小学校では足の速い男子がモテますが、中学校になると何といっても不良がモテます。
高校以降は、女性も思慮深くなり、“ワル”に惹かれる女性はだんだんと少なくなってくるのですが、それでも一定数はいるようです。
実はそのように、女性がワルに惹かれてしまうのは、生物学的な理由があるのです。
ここでは、そんな“本能が関係している、
女の謎
をいくつか解き明かしていきたいと思います。
目次
なぜ女は不良に惹かれるのか?
女性の本能は、男性の“サバイバル能力”を求める
小学生の時、足の速い男子に、女子の人気が集中するのは、『足が速い=(人として)優れている』といったように、価値尺度として分かりやすいからです。
小学校という組織では、足の速い男子は、ステータスが高いのです。
それ以降は、女性も現実的になってくるので、“資源”(=名声、権力、財力)を持っているかどうかを重視するようになってきます。
資源をたくさん持っていることも、いわばステータスです。
……では、中学時代のように、特別、“資源”を持っているとも言えないワルがモテる時代があったり、大人になっても何となくワルに惹かれてしまう女性がいるのは、どうしてでしょうか?
女性は、自分と子供に安定した暮らしを与えてくれる資源のある男を求めるのと同時に、本能では、“優秀な遺伝子”も必要としています。
ここでいう“優秀な遺伝子”とは、“サバイバル能力”です。
攻撃的で荒っぽい男性は、おとなしい男性より、“サバイバル能力”が高いので、女性は、そのような遺伝子を求める性質があるのです。
これは本能に根ざした性質なので、非常事態などでは、特にこうした傾向は強くなります。
例えば、イギリスの病院に残っている記録では、第二次世界大戦中に正式な夫婦の間に生まれた赤ん坊の、6人に1人は、夫が父親ではなかったといいます。
戦争という非常事態に加え、身近にアメリカ兵がたくさんいたために、女性たちは生殖本能が全開になったのでしょう。
(アメリカ兵がワルだったというのではなく、当時のイギリス女性は、そちらに身を委ねたほうが、自分の身の安全を守れると感じたのです。)
ちなみに、排卵期にも、女性は、物静かな男より、激しい悪人タイプに身を任せたい願望が強くなるようです。
男性に対して、“資源”を求めている一方で、“サバイバル能力”も求めている。
このことは、この機会に覚えておいて損はないでしょう。
しかるに、女性にとって究極の理想は、『資源とサバイバル能力を併せ持った男性』ということになりますが、この両面を持ち合わせている男性はあまり多くないでしょう。
とは言え、常にこの両面を求めている以上、大人になってもワルに惹かれる女性がいるのは、ある意味、当たり前のことなのです……。
(余談)なぜ賢い女ほどダメ男に惹かれるのか?
ついでに、賢い女がダメ男を選びがちな理由をお教えしましょう。
これは、“資源”とも“サバイバル能力”とも関係ありません。
「知能指数(IQ)」の高い女ほど、「心の知能指数(EQ)」が低い傾向がある。
ということが、これまでの研究で明らかにされています。
(心の知能指数〈EQ=Emotional Intelligence〉とは、自分や他人の感情を理解し、また自分の感情をコントロールする能力の指標です。)
つまり、賢い女ほど、恋愛では間違った選択をしがちだということです。
事実、高度な専門職に就いている女性は、離婚率も浮気率も高く、子供を持たない人が多いようです。
また、夫より収入が多い女性の離婚率は、そうでない女性の2倍にものぼるそうです。
金を稼げる女性は、男性を厳しくコントロールしようとするでしょうし、男性としては、自分より成功した女性と暮らすのが何となく釈然としない、というのもあるでしょう。
なぜ女は年上の男を好むのか?
年上の男は“資源”を持っているから
さて、次の謎です。
なぜ女性は年上の男性を好むのか?についてですが、ここまで読んでくださった方は、もうだいたいお分かりではないでしょうか?
その理由は、年齢の高い男は、より多くの資源を持ち、社会的地位も高い可能性が高いからに他なりません。
能力主義の現代でも、やはり平均年収は年齢を重ねるごとに多くなっています。
また、年上の男は、精神的に安定していて頼り甲斐がありますし、女を大切にしてくれます。
ただ、男女ともに注意しておきたいのは、女が希望する年齢差は、通常、3〜5歳です。
それ以上離れると、男性が早く死んでしまい、資源の供給が途中で断たれてしまいます。
やはり年上といえども、サバイバル能力もあったほうがいいですね……。
(余談)女が年下の男を選ぶと失敗する?!
女性が年上というパターンも、世の中、ないことはありません。
こうした場合は、だいたい次のどちらかです。
- 女自身が資源を持っていて、男の資源を当てにしなくていい
- 出産年齢を過ぎたため、自分より年上の男からは選ばれにくくなった
(両方であることもあります。)
要するに、「セックス」や「資源」をエサに若い男を捕まえるわけです。
しかし、往々にして、こうした関係は、長続きはしません。
基本的に、女は自分より頭のいい男を好み、男は自分より頭が弱い女を選びたがるからです。
※ 女のほうが社会的に成功している場合、「格差婚」とも言われますが、日本の芸能界でも、古くは小柳ルミ子&大澄賢也から、藤原紀香&陣内智則、高島礼子&高知東生、安達祐実&井戸田潤、矢口真里&中村昌也まで、代表的な格差婚夫婦の多くは離婚しています。)
常に本能が駆け引きし合う男と女
――いかがだったでしょうか?
仕事における男女差がなくなりつつある現代においても、女性が“本能的に”求めているのは、自分と子供の身の安全および安定した暮らしです。
それを女性にとっての「成功」と言うならば、女は、男を「成功」への踏み台にすると言えなくもないでしょう。
一方、男の“本能的”な目的は、とにかく自分の遺伝子を後世に残すこと。
その点、男は、女をセックスの手段と見なしていると言えます。
それを手に入れるためなら、何だってします。
社会的に成功し、“資源”を手にした男性が、体を鍛え出すのはよくあることです。
それは無意識のうちに、自分の“サバイバル能力”を高め、男としての相対的評価を底上げしようとしているのかも知れません。
もちろん、女性も、無意識のうちにこれを歓迎します。
このように、悲しいかな人間というものは、「愛ある家庭」、「心ときめく恋愛」という甘いベールの下では、終始、男女それぞの“本能”が熾烈な駆け引きをしているのです……。