いつも“ハズレくじ”ばかり引いてしまい、「私、男運がないの……」と嘆く女性がいます。
これは要するに、交際する前に男性の“悪いところ”が見抜けなかった、ということです。
また「私、出会いがないの……」と嘆く女性がいますが、本当に“物理的”に、男性と接触する機会がない人はごくわずかでしょう。
ですからそれはつまり、出会った男性の“良いところ”が見えていない、ということです。
ここでは、
「男運がない」、「出会いがない」と嘆く女性に潜む本当の問題
について解説します。
「男運がない」=自分の尺度でモノを見ていない
バーゲンセールに出かけて、本来、必要のないものを買ってしまったという経験は、多くの人が持っているでしょう。
そんな時は、
などと言い訳をするわけですが、それだけでは、まだ分析が足りません。
必要のないものをなぜ買ってしまうかというと、それは、
からです。
これが分かっていれば、とびきり安いものを見つけても、
と見送ることができます。
“自分に必要のないもの”を買ったって、意味がありません。
「時間」と「お金」と「労力」を無駄にし、嫌な思いをするだけです。
何事も常に“自分”に焦点を当てて、ものを見なくてはいけません。
もちろんそれは、恋愛においても同じです。
つまり、「男運がない」と嘆く人は、自分にどんな人がふさわしいかが、(自分で)分かっていないのです。
『自分に焦点を当てて、相手を見ることのできる人』は、ちゃんと“相手の本質”を見抜けるので、きっとその相手は、第一印象通りであることが多いでしょう。
しかし、『自分に焦点を合わせて、相手を見ることのできない人』は、相手の上っ面だけを見て、あとは相手が自分をどう思っているかばかりを気にし、自分をよく印象付けることしか考えていません。
当然、間違った第一印象を持つことが多いでしょう。
こうした人はいつも、
みたいな“他人の尺度”で相手を見て、“自分の尺度”で相手を見ていないのです。
(「見る目がない」と言い換えてもいいでしょう。)
ちなみに、このような人は、“一目惚れ”をすることが多く、人からちょっと褒められると舞い上がり、逆に、ちょっと否定的なことを言われただけで深く傷つき、相手を嫌いになる、といった傾向があります。
「出会いがない」=何でも自分に都合よく解釈してる
「出会いがない」と嘆く女性も、本質的には、「男運がない」と嘆く女性とあまり変わりません。
やはり、自分の本音や本心と向き合うことが苦手で、自分のことが分からないから、他人のこともよく分からないのです。
ですから、たとえ、それなりに出会いがあっても、相手の良いところが見えないため、その結果、「出会いがない」ということになってしまうのです。
「出会いがない」というというのは、もちろん、いいことではありません。
しかし、「出会いがない」ということにしてしまえば、本人にとっては、都合がよくなります。
なぜなら、自分の責任を回避できるからです。
心理的に未成熟な人は、何事も自分に都合よく解釈しがちです。
「都合よく解釈する」というワザは、“ポジティブ思考”をする際にも使われますが、「悪いのは自分じゃない」=「自分は不運だ」と思い込む、“ネガティブ思考”にも使われます。
「出会いがない」と嘆く女性の場合、出会いがないのは、環境のせいということになりますし、恋をしたとしても、それがうまく実らなかったら、相手のせいということになります。
しかし本当のところは、他人の良いところを認識しようとしない、つまり、“見る目”がないだけなのです……。
と思っている人は本当は、そういうことにしたほうが自分にとって都合がいいから、そういうふうに思い込んでいる……ということに気付くべきでしょう。
変な宗教に引っかからないように注意!
半分冗談のようで、半分本気の話ですが、このように「男運がない」とか、「出会いがない」と嘆いている女性は、変な宗教や悪徳商法に引っかからないように注意してください。
なぜ宗教団体の構成員が、教祖を熱烈に崇拝するかというと、人を正しく見る目がないことはもちろん、自分の心の中でその教祖に対し、「そうあってもらいたい!」という願望を持つからです。
そのような願望で、都合よく人を見たり、「あの人がああ言ってるから……」といった見方をしたりしないで、ちゃんと“自分の尺度”で、人を見るようにしましょう。
この宗教(orビジネス)こそ理想的!と思ったけど、ちょって待って……。
私、そういうことにしたほうが自分にとって都合がいいから、そう思ってるだけじゃないかしら?
と疑ってかかりましょう。
第一、素晴らしい男性との出会いはないのに、どうしてそんな宗教などとの出会いばかりがあるのでしょうか?(笑)
よ〜く考えてください。
“馬鹿なこと”をして自分を好きになろう!
ここまでで、
ということは、十分に分かっていただけたと思いますが、では、そこをどうやって乗り越えればいいのか?という問題が残っています。
あなたがこれまでの人生を通して心理的に成熟できなかったのは、さまざまな原因が考えられます。
ですが端的に言えば、小さい頃、あなたにとって重要な人物との“同一化”に失敗しているということです。
分かりやすく言えば、親からあたたかい愛情を受けたり、尊敬できる人物と出会ったりし、「私もこんな大人になりたい!」「自分もあのようになれるんだ!」という気持ちになることがなかった、ということです。
それによって、あなたは自分のことがあまり好きではなくなったのです。
これを解決するためには、運命を呪ったって、何も前には進みません。
要は、自分で自分を好きになればいいのです。
自分で自分を好きになるためには、“馬鹿なこと”をたくさんしてください。
“馬鹿なこと”というのは、
- 意味のないこと
- お茶目なこと
- 一銭にもならないこと
です。
大きくて立派な樹木を撫でてみたり、会社の自分の机に飾るための花を買ってみたり、また、道のゴミを拾ってみたり、皆の通行の邪魔になっているものをどけてみたりするのもいいでしょう。
すると、
と思いながらも、自分の心の中に温かいものを感じるはず。
そして、いつのまにか、そんな自分がとてもかわいらしく、いとおしく思えて、好きになってきます。
……するときっと、これまでとココロの角度が変わり、“男性を見る目”も、変わっていることでしょう。