人間、フラストレーションが高まり過ぎると、犯罪行為に走ってしまうように、男女関係において、相手にフラストレーションが高まると、“浮気(不倫)”という悲しい出来事が起こってしまいます。
果たして、こうした浮気問題は、どちらが悪いと言い切ることはできるのでしょうか?
ここでは、
浮気問題はどちらが悪いのか?
相手の浮気は許したほうがいいのか?
について考えていきます。
浮気問題はどちらかが悪いということはない!
パートナーの浮気が発覚した時、怒ったり、悲しい思いをしたりするのは、当然、「浮気をされたほう」です。
「浮気をしたほう」は、謝るしかありません。
まずは、謝って、謝られたほう(浮気されたほう)が、それを許すかどうするか……?というところです。
つまり、浮気が発覚した直後、“ボール(主導権)”は、「浮気をしたほう」にあるわけです。
どんな謝り方をするか、どんな言い訳をするか、どんな態度を取ってくるか、「浮気をされたほう」は、この時点では、それを注視するしかないでしょう。
しかし、その後、ボールは、「浮気をされたほう」に返ってきて、これからの2人の関係をどうするか?といった大きな決断を迫られることになります。
その決断とは、シンプルな2択で、
あるいは、
です。
こればかりは、誰も、どうすべきかは分かりません。
「浮気をされたほう」が、自分の心に聞くしかありません。
結局、されたほうが許すか許さないか
さて、問題はここからです。
パートナーを許すと決め、2人の関係が、だんだんと元通りになってくると、「浮気をしたほう(傷つけたほう)」と「浮気をされたほう(傷つけられたほう)」との境界線が、曖昧になってきます。
言うなれば、「加害者側」が一方的に悪いのではなく、「被害者側」にも多少の問題があったことが分かってくるのです。
例えば、男性が浮気をした時、女性は、それまでの自分の態度や接し方が原因となった可能性を考える必要があります。
なぜなら、女性が、男性を冷遇してきたことが原因であることも、多いからです。
したがって、
「浮気したほう」と「されたほう」の、どちらが悪いのか?
については以下のように言えるでしょう。
「したほう」が悪かったと結論づけることができる。
最終的には、「するほう」、「されたほう」のどちらが悪かったと白黒はっきりつけることはできなくなる。
……このように、パートナーの浮気問題とは、「どちちかが悪い」とか、「どっちも悪い」といったように、単純なものではないということですね。
そして、最も重要な焦点は、「許す」のか「許さない」のか、といったところになってきます……。
相手の浮気を許さないこともまた罪!
まだ、許すかどうするかを決めかねている人は、
と思ってしまうかも知れません。
「許すこと」は、相手の裏切り行為をなかったことにしてしまうような、“損”なことなのでしょうか?
結論から言って、そんなことはありません。
「パートナーの過ち(浮気)を許す」ということは、愛を強める作用を持ちます。
逆に、「許さない」ということは、過ちを犯したと側と同じくらいの罪を犯すことになります。
なぜなら、「許さない」ということは、相手に変わるチャンスすら与えないということだからです。
「許すこと」で、あなたの傷は癒されます。
もし、あなたがパートナーに浮気をされたら、まずは、
と宣言して、自分の身を守る(立場を明確にする)ようにしましょう。
そして、いざ「許す」と決めたら、
と祈ることです。
許すことによって、本当の愛まで高められる!
あなたが許すから、彼は、謝ることができるのです。
彼が謝ってくれるから、あなたは許すことができるのです。
逆に言えば、あなたが許してくれないなら、彼だって謝れないし、あなたのほうも、彼が謝ってもいないのに許すことはできません。
もし本当に愛したいと願うなら、 許すことを知らなければなりません。
とは、人道援助の活動家として世界的に有名なマザーテレサの言葉。
“本当の愛”とは、『謝る』と『許す』ができることです。
ある意味では、あなたが彼の過ちを許すかどうかは、“2人の関係性を本当の愛まで高めるための試練”ということもできるでしょう。