「結婚相手の条件なんて気にしないわ、好きな人と結ばれることこそ一番の幸せよ!」
と威勢のいいことを言っていたはずなのに、そんな人に限ってスピード離婚してしまうのは、わりとよくある話。
ここでは、
好きな人と結婚してもスピード離婚してしまう理由
について解説します。
はたして本当に好きだったのか?
まず最初に考えなくてはいけないのは、本当にその相手のことを好きだったのか?という問題です。
スピード離婚に至ったということは、よく言われる“価値観の不一致”も含め、「相手が思っていたような人ではなかった」というのが最大の理由でしょう。
ではなぜ、付き合いの段階で相手の本質を見抜けなかったのか?
それはその人が持っている「自己蔑視する性格」に大きな原因があります。
要するに、“自分を低く見る性格”ということです。
自己蔑視している人は、目の前にいる現実の相手を、個人として見ていません。一般的に「こうだ」と言われている形式に相手を当てはめます。
例えば、
といった具合です。
これらは単なる思い込みであって、相手を“直視”していません。
あくまでもたまたまプラス方向のスイッチが働いているだけで、逆に、
ということだってあり得るわけです。
つまり、嫌いになった可能性だって十分にある程度の「好き」だったのです。
このように、とにかく、「自己蔑視している人」は、自分の頭で考えようとしません。
(自分を低く見ているのだから、そんな自分の判断なんて頼れません。)
常に目の前の相手を“どこかから借りてきた尺度”で測って判断し、それも自分の都合のいいように解釈してしまいます。
ですから、「相手が思っていたような人ではなかった(=別に好きでも何でもなかった)」というのは、けっして、
・相手に騙された
・運が悪かった
・たまたま判断を見誤った
などということではなく、ひとえに本人に責任があるのです……。
これまで自分を演じていませんでしたか?
なぜ「自己蔑視している人」は、こうも相手を真正面からきちんと見ることができないのかというとそれは、自分のことばかりで頭の中がいっぱいになっているからです。
自己蔑視している人は、
という気持ちに支配されて、相手を理解する心理的余裕がありません。
というところに考えが及ばないのです。
それに加えて、
という気持ちも強いため、好かれるために本心ではないことをよく言います。
そして、
と思っているから、本当の自分を相手の前で表現しません。
好かれるために、実際の自分とは違う自分を演じてしまうのです……。
スピード離婚とはつまり一人芝居の終わり
「スピード離婚」というのは、結局のところ、こうした一人芝居の終焉です。
結婚するまでは、実際の自分とは違う自分を演じていて、相手の言動に我慢していたわけです。
でも、いったん結婚すると、これまで「他人」だったのが、「身内」になり、演技をする必要がなくなります。
(演技をするのが馬鹿らしくなる、と言い換えてもいいでしょう。)
極論すれば、自己蔑視している人にとって「結婚」とは以下のようなことを指します。
⬇︎
不満を吐き出す役割の人に変わるだけ!
このような場合、恋愛から結婚して恋が実ったように見えますが、実はまったく恋は実っていません。
自己蔑視している人は「ありのままの自分でも十分人に好かれる」ということが理解できず、ただ「恐れ」だけがあります。
ですから、たとえスピード離婚をしないにしても、自分を演じ続けなくてはいけないので、
といったふうに思い続け、自分のことも相手のことも尊重できない日々が続くでしょう。
スピード離婚を避け、本当の意味で恋を実らせるためには、自分に合う相手が見つけられるかどうか、ということはあまり重要ではありません。
何をおいても、自己蔑視をやめ、自分を好きになる(自尊心を高める)ということが第一条件になってきます。