りに、「いつも悩んでいる人」はいませんか?
実は、「私はいつも悩んでいますと強調している人」も、要は、愛情を求めているのです。
ただ、かまって欲しいのです。
ですから、真剣に相談に乗っても、さほど意味はありません。
逆に、あまり真剣に話を聞きすぎると、相談に乗る側が消耗して、ノイローゼになったりしてしまいます。
悩んでいる人が、
と言う時には、大抵の場合、一切の反論を許しません。
他人が、「なぁに、そんなちっぽけな問題……」と矮小化できることではないのです。
それは、つまり、
ということです。
男性と違って、女性の場合は、本能的にこれを分かっている人が多くいます。
ですから、そういう人同士では、ライトな悩み相談を延々とできます。
……あなたも、心当たりがあるのではないでしょうか?
ただし、内容が少々ヘビーになってくると、話す相手は相当、選ばなくてはいけません。
そんな時は、「通りすがりの関係だけれど、真剣に話を聞いてくれる相手」、すなわち、電話占いに相談してみるのもよいでしょう。
人は誰しも弱い。まずはそこを認めてあげる。
人の話を聞く(相談に乗る)というのは、おそらく、あなたが思っている以上に、高度な技術です。
というのも、中には、やさしい人のふりをして、他人の不幸に同情することで、自分の傷ついた“自尊心”を回復させようとしている人も少なくないからです。
あなたの周りにも、人が不幸になると、急に元気になる人はいませんか?
そのような人は、いつも、自分自身が世の中から拒否されることを恐れているため、そんな自分にとっての脅威とならない“不幸な人”を求めます。
そうして、一時的にでも、表面的な自信の回復を図ろうとするのです。
もちろん、先ほども述べたように、人は誰しも、弱いところがあります。
どんな人にだって、時には、精神的にまいってしまうことがあるでしょう。
そんな時には、誰かに聞いてもらうのが一番です。
変に無理して、
などと思ってはいけません。
自分の弱さをきちんと認めてあげ、その上で、
自分の心情を吐露できる人に向けて吐露する
ことが大切です。
承認欲求が強い人のことを「かまってちゃん」と揶揄することもありますが、他人に「褒めてもらいたい・認めてもらいたい」といった欲求は、誰にでもあるものです。
そこを認めた上で、他人にも、そして自分にも、やさしくするようにしましょう。
合わせて、辛さや悩みというのは、結局のところ、その人自身の心の問題なのだ、ということも知っておくといいでしょう。