“肉食女子”や“草食男子”が、もてはやされる現代。
もはや、女は女らしさをやめ、男は男らしさをやめたほうが、うまくいく時代なのでしょうか?
そんなことはありません。
恋愛において、女と男の心理はそれぞれはっきりとした特徴があります。
肉食女子だろうが草食男子だろうが、それを踏み外すとうまくいきません。
ここでは、
恋愛において女が待つことの重要性
について解説します。
目次
女と男の恋心の違い
女と男は、出会い、惹かれ合って、必ず一度、
と心が揺れ、その後、
と決めると、そこから徐々に“親密な関係”になっていきます。
ですが、そこから先の道も、けっして平坦ではありません。
ここからは、いざ相手を1人に絞ってからの『女と男の恋心の特徴』を見ていくことにしましょう。
女は「湖面のボート」
恋愛中、女性は、舞い上がって幸福感に酔いしれていたかと思うと、急にザワザワとした不安に襲われ、落ち込んでしまうことがあります。
それはまるで、湖面に浮かんだボートのよう。
止まっている時もあれば、激しく揺れている時もあるように、定期的に“揺れ”がやってくるのです。
気持ちが上向いている時の女性は、愛情を惜しみなく与え、表現することもできます。
しかし、いったん落ち込むと、相手がどんなに素敵な男性でも、大なり小なり、しばらくはいつものように愛せなくなってしまいます。
こんな時、男性が、
と考え、機嫌を直してもらおうと、話し合いを持ちかけると、それは大失敗。
女性はこんな時、とにかく自分への批判や非難は、何も耳に入れたくないのです。
何もかもぶちまけて、フラストレーションを外に吐き出し、誰かに同情してもらいたいのです。
自分のすべてをさらけ出し、それでも受け入れてもらえることを知って、はじめて、女性は「自分が愛されていること」を真に実感することができるのです。
男は「打ち寄せる波」
一方、男性は、2人が親密になるにつれて、「より親密になりたい!」という気持ちと、「自由が奪われていく!」という気持ちが交錯します。
それはまるで、寄せては返す波のよう。
こうして、離れては戻ることを繰り返すたびに、男性の女性に対する愛情は、強くなっていくものなのです。
ですから、女性は、こんな時、
と、つきまとってはいけません。
こうした衝動は、精巣から分泌される男性ホルモン「テストステロン」と密接に関係があります。
ですから、女性にとっては、なかなか理解しにくいことでしょう。
それでも、男性のこんな特質を本能的に感じ取ることのできる賢い女性は、こんな時、彼が自分の意思で「また自分と一緒にいたい」と渇望するまで、信じて待っています。
こうして、2人の間に距離ができるたびに男は、彼女を追い求め、ものにしたいという欲望に目覚めていくことを知っているのです。
多くの女性は、ひたすら一直線に親密さを増していくのが望ましい付き合いだと考えていますが、それは大きな勘違いと言えます。
急速に進展した恋ほど危ない?!
男の恋心は、こんな調子ですが、ひとつ、女性にとって安心材料と言えるのは、彼があなたの元へ戻ってくるたびに、あなたへの愛は深まっていくということです。
時が経つにつれ、「逃げ出したい」という思いも、徐々におさまってきます。
ただ、ここで注意したいのは、急速に進展した恋ほど、男性が行ったきり戻ってこなくなる可能性が高くなるということです。
恋愛というものは、基本的に以下の5つのステージからなります。
「あ、この人いいかも!」
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⚫︎第2ステージ【心が揺れる】
「本当にこの人なのかな……?」
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⚫︎第3ステージ【相手を1人に決める】
「私のパートナーは、きっとこの人!」
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⚫︎第4ステージ【親密な関係になる】
「何だかもう家族みたい……」
⬇︎
⚫︎第5ステージ【プロポーズと婚約】
惹かれ合って……、心が揺れて……、ついに1人に決めて……、そこから親密になってゆくこの「第4ステージ」にたどり着くまでの期間が、短ければ短いほど、一度距離を取りたくなる男が、行ったきりそのまま戻ってこなくなる可能性が高いのです。
女性は感情的に早く相手と結ばれたいと思い、男は肉体的に早く結ばれようとするもの。
また、男女関係なく、とりわけロマンチックな人は、“ひとめぼれ”というものを強く信じ、恋愛を早く進展させようとします。
しかし、恋愛には上のように5つのステージがあり、これを順にしっかり踏んでいかないと、親密になっていく過程のこの第4ステージで大きな“落とし穴”が待っていることを、ぜひ認識しておきましょう。
親密な関係になっていく「恋愛の第4ステージ」の攻略法
肉食女子や草食男子が流行ろうが、男女同権が叫ばれようが、それぞれどんな環境で暮らそうが、女と男にはそれぞれ持って生まれた性質があります。
生物である以上、それに抗うことはできません。
女と男が、本当に親密な関係になれるのは、女性の心が開かれていて、その中に男性が入り込み、女性を支えている時だけです。
このことを踏まえて、男女それぞれの注意点を挙げてみましょう。
男性が先に“聞き役”を!
はっきり言っておきますが、男女の関係においては、基本、男性は“聞き役”を担うべきです。
男性も女性に対して、自分自身の個人的な考えや気持ち、要求、望み、欲求を打ち明けてもいいのですが、まず、女性の欲求を満たしてからがいいでしょう。
なぜなら、女性の気持ちを尊重し、理解できるようになると、男性はそれを受けて、自分の気持ちがよく分かるようになるからです。
(ひとたび、女性の要求が満たされ、彼女の心が開き、自分をさらけ出すようになったら、男性も一時的に役割を交換し、聞き役を務めてもらってもいいでしょう。)
もしかしたら、あなたも覚えがあるのではないですか?
自分の気持ちに率直でおしゃべりな男性は、大抵、知らず知らずのうちに、2人の関係を壊してしまいます……。
女性が、先に聞き役をやってしまうと、女性は人の気持ちに入り込みやすいため、“自分の本当の気持ちや欲求”に鈍感になりやすいのです。
女性は“世話焼き母さん”になり過ぎないように!
一方、男女が親密になるために、女性が注意すべき点は、男性のことを思うあまり、世話を焼きすぎないことです。
この第4ステージで、男が、
と思うのは、テストステロンの作用であると同時に、男の“自意識”と“自立心”がそうさせています。
あまりに細かく、女性から世話を焼かれると、
という不安が頭をもたげてくるのです。
要するに、「守ってやりたい女性」というよりは、「母親」のイメージが重なってくるということです。
あなたがどんなに素敵な女性でも『待つ』ことが大事!
――いかがだったでしょうか?
上でも述べたように、男の恋心は、寄せては返す波のようなもの。
何度か行ったり来たりを繰り返します。
シンプルにまとめると、以下のような感じです。
「この人!」と心に決め、その相手と親密になることを望むけれど、親密になっていくたびに、その都度、立ち止まって自分を整理するかのように、周期的に自由を求める……。
……これこそ、男の性(さが)。
そしてそれは、相手がどんなに素晴らしい女性であっても変わりません。
ですから、女はそれに慌てず、だまって付き合う、つまり、『待つ』という姿勢が大事なのです。
このように、男を知り、その上で、女である自分の特質もより深く知りながら、お互いがお互いを心底から理解し合えば、“プロポーズ”のその時は、次第に近づいてきます……。