夫婦間の絆を維持していく上で、性生活は、重要な役割を果たしています。
それは、セックスそのものが、人生において、重要な要素だからです。
しかし、セックスについて、訓練したり、教わったりする場は、ほとんどありません。
それどころか、要らぬ勘違いが多いために、世のカップルのセックスライフは、つまらないものになってしまっています。
ここでは、
あなたのセックスライフを邪魔している3つの思い込み
について解説します。
目次
セックスに関する3つの間違った思い込み
多くの夫婦およびカップルが抱いている、セックスに関する間違った思い込みとして、以下の3つが挙げられます。
❌-① セックスは夜やるもの
一緒に暮らすようになると、セックスは1日の最後に、という場合がほとんどではないでしょうか。
ですが、セックスは、もともと、自然発生的な行為です。
日曜の午後に外出先から帰宅して、急にその気になることもあれば、週末の間ずっと愛し続けることもあるでしょう。
目覚めると何となく体を寄せ合い、半分寝ぼけたまま、始めたり、リビングの絨毯の上や、ソファーで愛し合いたいと思う時もあるかも知れません。
でも、それこそがむしろ、本来のセックスの姿なのです。
深夜の疲れきった体と心では、
セックスは、1日の最後の“義務”のようなものになってしまいます。
そういう時のセックスは、ただただ、慌ただしいばかりで、相手をその気にさせたり、その気にさせられたりという“前段階”がなくなります。
もはや、セックスというと疲労を連想してしまうかも知れません。
そのうち、欲望はどんどん薄れ、セックスするのが嫌になってしまうでしょう。
そんなことにならないように、まだ元気が残っている夕食前に、セックスをするのはどうでしょうか?
あるいは、朝のめざまし時計を、1時間早くセットすれば、セックスが、1日の前菜の役目を果たしてくれるでしょう。
子供がいるために、夜しかセックスが出来ないというケースは、より深刻です。
いつ子供たちが飛び込んでくるかとビクビクして、セックスに集中できないという人もいるでしょう。
そういう場合は、ドアに鍵を取り付けましょう。
両親が仲良くするために、しばらくの間、子供を閉め出したからといって、悪い親だということにはなりません。
❌-②「オナニー」や「エッチな妄想」は罪である
男女限らず、結婚後も、オナニーをしている人はたくさんいます。
もし、そのことで罪の意識を感じているとしたら、認識を改めるべきです。
結婚しても、オナニーをするには、いろいろな理由があります。
例えば、夫とのセックスでの不満を、埋め合わせているのかも知れません。
「妻はセックスが好きではないから、あまり無理強いはしたくない」、そう思ってオナニーをする夫もいるでしょう。
また、特に不足はなくても、何かを想像しながら、たまには一人でオーガズムに達するのもいい、と思って、オナニーをする人もいます。
ですが、「結婚しているのだから、本当はもう、オナニーをする必要はないはずだ」と思い、オナニーに対して“罪悪感”を持っている人が少なくないようです。
罪悪感を呼び覚ます行為は、オナニーの他にもあります。
これは特に、男性に多いのですが、パートナー以外の異性に魅力を感じ、エッチな妄想をしてしまうというのもその一つです。
バストの素敵な女性と街ですれ違うと、思わずムラムラしたり、同僚の女性と寝てみたいなと思ったりするのです。
でも、彼らの心の中には、「こんなことではダメだ!妻以外の女性に魅力を感じてはいけない!」という思いがあり、それが罪悪感につながってしまうのです。
妻以外の女性に魅力を感じてしまうと、男性は、“自分の間違った態度”を改めようと、欲望を感じる前から、抑制しようとし始めます。
(本当は“間違った態度ではありませんが。)
その結果、やがて、赤の他人だけでなく、妻に対しても欲望を感じなくなってしまうのです。
(これは、女性であっても同様のことが言えます。)
ここで、ハッキリ言っておきましょう。
もちろん、配偶者とのセックスで満足するのが一番なのですが、
オナニーという行為がノーマルあるのと同じように、
エッチな妄想だって、無害どころか、必要なことなのです。
つい妄想してしまうということは、
それだけ、性的能力が健全だという証拠です。
「想像すること」と「実際に行動すること」は、まったく別。
配偶者以外の人を「いいな」と、たまに思ったからといって、幸せな夫婦生活を妨害することにはなりません。
❌-③セックスをすれば、いつでも大きな喜びが得られる
現在では、セックスに関する情報が氾濫しているために、過剰な期待を抱いてしまう人が、たくさんいます。
セックスすればいつも大きな喜びが得られるものだ
とか、
2人とも同時にオーガズムに達して終わらなければならない
とか、
初体験は素晴らしいものだ、
とか……そんなものは、単なる幻想でしかありません。
そのような過剰な期待をしていた人たちは、それ通りの結果が得られないと、がっかりし、「何が悪かったんだろう?」と考えてしまいます。
そうなれば、上手くいくはずの男女の関係まで壊してしまいかねません。
次に挙げるように、セックスにも限界があるのです。
悲しいかな、たとえパートナーを深く愛していても、他の人との経験のほうがよかった、ということはあります。
また、セックスというものは、いつも恍惚感を伴うようなものではなく、またどちらか1人、あるいは2人ともがオーガズムを迎えて終わるというわけでもありません。
経験者同士のカップルでも、2人のセックスが初めから素晴らしいということはあまりありません。
お互いに経験が浅ければ、なおさらのこと。
自分自身とパートナーの理想的なセックスに気づくには、どうしても時間が必要です。
いいセックスを体験するには、2人の信頼や、思いやりといった気持ち、それから、相手との相性、場所、タイミングなどが重要です。
これらのどれが欠けていても、素晴らしいセックスは期待できません。
レシピに書いてある材料が揃っていないと、美味しいケーキは焼き上がらないのと同じです。
もしくは、もっと他に原因が……?
――いかがだったでしょうか?
こうした間違った思い込みを解消するだけで、解決へのスタートが切れるカップルも多いのではないかと思います。
とは言え、上記3つの思い込みは、セックスライフを邪魔する原因としては、比較的解決しやすいものです。
男と女の間には、親からの因縁や潜在意識など、根深い問題が、まだまだたくさんあります。
といったことは、徹底的に自分を見つめ直さないと、見えてこないものです……。
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