恋愛の初期段階でつまずいてしまうのは、その人がもともと持っている「男成分」、「女成分」の配合バランスが関係しています。
そしてそこには、“親の影響”が色濃く出ています。
というわけで、ここでは、
親との関係が恋愛に影響している4タイプの特徴と対処法
について解説します。
目次
恋のつまずきは潜在意識のせい
恋愛初期でつまずく原因
人は、その成長過程のさまざまな場面で、自分の中にある「男成分」、「女成分」それぞれの特徴を、気に入ったり、拒絶したりするようにプログラミングされます。
例えば、
という環境で育てられた女性は、いかにも『女らしい女』に育ちます。
反対に、
と思わざるを得ないような環境で育った女性は、『男らしい女』に育つわけです。
ここでいう「環境」とは、どんな「親」の元で育てられるか?ということです。
つまり、親の影響で、あなたの価値観が決まり、それがあなたの“潜在意識”を形成し、あなたの恋愛スタイルに影響しているのです。
ここからどんな問題が生まれるか、ひとつ例を挙げてみましょう。
例えば、男成分の強い『男らしい女』と、ある男性が恋をしたとします。
すると、この女性の中の「女成分」が強く目覚め始めます。
ですがもともとこうした女性の潜在意識の中には「女らしくいても、結局、損するだけね……」というのがあるので、次第にどうにもスッキリしない抵抗感を示し始めるわけです。
恋愛初期におけるつまずきというのは、大部分がこうしたところから生まれています。
もっとハッキリ言えば、あなたの恋愛がうまくいかないのは、あなたの親からの影響が原因かも知れないのです。
親との関係が恋愛に影響している4タイプ
「男成分」と「女成分」の強弱で、人は以下の4タイプのに分けることができます。
……ちなみにこれは、1つだけに当てはまる人もいますし、2つにまたがって当てはまるという人もいます。
それを踏まえた上で、ここからは各タイプの恋のつまずき方、および原因と対処法を見ていくことにしましょう。
『男らしい男』
『男らしい男』の恋のつまずき方
このタイプの男性が、女性に惹かれる時は、自分の中にあまりない「女成分」に惹かれています。
そんな彼女との関わりを通して、彼はより、完全感や充実感を覚えます。
しかし、その後、問題点が顔を出してきます。
例えば、彼は、彼女との交際を通して、繊細で感情豊かになり、愛情と安心を求めるようになります。
これは、言ってみれば、「女成分」の特徴です。
『男らしい男』である彼は、これらを“弱さのしるし”だと感じ、抵抗を示し出すのです。
原因と対処法
『男らしい男』と言える人は、父親が独断的であったり、母親の感情や繊細さをないがしろにするような人物であった可能性があります。
もしくは、父親がほとんど感情を見せない人物だった可能性もあるでしょう。
そのため、彼は、自分の中で「女成分(感情や繊細さ)」が発達することに抵抗を示すのです。
こうした心の中の抵抗を克服するには、相手の女性を尊重する気持ちで、思いやりと理解を持って耳を傾けることです。
そうすれば、子供時代に築かれた潜在意識から生まれる抵抗を、楽に乗り越えられるでしょう。
『女らしい男』
『女らしい男』の恋のつまずき方
このタイプの男性は、女性と親しくなるにつれ、抑圧されていた「男成分」が意識上にあらわれてきます。
しかし、『女らしい男』である彼は、これに抵抗しようとします。
例えば、攻撃性は破壊的で何も生み出さない、とか、自己主張はわがままでよくない、とか、理性的になるのは愛情がないことだ、というふうに考えるのです。
原因と対処法
『女らしい男』と言える人は、子供の頃、父親が、攻撃的エネルギーを創造的、生産的な方面に生かさず、ただ横暴なふるまいにのみ向けるのを体験した可能性があります。
それによって彼は、男らしさを悪として拒否するとともに、父親を避け、母親との絆を深めたことでしょう。
そんな彼が、男らしさを鍛えるためには、もっと男性と一緒に何かをすることです。
アクション映画を見たり、勝ち負けのあるスポーツに興じるのもいいでしょう。
また、男性の教師や先輩、指導者を持つとともに、父親との関係を修復することが非常に大切です。
『女らしい女』
『女らしい女』の恋のつまずき方
このタイプの女性に恋人ができると、自然に前より自己主張するようになり、自主的に行動する場面が増えてくるでしょう。
これは、「男成分」の資質です。
ですが、彼女の潜在意識には、もともと、強さを表に出す女は嫌われる、女は自己主張をすべきではない、女は素直なものだ女は家にいるものだ……などといった思い込みがあります。
そのため、無意識のうちに、新しい自分に抵抗を示し始めます。
原因と対処法
『女らしい女』と言える人は、子供の頃、母親が、男性的な資質を抑圧しているのを見て育ってきたことに原因があるでしょう。
そのように、母親がある意味、“犠牲”になっている姿を見て、それが自分の学ぶべき女の役割だと思い込んでしまったのです。
また、父親が、母親や姉妹に対する態度と、男の兄弟に対する態度を使い分けていたことから、女が男のように行動するのはおかしい、というメッセージを受け取った可能性もあります。
そんな彼女が、内部の抵抗を克服するためには、自主性を持ち、自己主張する訓練が必要です。
何より、自分がそうしているのだから、相手も自分の欲求を察してそうしてくれるはず、と期待するのをやめることです。
また、こうしたタイプの女性は、一般的に、父親との和解が必要です。
『男らしい女』
『男らしい女』の恋のつまずき方
このタイプの女性が、男性の中の「女成分」に触れると、彼女の中の「女成分」も目覚めてきます。
しかし、『男らしい女』には、優しくて繊細なのは弱いことだ、とか、感情豊かな人は精神を病む、とか、他人を必要とする人は甘い……などといった思い込みがあります。
そのため、パニックに陥り、パートナーに対して必死に抵抗を始めます。
パートナーに対し、批判したり、支配的になったり、注文が多くなったり、失望したりするでしょう。
原因と対処法
『男らしい女』と言える人は、子供の頃、母親が、本来、魅力的で包容力豊かにするはずの女らしい繊細さと優しさを、うまく発揮できず、ただ無力で頼りないものに見せてしまったことに原因があります。
また、父親が、拒絶的であったり、押し付けがましかったり、母親の感情をないがしろにしたりする人物であった可能性もあります。
そのため、女らしい資質は、非理性的で、尊重するに値しないと思い込んでしまったのです。
この抵抗を克服するには、自分の中の不安、恐れ、弱さを認めると同時に、母親との関係を修復することが必要です。
自分の中に母親に似た部分があることを、きちんと受け入れるのです。
自分の弱さをさらけ出したら、当然、傷つくこともありますが、心を開いて自分の気持ちや感情をあらわせば、きっとサポートを得られるはず。
それを続けていくことで、自分の中の女性的な資質(女成分)を尊重することができるようになるでしょう。
自分のことも相手のことも尊重する、それが恋の魔法を保つ秘訣!
――いかがだったでしょうか?
自分の中の「男成分」、「女成分」の存在を知り、これらについての理解を深めることで、私たちは、子供時代に築かれた“不幸な潜在意識”から自由になることができます。
もちろん、この時、自分自身の運命や、親を呪う必要もありません。
あなたの親だって、そのまた親からの影響を受けているのです。
恋愛でつまずかず、その素敵な魔法を保ち続けるためには、自分と、自分の運命を否定せず、受け入れること、そして、相手を尊重し、何とか変えてやろうなどとはしないことです。
それぞれのタイプにおける問題の克服方法とともに、このこともぜひ、心に刻んでおいてください。