男性に浮気をされた時の対処法は、「独身女性」と「既婚女性」で異なります。
ここでは、「既婚女性」が彼に浮気された時に、
まず振り返るべきことと具体的対処法
をご紹介します。
(※なお、ここでは、“別れ”を勧めることはありません。基本的には、関係を改善するためにどうすればいいか?といった視点に絞って解説していきます。)
目次
結婚してから浮気するまでの期間はどれくらい?
「既婚女性」が夫の浮気を発見した際は、一気に逆上するようなことはせず、まず冷静に、それまでの結婚生活を振り返ってみるべきです。
そしてその際、結婚してから“どの段階”での浮気だったのか?という点も見落としてはいけません。
つまり、「結婚してすぐの浮気」なのか、「しばらくしてからの浮気」なのか、ということです。
それぞれ見ていきましょう。
結婚してすぐの浮気の場合
この場合、浮気の理由は、以下のようなものでしょう。
- 結婚生活に満足していないから
- セックスに対して強迫観念を持っている
- 妻と親密になるのが怖い
- 妻が子供だけに愛情を注ぐようになった
- 妻がセックスに興味を失った
- 妻が子供の母親に見えてしまい、セックスの対象でなくなった
思い当たる項目はあるでしょうか?
いずれにしても、「結婚してすぐの浮気」の場合は、妻のちょっとした気遣いや努力によって、改善できることが多いです。
結婚してしばらくしてからの浮気の場合
中年期以降の浮気の原因は、結婚生活の不満であるケースは少ないと言われています。
では、なぜ浮気するのでしょう?
それには、こんな理由が考えられます。
- 若さを失い、性的に衰えていくことへの恐怖
- 退屈な日常生活
- 仕事も結婚生活も変化がなく、活力を見出せなくなった
思い当たる項目は、いかがでしょうか?
女性は男性に浮気をされた時、自分への愛情がなくなったのだと、すぐ悪い結論に結びつけてしまいますが、いったん立ち止まって、よく考えてみるようにしてください。
まず、夫は愛人に対して何らかの感情は持っているでしょうが、それでも、妻や子供に対する気持ちに比べたら、ささいな気持ちに過ぎない場合が多いです。
また、男性が浮気相手の女性に求める重要な要素は、目新しい顔と肉体です。
あなたから得られないものを得ようとしただけであって、あなたが魅力的でなくなった、というわけではありません。
さらに言えば、「浮気」=「あなたと離婚したがっている」というわけでもありません。
ほとんどの既婚男性は、浮気相手に夢中になっても、離婚騒ぎまでは起こしたくない、と思っています。
以上のように、結婚してからどの段階での浮気だったのか?ということをしっかりと抑えると、「あなたの夫が浮気した背景」が見えてきます。
浮気発見後にすべきこと
さて、夫が浮気した背景を掴んだ後は、いよいよ、具体的対処法について解説していきます。
まずあなたがチェックすべきこと
浮気していた“期間”をチェックする
浮気の頻度をチェックする際、以下のような3パターンに分かれます。
- 一夜限り
- 6ヶ月以内
- 6ヶ月以上の長期間
一夜限りなら相手女性に特別な感情はないでしょう。
6ヶ月以内も、まだまだ、“ちょっとした浮気”の領域です。
しかし、6ヶ月以上となってくると、彼の本気度もそれなりに高いものと受け取れます。
浮気の“頻度”をチェックする
期間と合わせて、愛人と会っている頻度も調べましょう。
一般的な傾向として、たとえ長期間であっても、会う頻度が少ないほど、真剣ではないと言えます。
(一夜限りの関係なら、始まりと同時に終わっているようなものです。)
遊びのつもりかどうか、見極める
会う頻度が多かったとしても、まだ本気度は分かりません。
多くの男性は愛情よりも、セックスのバリエーションを求めて浮気するものです。
浮気をしている期間中、家庭サービスもちゃんと怠っていなかった場合は、“単なる遊び”の意識が強いかも知れません。
過去にも浮気していなかったか、調べてみる
一度の浮気なら、一過性のできごとでしょうが、ほとんど発作的に繰り返し浮気に走る男性がいます。
これは、彼がセックスのバリエーションを追求するのに夢中になっているためです。
彼にとってセックスが麻薬のようなものであると認識し、セックスについてもっと真剣に考えるようにならないと、浮気をやめさせることは難しいでしょう。
浮気相手は1人か複数か、確かめる
相手が複数であれば、離婚に至るような“深刻度”は高くないと言えますが、
そういった男性は、突き動かされるように浮気してしまうタイプなので、やめようとしてもやめられない可能性が高いでしょう……。
あなたが取るべき対処法
とにかく冷静に事実を受け止める
何も、ショックを受けてはいけない、怒りを抑えなさい、というわけではありません。
事実をきちんと把握するまでは、軽率な行動を取ってはいけない、ということです。
また、夫と話し合いをするのは、カフェなどがいいでしょう。
ある程度、人目があれば、理性を失わずに相手の話に耳を傾けることができるからです。
それでも感情が高ぶってしまった時には、話し合いを中断し、日を改めるようにしましょう。
卑劣な手段を使わない
他人から夫の浮気のことを聞き出したり、罠を仕掛けて白状させてはいけません。
そんなあなたに、夫が腹を立ててしまうだけです。
話し合いはあくまでも、夫婦関係をよりよくするためのもの。夫から直接、話を聞きましょう。
聞くべきことをちゃんと聞く
聞くべきことは、
- なぜ浮気したのか?
- 浮気によってどんなメリットがあったのか?
- そんな浮気について、本人はどう考えているのか?
といったことです。
聞く時は、冷静な態度を保ち、あなたが夫を理解しようとしていることを分かってもらいましょう。
自分のことばかりでなく、ちゃんと夫の気持ちを受け止めることができた妻たちは、夫を自分のもとに引き戻せることが多いようです。
あなた自身が夫の浮気にどう影響していたか、考えてみる
ほとんどの浮気にはメッセージが隠れており、それは結婚生活に欠如していたものを表しています。
あなた自身の態度も夫の浮気に関係していたということを、しっかり受け止める必要があるでしょう。
例えば、夫が「彼女といると、自分に自信が持てた」と言った場合は、あなたがいつも夫に批判的な態度だったり、自信を失わせるようなことをしていなかったか、考えてみましょう。
夫の言葉を親身になって聞く
心を広く持って夫の話に耳を傾けることは、夫婦関係改善の第一歩です。
例えば、夫が、「君に無視されていたから」と言った場合、あなたは「私だって忙しいのよ。それくらい分かるでしょ」と反論したくなるでしょうが、そこはグッと抑えて聞いてあげてください。
その場で批判的な発言を返してしまうと、「あぁ、妻はこれからもこんな感じだ……」と思われてしまいます。
結論を急がない
あなたが望んでいるのは、夫が浮気をやめて、あなたの元に戻ってくることのはず。
夫の浮気を知った途端、家を出たり、夫を追い出したりするケースがありますが、それではあまりに早計過ぎます。
「私か彼女か、どっちか選んで!」と、すぐに究極の選択を迫るのも、やはり得策ではありません。
夫にも考える時間が必要です。
よく考えて選択する時間を与えれば、おそらくあなたを選ぶはずです。
親・親戚・友人などに浮気のことを話さない
自分の味方を得たい気持ちは分かりますが、なるべく、夫の浮気は、夫婦2人だけの秘密にしておきましょう。
他の人が絡むと、夫は自分がみんなから責められているように感じて反発心が生まれ、逆に、開き直ってしまう可能性があります。(「いっそ浮気を続けてやる!」となってしまいます。)
浮気相手の女性に電話しない
夫の浮気相手の女性には、“絶対に”電話をかけてはいけません。
「どこかへ消えて」と言ったところで、あなたの話などきこうともしないはずです。
また、彼女に懇願などしようものなら、あなたの威厳が損なわれてしまいます。
「どうしても、一言言ってやりたい!」と、気持ちに歯止めが効かなくなったら、「相手の女性も同じ、1人の女なのだ」ということを思い出してください。
あなたとその愛人は、どちらも彼に魅力を感じているし、どちらも傷ついています。そのうえ、どちらも彼に「嘘」をつかれていたかも知れません。
夫に相手女性の悪口を言わない
夫の前で相手の女性を、「淫乱」だの「ドロボウネコ」だのと、口汚い言葉で罵らないほうがよいです。
夫はそれを聞くと、ますます、愛人をかばいたくなってしまい、あなたから遠ざかってしまうでしょう。
自分だけが傷ついていると思わない
「夫はあの女と楽しんでいて、私だけが惨め」と思うかも知れませんが、必ずしもそうではありません。
彼も罪の意識を感じていたり、結婚生活が危機に陥っていることに不安を感じたり、また、自分がなぜ浮気してしまったのか分からず、混乱しているかも知れません。
もし今は、夫に同情できなくても、彼の複雑な気持ちは分かってあげてください。
腹いせに浮気したりしない
腹いせに浮気しようとする女性は多くいますが、それをしても悪い事態を招くだけです。
同時に、彼に浮気を続ける口実を与えてしまうことにもなります。
あなたの目的は復讐ではなく、彼が浮気しないようにすることにあるはずです。
自殺を考えない
「自殺する」と脅せば、夫はあなたのところに留まるでしょうが、それは恐怖心からそうするのであって、あなたに気持ちが戻ったわけではありません。
もし自殺しか考えられなくなったら、信頼できる占い師や、精神科医に相談してみることをオススメします。
アルコールや精神安定剤に溺れない
夫に浮気された心の傷を癒すために、アルコールや睡眠薬、精神安定剤などに手を出してしまう女性も多くいます。
確かにそれは夫への見せしめにはなるでしょうが、彼はあなたを気の毒に思うどころか、すっかり嫌気がさしてしまう可能性のほうが大きいです。
夫を徹底的に攻撃しない
夫をしつこく罵ったり、無視したり、和解しようとしてきても拒絶したりなど、そのような態度は取らないようにしましょう。
夫を、ますますあなたから遠ざけてしまうだけです。
夫にまとわりつかない
上とは逆に、夫の浮気を知ってから、急に夫にベタベタして、毎晩セックスしようとしたり、豪華な食事を作るようになる女性もいます。
彼はあなたとの距離を取ろうとして浮気した可能性もあります。その場合、ますます居心地が悪くなって、浮気を続けてことになるでしょう。
あなたは冷静さを保ち、夫にとって心地よい空間をつくろうと努めたほうがいいでしょう。
ことあるごとに浮気のことを持ち出さない
「あんなひどいことをしたんだから、私に負い目があるはずよ」と、夫婦喧嘩になった時や、自分の欲しいものがある時などに、すぐに夫の浮気のことを持ち出し、それを“切り札”にする女性がいます。
しかし、これは“フェア”ではありません。
関係ない時に、夫を操る手段として、夫の浮気を使うのはやめましょう。
子供が浮気のことを知らないとは思わない
どんなに上手に真実を隠していても、子供は大抵気づいています。
「何でもないのよ」とごまかそうとするのでなく、むしろ、「パパとママは今、問題を抱えているけど、解決するために頑張っているところよ」と話したほうがいいでしょう。
くれぐれも、子供をあなたの味方にして、父親を敵に回すようなことは避けてください。そうしたことは、一生、子供の心の傷となって残ります。
浮気のことばかり考えず、いつもの活動を続ける
精神の安定のためには、かえって、普段やっている活動を続けるほうがいいです。
習い事、ボランティア活動、友人とのお茶会など、これまでやっていた習慣は、そのまま続けてください。楽しいことは憂鬱な気持ちを吹き飛ばす特効薬になります。
また、1人で外へ出ていくことで、夫と、あなた自身のことを、切り離して考えることができるようになるでしょう。
威厳を保つ
自分を卑下したり、夫に懇願したり、ヒステリーを起こしたりしてはいけません。
夫婦の危機の時に毅然とした態度を取っていれば、たとえ結婚生活が立て直されなくても、あなた自身の人生をより幸せなものへと導くことができるでしょう。
夫の身勝手な要求を飲んではダメ!
というわけで、ここまで、「別れる」という選択肢を持ち出さず、基本的に結婚を“永続する関係”と捉えて、浮気発見時の対処法を紹介してきました。
なぜなら、もちろん離婚するカップルもいますが、夫婦とは“一応”、一生連れ添うことが前提だからです。
ですが、その上で、最後にお伝えしておきたいのは、どうしても離婚を避けたいからといって、夫の“身勝手な要求”を飲むようなことだけはしてはいけないということです。
例えば、
または、
などと言い出す夫がいます。
夫が浮気をするなんて絶対に嫌だと思っているのなら、あなたはその信念を貫き通し、こうした要求はキッパリと拒絶すべきです。
また、浮気をやめる代わりに、あなたとの性生活に関して、とんでもない欲求を持ち出してくる場合もあるでしょう。
そんな時でも同様です。
夫が、自分が浮気しないことを“取引材料”に使い、あなたを操ろうとしてきたら、そんな条件は絶対に飲むべきではありません。
かの有名な、ドイツの思想家・ニーチェもこう言っています。
人間は、もはや誇りを持って生きることができないときには、誇らしげに死ぬべきである!
あなたの毅然とした態度こそ、あなたの人生を支えるのです。
そのことを決して忘れないように。
もし、それが避けられないのであれば、あくまでも“奥の手”として、「離婚」を考えざるを得ないかも知れません……。