別れるのが怖くて付き合えないのは『頭』で恋愛してるから

出会って恋をし、やがて、「あれ? この人やっぱり違うかも……」と気がつくことは極めて“健全”なことです。

中には、人生最初の恋で最良のパートナーに巡り会う人もいるにはいますが、普通はいくつかの恋を繰り返すものです。

ですが、ただ呑気に繰り返すだけではなく、別れるたびにきちんとした“前進”がなければなりません。

そのために一番排除しなくてはならないのは、別れに対する“度が過ぎるほどの恐れ”です。

ここでは、

『頭』でなく『心』で恋愛していれば別れは少しも怖くない理由

について解説します。




別れ方がまずいと、必ず同じ失敗を繰り返す!

恋を重ねるごとに着実に前進するためには、何より、別れ方に気をつけなくてはなりません。

大抵の場合、女性は、自分があれほど尽くしたのに報われなかったと思い、「恨み」を持ってしまいます。

一方、男性のほうは、女性の不満に対して責任を感じ、「罪悪感」にとらわれがちです。

そのような“心のしこり”を残していると、

 

もう一度、過去に戻ってやり直せるなら……。

 

といった後悔の念から、また同じような相手に惹かれ、また同じような失敗を繰り返してしまうことになります……。

そのような悪いパターンに陥らないためには、

❌ 恨み
❌ 罪悪感

といった閉鎖的な感情(=心のしこり)ではなく、

⭕️ 肯定的な感情

を持って別れることが大切です。

余計な努力はやめよう!

では、肯定的な感情を持って別れるには、どうしたらいいのでしょう?

まず、心にしこりが残る別れ方をしてしまう原因の一つに、「交際期間が長過ぎる」ということがあります。

こういうカップルは、「そもそも相手を間違えている」ということを認めようとせず、何とか自分やパートーナーを変えようと余計な努力を続けてしまうのです。

それはどんな努力かというと、例えば、

 

この人のココはいいけど、ココはちょっと問題だな……。

 

と思いながら、問題の箇所を改善してくれるよう相手に求めたり、もしくは自分のほうでそれを問題でないと思い込もうとしたりする努力です。

もともと自分たちの関係は理想に近かっただけで、理想そのものではなかったはず。

それなのに、2人の関係が理想そのものだったということにしようとするから、フラストレーションを起こし、ひいては、その恋が心にしこりを残す別れとなってしまうのです。

たとえ、2人の関係をよくする秘伝のテクニックがあったとしても、そもそも最良のパートナー同士ではない2人の仲が劇的に改善することはありません。

大切なのは「そのような相手とは上手に別れること」です。  

(相性がいい部分も多少はあったのでしょうが、それは“友人”としてなら、かも知れません。)

→浮気した相手を切るかどうかは交際期間で決める

“魂”で惹かれ合わなければ、結局続かない!

基本的に、交際相手との間には、①肉体、②感情、③心、④魂といった4種の惹かれ合う力が働きます。

  1. 肉体 ……「欲望」で惹かれ合う
  2. 感情 ……「親愛の情」で惹かれ合う
  3. 心 ……「関心」で惹かれ合う
  4. 魂 ……「愛」で惹かれ合う

“本当の愛”というものは、もっとも高次の「④魂」から惹かれ合うことによって生まれます。

肉体的な引力や、感情的な引力による結びつきであっても一応「心底愛してる!」といった気持ちにはなります。

しかし、それは見せかけの愛です。

「魂」の引力による結びつきでなくては、“本当の愛”は生まれず、また生涯にわたって持続することもありません。

ですから、しっくりこない(=魂で惹かれ合うことのなさそうな)相手との関係なら、長引かせないほうが断然いいのです。

(余談)セクシーな女性ほどすぐ飽きられる?

魅力的な容姿を持っている女性ほど、“肉体的な引力”に惹かれて、多くの男性が集まってきます。

言うまでもありませんが、肉体関係に重きを置き過ぎている男は、ただ性欲を突っ走らせているだけで、

 

彼女は自分にふさわしい女性だろうか?

 

みたいなことは少しも考えていません。

上で述べた4つの引力の中で、肉体は最も低次の引力ですので、これだけの結びつきでは関係を持続することができません。

したがって、魅力的な容姿を持っている女性ほど、意外と男性から飽きられてしまうのも早かったりするので注意が必要です

“しっくりこない相手”とは別れる!

相手に愛されるためや、「結婚したい」と思ってもらうための戦略駆け引きというものは、確かにあります。

しかし、うまいことやって結婚まで辿り着けたとしても、その相手が本当にふさわしい相手でなければ、その後の人生がずっと幸福であるという保証はどこにもありません。

おそらく、どれだけ自分を盛り上げようとしても、最良のパートナーではない相手に対しては、どこか“引っ掛かり”を感じているものです。

恋愛は結局、うわべの作戦だけではどうにもならないのです。

また、焦りも禁物です。

あなたが覚悟しなくてはいけないことは、恋愛とは必ず以下のような5つのステージを、時間をかけて進んでいかねばならないということです。

 

「出会い」から「結婚」までの5つのステージ
⚫︎第1ステージ惹かれ合う】

「あ、この人いいかも!」
⬇︎
⚫︎第2ステージが揺れる】

「本当にこの人なのかな……?」
⬇︎
⚫︎第3ステージ相手を1人に決める】

「私のパートナーは、きっとこの人!」
⬇︎
⚫︎第4ステージ親密な関係になる】

「何だかもう家族みたい……」
⬇︎
⚫︎第5ステージ【プロポーズと婚約】

「この人と結婚したい!」

 

当然、すべての相手とこの5段階を経験するわけではありません。

もしそうしようとしたら、その都度、相手と結婚することになってしまいます。

ですから、しっくりこない相手とは、必ずどこかのステージで別れを決断しなくてはならないのです。

……これを分かっていない人が案外多いようです。

→運命の人は“見た目”もしっくりくる?!

『心』で恋愛していれば、常に迷いなし!

いっそはっきり言いましょう。

「恋人との別れ」というものは、あなたが思っているほど人生の悲劇なんかではありません。

 

彼のこと、好きなのかどうか分からない……。

 

とか、

 

別れるべきか、続けるべきか分からない……。

 

といった悩みは、結局のところ、あなたが恋愛を『頭』で考え過ぎているのです。

その裏にはおそらく、

 

彼のこの容姿と、この条件なら、結婚してもいいのかな……?

 

とか、

 

好きっちゃ好きだし、このままいけば結婚ということになるのかなぁ、どうなんだろ?

 

といった“損得勘定”が頭の中をグルグル回っているのではないでしょうか?

頭ばかり働かせるのをやめ、『心』で(心を開いて)恋愛をしていれば

 

言葉ではうまく説明できないけど、間違いなくこの人……!

 

もしくは、

 

あっ……、私の相手はこの人じゃないわ!

 

と自然と分かるものです。

出会いの時にも恋愛中にも、常に心は開いていなくてはなりません。

 

だから、恨みや罪悪感を抱かず、“肯定的な感情”を持って、一つひとつの恋を上手に切り上げなくてはならないのです。

しっくりこない相手と別れることを、無闇に恐れてはいけません。

恋を終わらせる時には、

 

しばらくの間、私を愛してくれてありがとう。

でも、お互いにふさわしい相手じゃなかったみたいね。

がっかりしてるし、傷ついてもいるけど、許してあげるわ。

どうかあなたもお元気で。

これで私はまた自分にふさわしい相手を探すために、新たな一歩が踏み出せるわ。

 

と、あくまでもポジティブに現実を受け入れればよいのです。

それでこそあなたは、恋愛においても、そして人間としても、一歩“前進”することができるのです。

→偽物の愛の見分け方