恋人が途切れたことがないくらいのモテ女(あるいはモテ男)なのに、なかなか結婚しない、もしくは結婚が遅くなってしまう人がいます。
そのようになってしまう理由は、ズバリ、“相手を1人に決められない”からです。
ここでは、
なぜ相手を1人に決められなくなってしまうのか?
について解説します。
モテ女は恋の回転寿司状態?!
なかなか1人に決めるのことのできないモテ女は、こんなことを言います。
A君は、とにかく性格が明るくて、私とは正反対のタイプだったわ。一緒にいるとホンット楽しくて、結婚寸前までいったけど、彼も私も、どうしても踏み切れなかったの。
B君は、いつもありのままの私を愛してくれた。2人で素晴らしい時間をいっぱい過ごした。今思い返しても、あの人以上の人はいないんじゃないかと思うくらい。ただ、B君は、A君ほど明るいタイプじゃなかったの。
C君ほど、かっこいい人には会ったことがなかった。頭もいいし、彼と一緒にいると、いつも鼻が高かった。でも、B君ほど私に合わせてくれなかったの。C君といると、いつもどこか気を張ってなきゃいけない感じがしてたわ。
……こんな風に、交際経験が豊かになるにつれて、理想が高くなっていくのです。
常に自分が付き合っている男性を他の誰かと比較し続ける、そんな彼女が求めているのは、完全無欠の王子様。
と期待して、いつも決め切れないのです。
それはまるで、流れていく寿司をひとつも取らずに、ただ眺めているだけの回転寿司状態です。
イカもいいわね、マグロもいいわね、タコもいいわね、でも私ダイエットしてるから、いくつも食べられないの。
あ、さっきの取ればよかったわ、でももっと待てば、もっといいの流れてきそうだし。
……え〜〜と、どうしよう??
てな具合で、席に着いて、もう1時間経過……という感じです。
これは、「最良のパートナー」とは、“完璧な人”ではないということを知らないのが、ひとつの原因ですが、それと同時に、間違った恋愛の進め方をしていることも原因であると言えます。
つまり、恋愛における正しい順序を踏んでいないのです……。
心を開いていないから一人に決められない
恋愛は基本的に、「出会い」から「結婚」までの、5つのステージを進んでいきます。
順序を意識しながら、以下の5つのステージを確認してみてください。
「あ、この人いいかも!」
⬇︎
⚫︎第2ステージ【心が揺れる】
「本当にこの人なのかな……?」
⬇︎
⚫︎第3ステージ【相手を1人に決める】
「私のパートナーは、きっとこの人!」
⬇︎
⚫︎第4ステージ【親密な関係になる】
「何だかもう家族みたい……」
⬇︎
⚫︎第5ステージ【プロポーズと婚約】
肝心なのは、第2ステージから第3ステージへ進むところです。(いったん心が揺れてから、相手を一人に決めるところです。)
いわゆる“恋の回転寿司状態になっている人”は、第2ステージから、第3ステージを飛ばして、一気に第4ステージへ進んでしまっているのです。
考えてもみてください。
相手を1人に決めていない(第3ステージを踏んでない)のに、結婚まで行けるわけがないのです。
ですから覚えておきましょう。
なかなか相手を1人に決められない人は、“モテるからそれだけ選択肢が多くて幸せな人”ではまったくありません。
単に、誰にも心を開いていないから1人に決められないだけです。
“心を開いていない”とは、
・自分はどういう人間なのか?
・自分は何が好きで、何が嫌いなのか?
・自分には何ができるのか?
・自分には何が必要で、何が不要なのか?
が全然見えていない状態のことです。
“自分を見つめていない”と言い換えてもいいでしょう。
心さえ開けば、完璧を求めている自分のほうこそ完璧じゃないことが、身に染みて分かるはずなのです。
いっそ、もっとはっきり言いましょう。
相手を1人に決められない人は、自分が心を開くことから“逃げている”のです。
ちなみに、心を開いて第4ステージまできちんと正しい順序を踏んでいけば、相手が本当の意味で自分にふさわしいかどうかを見抜くことができるので、第5ステージの判断(結婚)を失敗することもありません。
自立心のないまま、甘えるだけの恋愛をしていませんか?
――いかがだったでしょうか?
たとえ、このような原理がしっかりと分かっていなくても、人は恋を繰り返す(年齢を重ねる)たびに、
・外見が魅力的
・やさしい
・一緒にいると楽しい
というだけでは、物足りなくなってきます。
『お互いが理解し合える、より真剣で充実した関係』を求めるようになってくるのです。
恋愛がこのように“進化”していくのは、その人の中に「自立心」が育ってくるからです。
逆に言えば、「自立心」がなければ、1人に決めることはできません。
なぜなら、自立心を身につけるとは、恋愛以外の面(仕事、友人関係、趣味など)が満たされ、“自分1人でも人生に満足できること”を知っていること。
これがなくては、「とりあえず、誰かに自分の寂しさを満たして欲しい!」という欲求のためだけに、恋愛をすることになります。
言うなれば、単に、愛と援助を求める相手が、両親からパートナーへ移るだけです。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとばかりに、自立心のないまま、ただ甘える相手を探し続けていても、あなたにとっての最良のパートナーには出会えません。
たとえ、運よく出会ったとしても、見抜けないし、1人に決めることもできません。
ですから、自立心を育み、自分磨きをしながら、いざ、あなたにふさわしい人と出会った時にちゃんと相手のお眼鏡に叶うような、素敵な女性になっていることが大切。
ある意味、“恋愛は、出会う前から始まっている”のです。