医者や弁護士やパイロットには、資格が必要です。
他にも、資格がなければ、就くことのできない職種は多くありますが、あれらはすべて、技能資格です。
人間性だけが合格点でも、技や知識がなければ、就くことができないわけです。
ですが、結婚や恋愛には、技や知識など、必要ありません。
そのぶん、逆にこちらは、人間性が鍵を握ってくるわけです。
というわけで、ここでは、
結婚や恋愛に必要な資格(人間性)
について解説します。
目次
必要なのは「折り合う力」と「人を見る目」!
あるいは、
などど、自分を卑下する必要はありません。
「資格」なんていう考え方そのものが現代人ぽいですが、古来から、人は、結婚やら恋愛をしてきました。
あなたの先祖も、同じように悩んだことはあるかも知れませんが、そこに「資格」がどうのという考え方はありません。
もっと、肩の力を抜いてみましょう。
おそらく、「資格」について考えるくらいの、そんな生真面目さがあるのであれば、とうにあなたは合格点に達しているはず。
したがって、これから説明することは、単なる復習だと思ってください。
普通に考えて、ごく当たり前のことしか出てきません。
先に言ってしまうと、「結婚や恋愛に必要な資格」とは「折り合う力」と「人を見る目」です。
衝突ばかりしていては、多くの時間を一緒に過ごすことはできないので、「折り合う力」が必要です。
また、間違った相手を選んでしまっては、“暖簾(のれん)に腕押し状態”が続いてしまいますので、「人を見る目」が必要です。
どちらも当たり前すぎて、「資格」と呼ぶほどのないものです。
では改めて、簡単に解説していきましょう。
「折り合う力」の3つのポイント
私が幸せなら彼のことはどうでもいい……、私がラクならば彼のことはどうでもいい……、こんな考えでは結婚や恋愛がうまくいくはずもありません。
「一緒になる(付き合う)」ということは、「多くの時間を一緒に過ごす」ということです。
ましてや、恋愛の成就した形とも言える「結婚」ともなると、(ほとんどの場合、同棲が前提となるので、)ますます、この「折り合う力」は重要になってきます。
以下に、「折り合う力」の3つのポイントをまとめてみます。
① 相手を思いやること
まさに、あなたが物心ついた時から、聞かされてきたような、ごく当たり前のことです。
「相手を思いやること」の真髄は、自分のすべてを知ってもらい、不信感の種をなくすことです。
ですから、“話さない”、“話し合わない”ということは、あり得ません。
パートナー同士が、話し合わなければならないことは、
- お金に対する価値観
- 仕事と家事のバランス
- 子供に対する育児の考え方
- 友人関係
などです。
ほとんどコミュニケーションを取らなかったり、隠しごとばかりしているのなら、それは相手を思いやっているとは言えません。
② 2人のルールを守ること
約束を守らない人と、多くの時間を一緒に過ごすことはできません。
もし、そんな人と深い関係を持てば、人生にとって、多くの無駄と不安を抱えて生きることになってしまいます。
ここでいうルールとは、憲法とか法律ではなく、2人の間のルールです。
それはもちろん、自分が誓ったことも含めます。
小さな約束を守らない人が、大きな約束を守れるはずがありません。
自分の言葉が軽くなっていかないように、約束は必ず守りましょう。
③ 一緒にいることでお互いにとってプラスになる
衝突がないことも大事ですが、一緒にいることでプラスになることがなければ、意味がありません。
「恋愛をする」、そして「結婚をする」ということは、「2人で人生を、前向きに楽しく生きていこう」ということです。
ただ、2人揃ってヘラヘラしていたり、傷を慰め合っていたりするのは、前向きとは言えません。
ですから、時には、耳の痛いことを言い合えることも大切です。
「人を見る目」の4つのポイント
人を好きになるのは、簡単です。
その反面、一度好きになってしまうと、その人の“よくない面”を見過ごしがちです。
特に、母性本能の強い女性は、好きな男性につい甘くなってしまうので、注意しましょう。
外見がかっこいいとか、お金持ちであることは、ついついその男性の“本質”を見る目を濁らせてしまいます。
しかし、そんなことよりも、以下の4つのポイントを重視するようにしましょう。
❶ 度量があって忍耐力があるかどうか?
これは、早い話が、あなたが何かに失敗しても、我慢してくれる人であるかどうかということです。
多少、料理が下手でも、家事が苦手でも、「そのうちうまくなるから許して」と言えば、「しょうがないな」と笑ってくれる人でなければ、一緒に暮らしていくのは難しいでしょう。
(ちなみに、度量があって忍耐力がある人のほうが、社会においても重宝されますし、出世するのもそういうタイプです。)
❷ あなたの才能を認めてくれるかどうか?
長く一緒に過ごしていると、最初の時のような熱い関係はなくなっていってしまうものです。
ですから、「愛している」という感情以外に、お互いの能力や才能を認め合えるかどうかが大事です。
「きれい」、「かわいい」と言ってもらえることや、あなたの体を求めてくれることは、あなたにとってある種の喜びでしょう。
しかし、彼がそれとは別に、ちゃんとあなたの能力、才能を認めてくれているかどうかにも、注意を払うようにしましょう。
❸ 行動が早く、エネルギッシュであるかどうか?
ここでいう「行動が早い」とは、「即断即決ができる」という意味です。
2人の間には、必ず、多くの問題が起こってきます。
そこで、問題の核心を理解して、すぐに「じゃあこうしよう」と決断し、必要な行動が取れる人は頼もしいものです。
当然、このようにエネルギッシュな人は、前向きな考えを持っています。
逆境でも前に突き進む精神力を持っていれば、あなたや家族を引っ張っていく大黒柱になることができるでしょう。
❹ ケチじゃないかどうか?
ケチな人には、人が集まってきません。
見返りを期待しないで、相手を喜ばせようという気持ちがある男には、自然と、人も金も集まってきます。
情が薄くサービス精神に乏しい人と、ずっと一緒にいても、つまらないものです。
資格よりも大事なのは「勇気」!
さて、ここまで、「結婚や恋愛に必要な資格」ということで、「折り合う力」と「人(男)を見る目」について、解説してきました。
最初に申した通り、どれも、当たり前と感じるようなことばかりだったのではないでしょうか?
その一方で、
でも、だからこそ、難しいんじゃないかしら?
やっぱり私には、資格はないのかも……。
と思った方もいるかも知れません。
しかし、そのような結論を出すのは、ちょっと待ってください。
そもそも、「資格」という考え自体が、本当は馴染まないのですが、世の中の、恋人持ちや既婚者は、そんな資格など一切持たずに、パートナーを得ているのです。
上のような考え方など、まったく知らない人、あるいは、考えたことのない人すら、パートナーを得ていたりします。
じゃあ、資格ではなく、いったい何がその違いを分けているのか?
それは、勇気があるかないかです。
大きな幸せの手前には、必ず、多少の苦しみがあるもの。
ちょっと勇気を出して、目の前にある幸せを、ぜひ掴みにいきましょう。
(おまけ)最低限、相手がここをクリアしていたらアタックしよう!
もしあなたが、幸せを掴みにいこうにも、
と二の足を踏んでしまうなら、最後に、ごくシンプルな判別基準もお教えしておきましょう。
一緒にいると、
- 勉強になる
- 刺激になる
- 楽しくなる
- 安らげる
- 自信が持てる
- やる気が出てくる
- 同じことでしょっちゅう笑える
のなら、相性は、まず問題ありません。
すぐにアタックしましょう!
……この記事に辿り着いたほどの生真面目なあなたならおそらく“資格”は、とうに持っていると思われます。