人生は、大人になってからのほうが長いですが、性格の根本的なところは、子供時代につくられています。
あなたの恋愛がなかなかうまくいかないのは、もしかしたら、あなたの子供時代に原因があるのかも知れません。
ここでは、
親からの強い影響によって形成された、
“うまくいきにくい恋愛観”2タイプ
をご紹介します。
【自己陶酔型】
原因
恋愛の特徴
この「自己陶酔型」は、分かりやすく言い換えれば、ナルシストのことです。
要するに、自分のことばかりを考え過ぎて、「人の気持ち」が分からないのです。
そのため、このタイプは、
自分が相手を好きになると、相手が自分を嫌いという「違った現実」が理解できません。
私が、こんなにも彼のことを好きでいるのに、彼が私のことを嫌いなはずがない!
(好きになってくれないはずがない!)
と考えるのです。
このタイプによく見られる特徴として、彼女たちは、人によく物をあげます。
それも、
「これは私にとってすごく大事なものなの」とか、
「私、これを手に入れるためにすごく苦労したの」
などと言って、その物の“価値”を強調した上で、あげます。
これは暗に、
「だから、あなたは私に何をしてくれますか?」
という意味を持っています。
ですが、当然、物に対して感じる価値は、人それぞれです。
自分にとって、価値のある物が、他人にとっても同じように価値がある物とは限りません。
とにかく、このタイプは、考え方が自己中心的なのです。
さらに言えば、
「人の気持ちが分からない」ことに加えて、
「人のために」ということが、基本的に理解できません。
相手からよく思われたいと思ってやっていることを、相手への愛と思ってしまうのです。
流れとしては、以下のような感じです。
↓
(実際にやってあげる)
↓
「これだけやってあげたということは、それだけ私は、彼のことを愛しているということね……」
まったくこれは、自己中心的な解釈に過ぎません。
恋愛以外の面では……
このタイプは、組織の中で、孤立しているケースもあれば、反対に、愛想がいいと受け取られているケースもあるでしょう。
後者の場合は、皆から、好かれよう好かれようとして、少々過剰なくらい、いろんなことを頑張るのです。
しかし、それらは、どこかピントがズレていたりします。
組織内で孤立しているケースであっても、過剰に愛想を振りまいているケースであっても、いずれにしても、
子供時代に、親(特に母親)から“無条件の愛”をもらえなかったために、愛に飢えてしまい、愛を求め過ぎるようになってしまったのが原因です。
【負い目型】
原因
恋愛の特徴
この「負い目型」は、子供の頃、親から見捨てられる不安から、親を喜ばせようと頑張り過ぎたタイプです。
いつしかそれが、体に染み込み、対人関係の基本となってしまったのです。
このタイプは、恋愛をすると、必要以上に恋人を喜ばせようとします。
といった負い目を感じているのです。
これは表面的には、誠実さや優しさのようにも見えますが、本当の動機は、“自分が見捨てられるんじゃないかという不安”です。
ですから、喜ばせようとしながらも、実際は、相手に期待に反することが多いです。
(もしくは、別にそこまで求めてないのに、ということもあるでしょう。)
このタイプによく見られる特徴として、彼女たちは、人に何かを頼むことができません。
あるいは、人に助けを求めたり、提案をしたり、協力を求めたりということができません。
彼女たちは、人に「借り」を作ることを過度に避けるのです。
ですから、いつも相手のほうから、自分が求めることを言い出してくるのを待ちます。
流れとしては、以下のような感じです。
↓
「彼に何かを頼んだら、そこにさらに借りができてしまう」
↓
「なるべくなら頼みごとをしたくない!」
(自分が求めることを、自分からは言い出せない)
このタイプは、どうしても頼みごとをしなくてはならなくなった時でも、長々とした説明がつきます。
(これは、借りを作ることを避けようという心理からきています。)
恋愛以外の面では……
恋人以外に対しても、いつも負い目を感じているのは変わりません。
彼女たちは、
・自分の言うことが相手を傷つけるのではないかという恐れ
・相手に借りを作りたくないという気持ち
があるので、何を言うにも、ストレートな物言いができません。
いずれにしてもこれは、子供時代に、必死で親の機嫌取りをしていたために、「自分は人を喜ばせる存在でありたい」、「誰も傷つけたくない」という気持ちが強くなり過ぎたのが原因です。
自覚できたら、あなたはもう変わり始めている!
――いかがだったでしょうか?
愛に飢えている『自己陶酔型』は過剰に愛想を振りまく……
借りを作りたがらない『負い目型』は過剰な気遣いをする……
こうしてみると、これらは、一概にそう悪いことでもないように見えます。
しかしながら、
『自己陶酔型』にしても、『負い目型』にしても、
あまりにも「自分がすべて!」過ぎる
のです。
人との接し方にしても、世の中との接し方にしても、すべて自分の想定どおりに、考え通りに、コトが運ぶと思い込み過ぎています。
こう聞くと、
と思った方もいるかも知れません。
もし、あなたがこの記事を読んで、
「これ、自分かも……」と思ったら、それはもうすでに、
“変わり始めるための一歩”を踏み出していると言えます。
まずは、気付くこと(自分を知ること)が重要なのです。
「気付いた」ということは、
「もうあなた自身によって、制御できるようになった」ということです。
間違っても、すべてを親のせいにしてはいけません。
親だって、そのまた親、そのまた親からの、運命の鎖に繋がれているのですから……。