
人は、他人と感じ方や考え方が違う時、自分と同じであって欲しいと思います。
特に、愛する人に対しては、より強く、そのような気持ちを抱くのではないでしょうか?
しかし、「愛する人が、自分と同じように考え、感じ、行動すれば、幸せになれる……」というのは、間違った思い込みです。
ここでは、
男女関係の悩みの根幹とも言える、4つの間違った思い込み
について解説します。
目次
男と女なんて根本的に違う!
世の中の物事には、すべて、裏・表があります。
いい面もあれば、同時に、悪い面もある……というわけですが、その、いい・悪いでさえも、見方によって、まるで変わってきます。
例えば、あなたが、
と感じている、相手のほうは、あなたのことを、
と思っているかも知れません。
「感情的」ということは「情熱的」でもあるわけです。
「理屈っぽい」ということは「論理的」でもあるわけです。
すべては、言い方次第・見方次第。
絶対的な、いい・悪いがないのだとしたら、
ひとつ確実に言えるのは、
『人それぞれ、考え方や感じ方は違う』
のだということです。
……これって、あまりにもよく聞く言葉で、使い古された表現ですが、多くの人が、表面的にしか理解していません。
だからこそ、いつの世も、人間関係や夫婦関係で悩む人が絶えないのです。
この“何で”は、疑問ではなく、批判です。
受け入れていないのです。
人生を豊かにする大事な基本は、
「人と自分とは違う」ということを認め、受け入れること
です。
とりわけ、
男女関係の不和においては、
「男性である相手」を、「女性であるあなた」が好きになったのに、
という間違った思い込みが、悩みの解決を遠ざけていると言えるでしょう。
相手と自分を苦しめている【4つの間違った思い込み】
では、具体的に、どんな違いがあり、どんな思い込みが、彼とあなたの関係を損なっているのか、
一般的に信じ込まれている4つの間違った思い込みを、順に見ていきましょう。
①❌「あなたは私と同じように考え、感じ、行動すべきよ!」
他人が自分と同じように物事に反応するものだと、期待をかけると、相手が違う反応をした時に、不満を感じずにはいられません。
例えば、ストレスにさらされた時に、
「周りとの間に距離を置きたくなる人」もいれば、
「感情的になる人」もいます。
それなのに、
1人になろうとしている相手に世話を焼こうと近づく、
あるいは、
感情的になっている相手に対して、「そうカリカリしないで」などと、相手の感情的反応をないがしろにする
といったことをすれば、当然、2人の関係は損なわれてしまいます。
②❌「私にとっていいことは、彼にとってもいいはずよ!」
自分がこうして欲しいと思うやり方で、パートナーに接したために、相手の気持ちを損ねることがあります。
例えば、
「自分のこまごました心遣いは喜ばれるはずだ」という思い込みで世話を焼いていると、
「まったく、うっとうしいな……」と彼をいらだたせている場合があります。
あまり世話を焼かれると、うっとうしく感じるのは、男としては、しごく当然なことです。
あなたが悪いのではありませんが、彼の欲求は自分のとは違うのだということを理解しなくては、“内助の功”を上手に発揮することはできません。
③❌「疲れている彼を私の力で癒したい!」
何度も述べるように、問題は、相手も自分と同じように考え、感じ、行動する物だと思う時に生じています。
往々にして、女性は、“女性の価値基準”をもとにして、男性の行動から愛情を測り、誤解してしまいがちです。
例えば、ストレスにさらされた時、
男性は、一番急を要することに集中する性質がありますが、
女性は、いろんな問題が目に止まり、やらなくてはならないことが、さらにそこに上乗せされます。
ですから、女性にとっては、今、手をつけている問題の解決に集中するあまり、愛する人の欲求がおろそかにされるなど、まずありえません。
よく話題になる、「仕事と私、どっちが大事なの?」なんていうセリフがありますが、
男は、いっぱいいっぱいになると、癒されたいというよりは、「今はこれに集中したいから、しばらく放っておいてくれ」という気持ちになるものです。
④❌【男性側】「女性が愚痴ったら、解決法を示してあげよう!」
これは、男性側の勘違いなのですが、女性も知っておいたほうがいいでしょう。
例えば、女性が、ただ話を聞いてもらいたくて、「疲れた、もうやってられない、もうだめだわ」と言ったとします。
すると、男性は、絶え間なく、口を挟んで、問題の解決法を持ち出そうとします。
見つかりそうもない場合は、自分が責められているようにすら感じます。
男性は、“ただ話を聞く”ということが、苦手なのです。
これほどまでに、男性と女性は違います……。
こう考えればうまくいく!
4つに大別してみましたが、シンプルに言えば、
男女間の問題の根幹は、
にあります。
では、どうやってそんな間違った思い込みを、払拭したらいいのでしょうか?
あなたの脳のスイッチを切り替える、ちょっとした考え方を、紹介しましょう。
男は消防士
オススメの方法として、男性は、『消防士』のようなものだと考えるのです。
もし、火事が起きれば、全力を尽くして消化に当たります。
逆に言えば、火事が起きなければ、眠ったまま。
これがどういうことかと言うと、
あなたが常に欲求を伝えていないと、彼は、
と信じ、相手に尽くす努力をしないのです。
(消防士は、町を燃えにくくするために普段から水を撒いておく、なんてことはしません。)
ですから、
なんて、恨みがましい気持ちを持たず、
その都度、欲求を素直に伝えることです。
ですから、
は、金輪際、封印しましょう。
男は、恨みがましくない要求にこそ、いそいそと応じるものです。
男と女は、別々の惑星から来た異星人
あるいは、いっそ、こう考えるようにしましょう。
あなたの恋人は、遠くの星からやってきた『異星人』である
と。
もし、あなたが出会った素敵な相手が「異星人」だったら、そんな彼を、自分の都合のいいように変えようとはしないはずです。
それどころか、きっとあなたは、彼の自分とは違う部分を理解しようと好奇心に燃えるでしょう。
そして、理解しようと努めているうちに、あなたは我慢強く、寛大になっていきます。
冒頭でも述べたように、
相手を受け入れ、理解しようとすることが、うまくいく愛情関係の基本です。
と思えれば、その時こそ、新世界が開け、愛が花開くことでしょう。