接しにくい人って、大きく分けると、2タイプいます。
1つは、『子供っぽくて自己中なタイプ』。
このタイプは中身が子供なのだから、子供をあやすように接してあげれば、何とか乗り切れます。
もう1つは、『いつも強い人に媚びを売っていて、何かとすぐ自慢してくるタイプ』。
こちらは子供っぽいというより、大人ならではのいやらしさがあり、対処が少し難しくなります。
この後者のタイプを“スネ夫タイプ”と呼ぶことにし、ここでは、
スネ夫タイプと上手に接する4つの秘訣
をご紹介します。
目次
スネ夫とは張り合うな!
漫画の中のスネ夫は子供ですが、ここでいう“スネ夫タイプ”とは、大人独特のいやらしさ・ズルさが、たっぷり詰まった人です。
特徴を挙げると、だいたい以下のような感じです。
- 特定の人の前ではコロっと態度が変わる
- 自慢話が大好きで、すぐにマウントを取りたがる
- 友情を捨てて恋人を横取りすることに抵抗がない
- とにかくプライドが高い
- 天真爛漫なタイプ(子供)を嫌う傾向が強い
スネ夫タイプの人の行動の裏には、常に自信のなさが見え隠れします。
「上」に媚びへつらい、「下」にはいばり散らすといった行動には、
という計算があるのです。
もっとざっくり言えば、
「上」に気に入ってもらえれば、自分は守ってもらえるだろうし、自分より「下」がいれば、その人よりは、自分の分け前は多いだろう……。
と考えるのです。
スネ夫タイプとうまく付き合っていくためにまず押さえておきたいのは、彼女たちは、自分に自信がなく、自分自身を心の拠り所にできないから、そのような行動に走っているということです。
例えば、「ビクビクしている人」ほど、いかにも強そうに眉間にシワを寄せて肩をいからせて歩いています。
「頭の悪い人」ほど、自分の知識をひけらかしたがります。
「モテない女」ほど、ファッションやトレンドに脅迫的なほどに敏感です。
「いつも上司から小突き回されている人」ほど、飲食店の店員に横柄な口を利きます。
「貧乏になるんじゃないかと不安を持っている人」ほど、金を持っていることを見せびらかしたりします。
「本当は利己的な人」ほど、お節介なまでに他人に親切にしたがります。
(※専門的にはこのような心理の働きを“反動形成”と言います。)
表面だけを見て、スネ夫タイプは自信過剰、と思ってはいけません。
実のところ、スネ夫タイプほど、自信からかけ離れた存在はないのです。
ですから、このタイプと上手に接するコツを一言で言うと、
彼女たちの「見せかけの自信」にチャレンジしてはいけない
ということ。
要は、彼女たちと張り合っちゃいけないのです。
スネ夫タイプの人の対処法4つのポイント
以上のことを踏まえると、具体的な対処法としては、次の4つが挙げられます。
① ひたすらおだてておく
スネ夫タイプに効く最強の武器は「おだて」です。
おだてることで、いい気持ちにさせてあげるというより、おだてることで、彼女たちの不安を和らげてあげるのです。
そんなことをすると余計に調子に乗るんじゃないか、という声も聞こえてきそうですが、徹底的におだてまくると、次第に彼女たちの中に、
という「安心感」が出てくるのです。
すると今度は、彼女たちの心には、
という「余裕」が出てきます。
面倒といえば面倒なのですが、スネ夫タイプと接する時は、このようにおだてまくり、あなたを“安心できる存在”として信頼させてしまうのが得策と言えるでしょう。
② アメよりムチで動かす
基本的に、人がやる気を起こすパターンは、
- 相手に合わせてうまく対応する
- 相手の態度で、毎回こちらが苦労する
の2つしかありません。
ちなみに、どんな人でも必ずこのどちらかに分かれます。
アメで動く人は、どんな時でもアメで動くし、ムチで動く人はどんな時でもムチで動きます。
ただ、本人はそのパターンを意識していないのが普通です。
スネ夫タイプは、必ず“ムチ”で動きます。
なぜなら、彼女たちの特徴そのものが、“何かを恐れて逃げる行為”に過ぎないからです。
ですから、彼女たちを説得する時には、「これをするとこんないいことがあるわよ」ではなく、
というふうに、ムチを意識して説得するほうが、あなたの狙い通りに動いてくれる可能性が高いでしょう。
(かつて「〜〜しないとあなた死ぬわよ?」という言い方をする占い師が流行りましたが、あれは実際、“プライドの高い人”には非常に効果的な脅し方だったわけです。)
③ エライ人の権威を借りる
上にも書いたように、スネ夫タイプは上手に世渡りしようとして計算高く動く特徴があるのですが、その中でも代表的なのは、「自分より上の立場の人間に媚びを売る」というものです。
実は、この特徴を逆手に取って、割と簡単にスネ夫タイプをコントロールする方法があります。
それは、(彼女たちが)逆らえない権威の力を借りるという方法です。
例えば、
といったような前置きをして、自分の言葉に“箔(はく)”をつけるのです。
このように、彼女たちが逆らえない相手の名前を借りることで、彼女たちとしてはそれを受け入れざるを得なくなります。
ただし、これはあまり多用し過ぎると、あなた自身もズルい人間になってしまうので、注意してください。
④「本当は分かってるんでしょ?」
最後の4つめに、スネ夫タイプの人によく効く“殺し文句”を紹介しましょう。
こうした言われ方をすると、スネ夫たちのモチベーションはグンと高まります。
それは、
本当は、あなた自身が一番分かってるんじゃないの?
という言葉です。
もうちょっと丁寧に説明してみましょう。
スネ夫タイプの人は、プライドが高いのでしたね。
ですから、このような言われ方をすると、
という言葉が、口をついて出てしまうのです。
“それすらも分かってない女”に成り下がることは、言ってみれば、我慢ならないわけです。
ですから、さほど反論せず、スッとあなたの頼み事に取り掛かってくれるでしょう。
ちょっと意地悪なコントロール術と言えなくもないですが、彼女たちを称賛している面もあるので、③よりは良心的かも知れません。
面倒だけど対処したほうが得!
――いかがだったでしょうか?
もしかしたら、
と感じた人もいるかも知れません。
ですが、改めて考えてみて欲しいのです。
- 相手に合わせてうまく対応する😄
- 相手の態度で、毎回こちらが苦労する😓
では、どちらがいいでしょうか?
彼女たちの性格や態度は、そうそう直るものではありません。
そもそも自覚すらできていないはずです。
自覚できていたら、他人に嫌われないように直すはずですから。
したがって、あなたが心の広さを発揮し、彼女たちにうまく対処してあげることこそ、あなたの『徳』であり、『得』でもあるのです。
ぜひ、こうした知識を頭の片隅に置いておき、職場の人間関係などに役立てていただければと思います。