例えば、あなたが家に帰り着く直前に、鍵を落としていることに気づいたとします。
あなたはきっと、どこで落としたのか、可能性のあるところを思い出し、そこへ戻るか、連絡をしようとするでしょう。
それなのに、一緒にいる人が、隣で、「君は本当にバカだなぁ。何てバカなんだ。どうしようもないね、まったく……」などと、ただ、ブツブツ言っているだけだったら、どうしますか?
「そんなこと言ってないで、一緒に探して!」と言い放つことでしょう。
文句を言うだけでは、少しも問題解決に向かわないのです。
実は、家庭内離婚も、これと同じ。
問題を解決しようともせず、ただ相手を憎んでいるだけ、……それが家庭内離婚です。
というわけで、ここでは、
家庭内離婚に陥るきっかけと、その改善方法
について解説します。
目次
家庭内離婚は“決めつけ”から始まる?!
家庭内で完全な離婚状態にあるのに、なぜ、正式に離婚しないかと言えば、夫婦それぞれに細かい理由があるのでしょう。
しかし、ごくシンプルに言えば、“お金と世間体”……なのではないでしょうか?
ですから、ごく客観的に言えば、
というのが、「家庭内離婚状態にある人の考え方」と言えるでしょう。
……と、“決めつけ”れば、
多くの反論がやってくることは、目に見えています。
何でも、“決めつけ”はよくありません。
……でも、あなた自身も、
パートナーに対して“決めつけ”をしていませんか??
結婚生活では、何よりも、話し合うことが大切です。
話し合わなければ、相手が何を考えているか分かりません。
相手の考え方を「こうだ」と決めつけることは、極めて危険です。
決めつけられたほうは、
と思ってしまうからです。
そして、本当の自分を出すことなく、相手に合わせて生活をするしかなくなってしまいます。
このように、
家庭内離婚は、相手に対する“決めつけ”から始まる
のです。
流れをまとめると、以下の通り。
↓
話し合いの意欲をなくす
↓
相手のことが何一つ分からないまま、接触を減らす
↓
家庭内離婚状態へ!
……つまり、あなたの“決めつけ”こそが諸悪の根源というわけです。
問題を受け入れ、その解決のために動こう
相手を理解することは、大事業です。
どうしたって、努力が必要です。
(相性がぴったりなら、努力が要らないなんてことはありません。)
人間同士の関係ですから、大なり小なり、必ず、何らかの問題は生じます。
そうした問題を一つひとつ解決していくことこそが、言わば、「結婚生活」です。
では、問題を解決をするために必要な力とは、何でしょうか?
それは、
問題を問題として受け入れる能力
です。
とか、
と、ただ非難しても、現実は何も変わらないし、問題は解決しないのです。
冒頭の、鍵をなくした話と同じです。
相手を非難し、憎むことにエネルギーを使うのではなく、
問題解決のためにエネルギーを使いましょう。
いえ、むしろ、憎むことは、エネルギーを使っているとは言えません。
ただ、相手の言動に“反応”しているだけです。
そこには、何の努力もないのですから……。
家庭内離婚状態から脱するためにすぐできる3つのこと
「問題解決のための努力」をする姿は、
とても人間らしい、美しい姿であると言えます。
その努力とは、
相手のことを非難し、嘆くのではなく、
現実を自分の望む形に変えるために行動する
ことです。
もちろん、それに不可欠なのは、話し合いです。
と言う人もいるでしょうが、それならそれで、できることはたくさんあります。
まずは、以下の、3つのことから始めてみましょう。
①相手を責めないで、相手の世話をする
相手を責めても、相手を苛立たせるだけです。
なんて、いったい誰が思うでしょうか?
自分が幸せになりたいなら、相手の世話をすることです。
相手の健康や服装を気遣ってあげると、何より、あなた自身がリラックスできます。
②相手の言うことを文字通りに解釈しない
例えば、男性としての自信がない男性ほど、女性を軽蔑するような言葉を吐きます。
ですから、相手の言うことを、文字通りに解釈してはいけません。
言葉を聞くよりも、相手の行動や態度を見たほうが、相手の真意がよく分かります。
要するに、売り言葉に買い言葉、のような喧嘩をしてはいけないと言うことです。
妻を馬鹿にする男性は、おそらく、深刻な劣等感に悩まされています。
あなたをチクチクと責めてくるのなら、その裏にある隠されたメッセージを読み取るようにしましょう。
③相手の弱点を突かずに、同情してあげる
人は、自分のことを好きでいてくれる人の前で、理性を失って怒り狂うことなどありません。
夫の弱点を批判したところで、その弱点はなくなりはしません。
そもそも、人の弱点とは、それまでの人生や生い立ちなどが絡んでおり、そうそう克服できるものではありません。
ですが、あなたがそれを受け入れさえすれば、もう弱点ではなくなります。
弱点を突くよりも、むしろ、その弱点について、言い訳を探してあげ、同情する姿勢になったほうが、心の絆が深まります。
そうすれば、当然、相手も態度を軟化させ、お互いにとって幸せな結婚生活を送るために、協力してくれるようになるでしょう。
夫を褒めて、自分はオシャレをしよう!
家庭内離婚を克服するのは、
何よりも、あなた自身の幸せのためです。
ただ、不満を言っているだけでは、現実は変わりません。
そして、まず手っ取り早くできることといえば、あなた自身の心の持ちようを変えることです。
最後に、スペインに伝わる、結婚生活に関する格言を、ひとつ紹介しましょう。
夫のことを嘆いていないで、できるだけ夫を褒めるようにし、そして、自分の気持ちに張り合いが出るように、オシャレをしましょう。
何なら、もっと気持ちが晴れるように、部屋の掃除に勤しんでみましょう。
(自分のために、という気持ちで全然構いません。)
そうすることで自然と、家庭内離婚という問題も、“解決”へ近づいていくことでしょう。