悩みを解決する方法は、
- 物の考え方を変える
- 何らかのアクションを起こす
- 問題を問題と思わなくなる
といったように3通りありますが、これらの根底にあるのは、実は、『気分転換』です。
聞き慣れた言葉ですが、「気分」とはまさに、感情・情緒のこと。
それが「転換」されるのですから、『気分転換』とはまさに、心を軽くするために欠かせない要素と言えます。
そうした気分転換に、最も効果的なのが、「歩くこと」です。
ここでは、
気分転換として「歩くこと」のメリット
について解説します。
目次
歩くことで脳が活性化し、思考がプラスに!
人間、よくないことを考えだすと、不安が頭の中で、雪玉のようにどんどんと大きくなっていってしまいます。
悩みを解決するためには、そうした思考の“負のループ”を断ち切らなくてはいけません。
『占い』のように、誰かに話を聞いてもらうことで、冷静さを取り戻すこともありますが、
いずれにしても、新しい一歩を踏み出すには、気分を一新させなくてはいけません。
「散歩やウォーキングは、気分転換に最適」といったことなら、誰しも聞いたことがあると思いますが、
歩くとなぜいいか?といったことについては、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
歩くことのメリットは、主に以下の3点です。
① 脳内のホルモンバランスが整う!
考え過ぎたり、悩み過ぎたりする人は、うつ(鬱病)になりやすいと言われていますが、実は、うつの人は、歩けば治ります。
うつ病とは、脳内の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」というホルモンが不足した状態のことですが、歩くと、これらが脳内で分泌されます。
つまり、歩くということは、抗うつ薬と同じ効果があるのです。
(もっとも、うつ病になると歩くのも億劫に感じると思いますが、できる範囲内で、少しでも歩いたほうがいいでしょう。)
② 不眠症も解決できる!
睡眠不足で気分爽快!という人はいません。気分が優れないと、思考まで、つい悪い方向へ傾いていってしまいます。
実は、夜眠れないという人は、昼間の活動量が少ないという人がほとんど。
良い睡眠習慣を持つには、昼間少しでも歩くことが大切です。
できることなら、午前中に、朝日を浴びながら歩くことができれば、なおいいです。
朝日を浴びると、夜間に睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌され、適度な疲れと合わせて、心地よい眠気をもたらしてくれます。
③ 腸内環境が整う!
これまで、「胸やけ」、「胃もたれ」、「下痢」、「便秘」といった軽い言葉で表現されていた症状は、今では「機能性胃腸症」として治療薬の対象となっています。
実際、胃を検査しても何も異常は見つからないのですが、何が悪さをしているかというと、自律神経なのです。
自律神経の働きをよくするには、やはり歩くのが一番です。
自律神経が活性化され、胃腸のぜん動運動が活発化すると、前述のセロトニンをはじめ、脳内ホルモンのバランスも整います。
歩くことによって、腸も脳もよくなるということです。
(おまけ)風邪も歩けば治る?!
「うつは、心の風邪」とも言われたりしますが、実際の風邪も、体がだるくなるとともに、ネガティブ思考に陥りやすくなってしまうもの。
一般的には、風邪を治すには、ひたすら安静に過ごし、回復を待つのが一番と言われています。
しかし、歩くという“適度な運動”をすることによって、免疫力を高めて治す、という方法もあります。
(走ったり、スポーツをするなどの“ハードな運動”は細胞や遺伝子を酸化させ、かえって免疫力を下げてしまいます。)
もちろん、あくまでも、無理をしない範囲で行うべきですが、歩くことのメリットの一つとして、覚えておいてもいいでしょう。
歩くことで疲れが癒される?!
歩くことのメリットを聞かされても、
……でも、歩くと疲れるでしょ?
疲れたら、やっぱり、考え方がマイナスになるんじゃない?
と反論したくなる人もいるかも知れません。
ですが、筋肉がダメージを受けることと、脳が疲労感を覚えることとは、まったく別の現象です。
例えば、激しい労働やスポーツの後、
とか、
褒められたり、嬉しい言葉をかけられたりして、疲れが吹っ飛んだという経験は誰しもあると思います。
これは、理屈の上では十分あり得ることです。
実際、疲労を「起こす」のは、自律神経の中枢で、その疲労を「自覚する」のは、眼窩前頭野(がんかぜんとうや)といったところで、それぞれ部位が異なります。
したがって、人間というものは、純粋に「体」だけが疲れた時には、たいして疲労を感じず、「脳(自律神経の中枢)」が疲れた時に、疲労を感じる
のです。
「歩くと自律神経の働きがよくなる」といったことは前述したばかりですが、極論すれば、
歩くことによって、むしろ疲れを回復することができる!
と言ってもいいでしょう。
できれば自然の中を歩こう!
ここまで、
「悩みを解決するために気分転換しよう!」
「気分転換するには、歩くことが一番!」
といった話をしてきましたが、
「気分転換」とは、言葉を変えれば「リラックスすること」。
リラックスするために、もっとも大事な要素は、「ゆらぎ」です。
「ゆらぎ」とは、一定の平均値から微妙にズレた“不規則な規則性”を持つ現象のことを言います。
そして、森や自然の中こそ、このゆらぎに満ちた空間環境です。
人体も常にゆらいでいるため、「自然環境のゆらぎ」と「人体のゆらぎ」はシンクロし、リラックス作用をもたらしてくれます。
日常生活においても、私たちは疲れてくると、部屋や車の窓を開けて、(景色や風などの)ゆらぎを取り入れようとします。
また、教会などにあるステンドグラスには、太陽光に木漏れ日のようなゆらぎを与え、人間の疲れを癒そうという知恵が生かされています。
あれらは、非常に理に叶っているわけです。
この機会に、
人間は無意識のうちに“ゆらぎ”を求めていて、
森や自然の中こそ、“ゆらぎ”を感じるのに一番!
ということを覚えておくといいでしょう。
ぜひ、“自然の中”を“歩いて”、戦略的に『気分転換』を図ってみてください。
という場合には、もちろん『電話占い』との併用もオススメです。