人は、小学校、中学校、高校と進み、そして大学なり、就職へと、当たり前のように歩んでいきますが、結婚だけは、流れに身を任せることができません。
「周りがしたから自分もしよう」と言ったって、相手がいないとできませんから。
でも、そもそも、結婚って、したほうがいいのでしょうか?
というわけで、ここでは、
結婚は健康のためによい
というお話をします。
「愛」「結婚」「セックス」のトリプル相乗効果で、すこやかな人生に!
ご存知のように、人間の三大欲求は、
⚫︎睡眠欲
⚫︎性欲
ですが、
3番目の「性欲(=セックス)」は、満たされなくても、一応、生きていくことは可能です。
セックスの多くは、
・快楽を得る
・相手との結びつきを深める
・地位や権力を獲得する
といった目的で行われていますが、本来は、自分のDNAを次の世代に伝える手段である以上、この文明社会においては、「セックス」と「結婚」の関係は、切っても切り離せません。
……では、3大欲求の中で不要かも知れない「セックス」と、それと深い関係のある「結婚」というものは、人間の人生において、単なる“おまけ”でしかないのでしょうか?
そんなことはありません。
人が生きるには、衣食住のほかに、
「セックス」「結婚」の2つと、密接に関係する“あるもの”
が、とても重要です。
それは、「愛」です。
誰かに愛されている人、恋をしている人は、
そうでない人より『長生き』ができることが分かっています。
「愛」の効果は、以下のように、きちんと科学的に立証されています。
“母親との関係があまり良好でなかった人”の実に91%が、重い病にかかっていました。
反対に、“母親との関係が良好だった人”の発病率は45%。
“父親との関係があまり良好でなかった人”の発病率は82%。
“父親との関係が良好だった人”の発病率は50%。
“父母のどちらとも良好ではなかった人”の発病率は、何と100%でした。
「愛」の効果は絶大で、遺伝子、食生活、ライフスタイル、薬といった要素のどれも太刀打ちできません。
そんな「愛」の効果を考慮すると、
などと軽々しく言うことなんて、とてもできません。
「セックス」×「結婚」×「愛」が、
トリプル相乗効果を発揮することによって、
人は、すこやかな人生を送ることができるのです。
結婚すると、愛の効果はさらに高まる!
もちろん、あなたのツッコミも聞こえてきます。
と。
親との関係が悪かったにせよ、そもそも親の愛が受けられなかったにせよ、
成人後に、親密で愛情豊かな関係を築くことができれば、
マイナスが帳消しになる
という研究結果もあります。
大事なのは、親ではなく、「愛」なのです。
それとは別で、
というツッコミもあるでしょう。
これについても、ただ、愛し合える相手さえいればいい、というわけでもないのです。
アメリカ人口研究協会が行った研究によると、
「既婚者」は、「結婚していない人」に比べて、
男性は平均10年、女性は平均4年長く生き、
男女共に寿命が長い
ということが分かっています。
結婚という手続きは、パートナーが、もう“売り出し中”ではないと宣言する意味もあるので、とりわけ女性は、精神的に安定するのでしょう。
安心感を高め、ストレスが減る分、結果として、免疫システムの状態も良くなります。
つまり、結婚をするからこそ、長生きで、病気も少なくなるのです。
男の愛、女の愛の違いはあるものの……
そうなると、今度は、
という気持ちになってきませんか?
これに一言で答えるのは、非常に難しいです。
なぜなら、男と女で「愛」の定義が違うからです。
男性にとっての、愛のイメージは、以下のような感じです。
⚫︎義理の親
⚫︎子供
⚫︎退屈な毎日
⚫︎死ぬまで妻としかセックスできない
⚫︎趣味は禁止
⚫︎腹が出てくる
⚫︎髪が薄くなってくる
一方、女にとっての、愛のイメージは、以下のような感じです。
⚫︎マイホーム
⚫︎子供のいるにぎやかな家庭
……こうして見ると、若干、男のほうが、ネガティブな印象を受けますね。
総じて、
男にとっての愛は「責任」、
女にとっての愛は「安心」
と言えるでしょうか。
まぁ、
責任は、張り合いにもなりますし、
安心は、ストレス減につながります。
したがって、
『結婚はしたほうがいいのか』論争に、ひとつの結論を出すならば、
ということになるでしょうか……。