
ちゃんとしたパートナーがいるにもかかわらず、“愛情が定まらず、浮わつくこと”を「浮気」と言うのですが、
一般的には、パートナー以外の異性と、“セックス”をすることが「浮気」だと捉えられています。
そして、そんな浮気をするのは、大抵は男である、と思っている人がほとんどでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
ここでは、
女が男ほど“浮気”をしない理由と、
浮気をめぐる5つの誤解
について解説します。
目次
なぜいつも“浮気”をするのは男なのか?
冒頭でも述べたように、
「セックス」をすることが「浮気」である
大抵の場合、「男」である
という認識から、
『いつの時代も、浮気するのは男』
というイメージが定着していますが、まず、男と女では、浮気の定義が異なることを抑えておかなくてはなりません。
男にとっての浮気は、「セックス」のことで、
「心のつながり」はあってもなくても構いません。
一方、
女の場合、浮気はあくまでも「心」の問題。
女の浮気に、セックスは必ずしも必要ないのです。
また、
なぜ男が、パートナー以外の異性とセックスしたい衝動を抑え切れないかというと、
男は、セックスがらみの状況になると、とたんに合理的な思考が抜け落ちてしまう
からです。
一方、
女は元々、性欲をかきたてる「テストステロン」よりも、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」のほうが優位になっているため、
女は、そもそもセックスという行為に“衝動的に”走ることがほとんどありません。
多くの女にとっては、子供を育てながら、家の中をうまく切り盛りすることが、理想の人生なのです。
(他の理由としては、女は男と違い、セックスの先にある「妊娠・出産」が高リスクの仕事だから、ということもあります。)
浮気をめぐる5つの誤解
このように、男と女で、浮気の定義自体が違うのに、
多くの女性たちが、男も自分たちと同じだと“誤解”している
ことが、女性たち自身の苦しみを生んでいます。
ここで改めて、
浮気をめぐる5つの誤解
をまとめてみることにしましょう。
❌①男は浮気相手に心からの愛情を寄せている
先述した通り、男は、「心のつながり」などなくても、たとえ、見ず知らずの女とでもベッドインすることができます。
女はこのことにどうしても戸惑いを覚えますが、これは男の脳の原始的な部分が、ホルモンに促されて起こす行動です。
ちなみに、テストステロン(性欲)分泌がピークになるのは、男性の場合、20代後半ですが、女性の場合は遅く、30代半ば〜後半となっています。
❌②浮気しやすい性格がある
しょっちゅう相手を変える、根っからの浮気性も、いることはいますが、条件さえ整えば、どんな人でも浮気をする可能性があります。
「私は絶対しない」と決めつけるのは、自分をごまかしているに過ぎません。
それより、自分が誘惑に負けそうな状況を想定して、それを避けるように努めるほうが遥かに賢いと言えるでしょう。
❌③浮気相手のほうが本来の自分に合っている
浮気相手と結婚を決めた人は、今度こそうまくいく、と考えがちです。
脳内のホルモンが、まだ恋愛状態なので、自分たちこそが最高に相性のいいカップルだと信じているのです。
しかし、データ上、愛人関係から正式な夫婦になって上手くいくのは、たった25%に過ぎません。
残り75%は、結局、また離婚します。
❌④浮気はすぐバレる
実際、パートナーが浮気をしていても、最初はなかなか気づかないものです。
信頼しあっている仲だから、ことさら疑ったりせず、何となくあやしいと思っても、ただの思い違いで片づけようとします。
ちなみに、浮気のシグナルを感知するのは、女性のほうが一枚上手です。
言葉の内容と矛盾していると、女性は一発で見抜きます。
男性はそういう能力を持っていないので、いざ妻が浮気していると知ると、腰を抜かして驚きます。
❌⑤浮気をするのは男だけ
確かに、かつては、浮気をする男性は、女性の2倍にものぼっていましたが、最近の調査では、浮気をする割合は、男女ともほとんど変わらないという結果が出ています。
これは、仕事をしている女性が多く、経済的に自立しているのが一因でしょう。
事実、女性の浮気相手で最も多いのは、職場の同僚(特に上司)です。
女性が男性ほど浮気しているように見えないのは、
男性と違って、完全犯罪並の準備と手間をかけるからです。
また、女性は、自分の浮気を、男性のように公言することが少なく、同性の友人にすら、ほとんど話しません。
ちなみに、男性の殺人犯は、ほとんどが突発的な犯行で、女性の殺人犯は、8割が計画的な犯行なのだそうです。
女性は、何かを決意すると、観察力、情報収集力、分析力、演技力などすべてを駆使し、長期的な戦略を考えます。
浮気は2人の関係を変えるきっかけに!
――いかがだったでしょうか?
ここまで見てきたように、
というのは、
確かに、ホルモン分泌などの側面から見ればその通りですが、必ずしも、そう言い切れない部分も多くあります。
なぜなら、
浮気は、個人の性欲や性格だけでは、片付けられない問題
だからです。
男であれ、女であれ、パートナーの不誠実な行為を知ってしまった時には、ショックを受け、自分を見失いそうになってしまうでしょう。
しかし、
誰だって、2人の関係に不満があると、ついよそ見がしたくなるもの。
そうです、
なのです。
正直な心情をお互いに打ち明け、心と心の触れ合いをきちんとしていれば、浮気の虫は絶対に寄ってきません。
浮気をしたって、2人の間にある問題が、前向きに解決するということはありません。
むしろ、新たな悩みが増えるだけです。
もし、パートナーと別れて、浮気相手と一緒になったとしてもホルモンの働きで、性衝動が高まり、盛り上がるのは、最初のうちだけで、1〜2年後には、いつもの状態に戻っています。
イギリスのある調査によると、長年連れ添ったのちに別れたカップルの50%は、その決断を後悔したそうです。
たとえ、彼の浮気が発覚しても、それですぐに関係に終止符を打つのではなく、むしろ、これまでの2人の関係を変えるきっかけだと捉えたほうがよいのかも知れません。