「私以外に仲のいい女性なんていなそうなのに、なかなか付き合おうとしてくれない……」
「そろそろ結婚を考えて欲しいんだけど、どうも彼の意思が見えてこない……」
というように、“なかなか踏ん切りをつけてくれない男性”に対し、モヤモヤを感じている女性がいます。
こんな時、多くの場合、男性の「仕事」や「経済状況」のことが取り沙汰されがちですが、問題の本質は、実は、そんなことではありません。
ここでは、
ずっとあいまいな態度で踏ん切りのつかない男性の心理
について解説します。
彼らは“過去”を断ち切れていない!
……これは、心理学者・加藤諦三さんの言葉ですが、とても、世の中の真理を突いていると思います。
人は何でも、準備が整ってからやっているように見えて、全然そうではありません。
あなたもこれまで、準備なんて全然できてないのに、テストを受けたり、うまく作れるかどうか分からない料理に、とりあえず挑戦してみたり、してきたことでしょう。
踏ん切りのつかない男性は、多くの場合、問い詰めたところで、ただ黙ってしまうか、「仕事」や「お金」のことを言います。
それらは何となく、納得せざるを得ない理由のように思えますが、そんなことは、あなただって承知しているはず。
本当は、そこには、彼ら自身も自覚できていない理由があるのです。
彼らはなぜ、踏ん切りがつけられないのか?
それはズバリ言ってしまえば、
これまで付き合った女性たちの長所ばかりを思い出し、それらをすべて集めたような女性をイメージしているから
です。
当然、これだと、どんな女性であっても、不満を感じます。
あなたも、おそらく、
と思うことでしょう。
しかし、これは、ちょっと気の毒な部分もあります。
彼らは、要するに、過去を断ち切れていないのです。
未練、と言えなくもないですが、そうした過去の恋が、なぜ破局に終わったのか整理できておらず、「また傷つくことになるのでは?」という不安が拭い切れないのです。
単に、甘ったれた贅沢な望みを抱いているのとは違いますので、どうかそこは、分かってあげてください……。
彼が誠実ならプレッシャーを緩めてあげよう
踏ん切りのつかない男性たちは、交際であれ、結婚であれ、相手と本格的な付き合いを考える段階になると、戸惑います。
それは、あなたの他に仲の良い女性が誰もいなくても、です。
もちろん、他にも仲のいい女性がいるからこそ決められない、というパターンもあるでしょう。
ですが、いずれにしても、過去を断ち切れていない、と言う意味では同じです。
過去を断ち切れていないから、1人に決められないのです。
じゃあ、どうしたら、そんな彼は、自分の過去を断ち切ることができるのでしょうか?
ここで、さきほどお話しした、事前に条件なんか整えなくていい、という話と繋がってきます。
相手を1人の女性に決めるには、
とにかく、1人の相手を選んで、その相手と付き合い通す
ことが必要です。
これは、他の女性を忘れることが目的ですから、もちろん、途中で浮気などしては、意味がありません。
他の女性に気のあるふりをしてもいけないし、連絡先を聞いてもいけません。
そもそも、心で「この人だ!」と直感するには、特別なつながりができあがっている必要があります。
一度でも、別の女性と関係を持つと、せっかくのつながりが切れてしまい、また最初からつくり直さなくはいけません。
ですから、
女性の立場からすると、
と思える彼なら、もう少しプレッシャーを緩めてあげましょう。
(彼にも、あなた自身にもです。)
逆に、
という感じだったり、実際、もう浮気をしてしまった、というのであれば(誠実さが感じられないのであれば)、もう見切りをつけていいかも知れません。
あなたの心も、「この人ではないな」と直感するでしょうから……。
彼は本当は別れたがってる?!
最後に、踏ん切りをつけてくれない彼のことを、ちょっと別方向から考えてみます。
彼は、もしかしたら、踏ん切りをつけてくれるどころか、本当は、あなたと別れたがっているかも知れません。
その可能性だって、ないことはないでしょう。
「付き合って欲しい」と言えない男性もいますが、「別れたい」と言えない男性もいます。
彼との関係が、“彼が前の相手と別れた直後”に始まったというなら、特に注意が必要です。
彼があなたに言い寄ってきたのは、あなたへ好意というより、前の彼女(もしくは妻)を忘れたい一心だった可能性があります。
この情熱が冷めると、彼は、身動きが取れなくなります。
自分にとって“最適な相手”ではないと感じているのに、自分ももう傷つきたくないし、あなたのことも傷つけたくないから、ズルズルと現状を引き延ばすしか方法がなくなってしまうのです。
男であれ、女であれ、「自分の相手は、この人だ!」と決めるのは、頭でそう思うのではなく、心がそう直感するものです。
もちろん、逆の、「この人ではない!」と決めるのも心です。
態度のあいまいな彼に、ただヤキモキするのではなく、自分の心を見つめ、その心に正直であるように努めてみましょう。
そうすれば、待つなら待つ、別れるなら別れる、といったように、決断はラクにくだせるのではないでしょうか?