
晩婚化が進む中、「やはり、結婚には勢いが大事!」ということで、“スピード婚”が注目を集めています。
スピード婚には、ロマンチックなイメージもあり、否定派は少ないようですが、「現実的には難しいだろう……」と考えている人がほとんどのようです。
しかし、スピード婚であっても、“ある点”に注意すれば、うまくいかせることができます。
というわけで、ここでは、
スピード婚を成功させる方法と、
「恋」を「愛」に変えるために必要なこと
について、解説します。
スピード婚が失敗する原因とそれを防ぐ方法
基本的に、恋愛は、以下の5つのステージからなります。
「あ、この人いいかも!」
⬇︎
⚫︎第2ステージ【心が揺れる】
「本当にこの人なのかな……?」
⬇︎
⚫︎第3ステージ【相手を1人に決める】
「私のパートナーは、きっとこの人!」
⬇︎
⚫︎第4ステージ【親密な関係になる】
「何だかもう家族みたい……」
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⚫︎第5ステージ【プロポーズと婚約】

出会い、惹かれ合い、相手を1人に絞り、少しずつ親密さを深めていくのです。
(途中で一回、心が揺れるのがポイントです。)
こうした各ステージを順に踏んでいけば、第5ステージで、「この相手と結婚したい!」ということが、自然と分かるようになります。
スピード婚とは、
言うなれば、上の表で言う第2ステージから第4ステージまでを、一気に飛ばしてしまった結婚です。
本来は、この間に、特に男性は、幾度も心が揺れながら、その都度、自分の気持ちを確かめ、
また、女性は、男性の「自意識」と「自立心」を尊重しながら、少しずつ心を開いていき、
2人は、これから先の“関係性の土台”をつくっていくものです。
時間と労力はかかっても、やはり“本物”は長続きします。
ですから、基本的には、これらステージをすべて踏破することをオススメします。
第1ステージの注意点
第2ステージの注意点
第3ステージの注意点
第4ステージの注意点
……では、
出会って間髪入れずにプロポーズするスピード婚は、どうしても失敗する運命にあるのでしょうか?
結論から言うと、そんなことはありません。
スピード婚が失敗してしまう原因として、多くの人は単純に、
と考えがちですが、ちょっと違います。
最も大きな原因は、
一生褪せることのない“愛の思い出”をつくっていなかったこと
です。
これはシンプルに、
「恋」を「愛」に変えていった体験・思い出
と言い換えてもいいでしょう。
これこそが、その後の結婚生活で生じるさまざまな問題を乗り越えるための頑丈な基礎となります。
逆に言えば、
スピード婚であっても(結婚してからでも)、
最初の時期に、そのような“愛の思い出”をつくることができれば、離婚に至らずに済むでしょう。
愛とは『謝ること』と『許すこと』
では、
「恋」を「愛」に変える、
一生褪せることのない“愛の思い出”をつくる
とは、具体的にどんなことでしょう?
それは、
です。
(どこに何回一緒に出かけたか、などといったことではなく、びっくりするほど地味でシンプルなことです。)
既婚女性は、よくこんな愚痴をこぼすものです。
そして、既婚男性は、こんな不満を漏らします。
うちのかみさんは執念深くて、ガミガミ文句ばっかり。
こっちが何かまずいことをやらかそうもんなら、永遠に覚えてやがる。
こうした文句や愚痴のもとは、未然に防ぐのが一番です。
実は、
・プロポーズしてから結婚までの期間
・婚姻の意思を持って同棲している期間
・(スピード婚であれば)結婚直後しばらくの期間
といった、恋愛における第5ステージは、
男が謝り、女が許す練習をするのに、うってつけの時期です。
なぜなら、
男性は、自分が過ちを犯したことで責め立てられたり、相手にされなかったりした経験が“まだ”ありません。
ですから、「きっと許してもらえるはずだ」という甘い期待があります。
女性も、彼が同じ過ちを繰り返すのを“まだ”見たことがないありません。
ですから、「これからはちゃんとしてくれそう」と許してあげやすいのです。
男は、自分が許してもらえないだろうと思っている時は、過ちを犯しても、なかなか謝ることができないものです。
また、女も、男が謝らないと、なかなか彼の過ちを許すことができません。
そして、男性が自分の非を認めるまで、彼をくどくどと責め立てるものです。
これでは、結婚生活がうまくいくわけがありません。
“本当の愛”とは、
『謝る』と『許す』ができることです。
第5ステージで、男女がそれぞれ、「謝るテクニック」と「許すテクニック」を磨いておけば、2人の間に“本当の愛”が育まれます。
そうした記憶つまり、“愛の思い出”が、それから先の2人の関係を強固にしてくれるでしょう。
許し方の参考例
男性が女性に謝る時に、適切な言葉を選ぶのが大切なように、女性が男性を許す時にも、一番受け入れられやすい言葉を使うことが大切です。
ただ、「許してあげるわ」では、見下されたと感じる男性もいるようです。
ここで、
男性が飛び上がって喜ぶような言葉(効果的な許し方)
を3つほど紹介しましょう。
①
②
(ここで彼の説明を黙って受け入れましょう)
③
(あなた)謝ってくれてありがとう。
そんなに気にすることないわ、私だって、あの時はどうかしてたと思うの。
でも、あなたがそんな風に考えていてくれたなんてうれしい
このように、あなたが、前向きで受容性のある態度を示せば、彼があなたをどれだけ喜ばせ、支えたいと真剣に願っているかが、分かるようになってきます。
同時に、
彼の一番いいところを引き出すのは、
彼への文句や愚痴ではなく、
「愛情」なのだということ
も身をもって分かるようになるでしょう。
「恋」を「愛」に変えていくために最低5ヶ月が必要!
最後に、
「恋」を「愛」に変えていく期間として、どれくらいが必要かを考えてみましょう。
ある調査で、「結婚までにどれくらいの期間が必要だと思いますか?」を尋ねたところ、以下のような結果が出ています。
・1カ月……4人(1.3%)
・3カ月……7人(2.3%)
・半年……25人(8.2%)
・1年……128人 (41.8%)
・2年……52人 (17.0%)
・3年……43人 (14.1%)

最も多いのが「1年」で、それより短い期間で最も多いのは、「半年」であることを考えると、
多くの人が「半年間」で、ある程度の信頼関係を築けると実感している
ことが分かります。
一番上の「すぐでもOK」が、いわゆるスピード婚に当たるものですが、実際、スピード婚と言っても、
知り合ってからすぐ結婚したのか、
付き合いだしてからすぐ結婚したのか、
知り合う前にお互いのことを間接的に知っていたのかどうか、
知っていたのなら、どれくらい接点があったのか、
など、さまざまな要素があります。
(友人の紹介であれば、その友人との“関係性”もまた影響するでしょう。)
こうしたアンケートでは、選択肢をあえてシンプルにしてあることも考慮すると、
「結婚生活」という長い航海を素敵なものにするために、お互いの愛を確かめ合う期間は、
せめて5ヶ月から8ヶ月程度必要
と言えるのではないでしょうか?
もし、“ゼロ日婚”で、すぐに同棲ということであれば、これくらいの期間は、結婚生活を上手に送るための“助走期間”と考えるとよさそうです。
(結婚してからすでに多くの年月が経過している場合でも、関係改善のためには、やはりこれくらいの期間が必要かも知れません。)
いずれにしても、
正真正銘の愛を見つけたとて、いつもそれを実感できるとは限りません。
昼の後には夜が来て、満潮の後には干潮が来るように、心だっていつも同じ状態ではなく、開いたり閉じたりするものです。
『結婚とは、2人で責任を持って愛を育てていくことである』
ときちんと自覚し、どんな時にもお互いの「人格」や「人生」や「生活」を思いやる気持ちが必要でしょう。