理想の男性のタイプを聞かれて、
「そうねぇ、◯◯みたいにたくましくて、◯◯みたいに仕事ができて、◯◯みたいな男前で、◯◯みたいに家庭を大事にする人がいいわね。それから、会った瞬間に『僕が探し求めていたのは、まさしく君なんだ!』って言ってくれる人がいいわね」
(※◯◯は有名人の名前)
……などと欲張りな欲求を、ハッキリと口にする人はあまりいませんが、心の奥底でこのように思っている女性は、案外少なくないようです。
こんなふうに「いつか白馬に乗った王子様(完全なる男性)に出会えるものだ」という幻想に取り憑かれていることを『白馬の王子様症候群(=シンデレラコンプレックス)』と言います。
ここでは、
女性が白馬の王子様症候群になってしまう意外な原因
について解説します。
目次
白馬の王子様症候群の女性の幼児期の特徴
結論から言うと、女性が完全無欠の白馬の王子様を追い求めがちなのは、主に幼児期における父親との関わり方に原因があります。
その特徴は、具体的に分けると以下の4つです。
① かわいさを武器に父親を操る
かわいさは、ある意味、子供にとっての最初の、かつ最強の武器です。
男の子は4、5歳くらいになると、女の子のような甘えた仕草をすると咎められるようになりますが、女の子は褒められる一方です。
特に父親は、娘がはにかんでモジモジしたり、困った様子を見せると、メロメロになっていくらでも甘やかします。
自分が強くて、男らしくて、頼りになる父親になったようで、気分がいいのです。
やがて、彼女たちは、自分のかわいさで父親を操れることをはっきりと認識し、大人になっても、男性の前ではそうした素振りをするようになります。
(※これは母親ゆずりの真似であることも多いです。容貌だけでなく性質もやはり遺伝するのです。)
② ほのめかしで父親を操る
一方、直接的には甘えないパターンもあります。
彼女たちは、子供の時から、父親に向かってはっきりモノを言うのが怖かったために、ご機嫌を取ることで、うまく操ることを覚えていったのです。
大人になって恋人ができてからも、こうした女性は、相手の男性に心を開かず、時に、甘えん坊になったり、クールになったり、やさしくなったり、怖くなったりして、自分の要求を通そうとします。
(※これも母親がその手本となっているケースが多いです。)
③ 父親が偉大過ぎた
子供の時に、父親を“偶像視”し過ぎたということもあります。
例えば、父が相当に立派な人物で、そんな父から溺愛されてきたとなると、どんな男性と知り合っても、父と比べてつまらなく見えてしまうのです。
女性にとって、こうした“強い父親”との鎖を断ち切ることは、なかなか骨の折れる仕事です。
ただ単に、地理的に離れるだけでは解決にならないからです。
大人になって職業に就いても、「強い父親に守られたい!」という気持ちは、そう簡単になくなるものではありません。
④ 父親の不在
子供の頃、父親と接触する機会が少なかった、あるいは全然なかった、というパターンもあります。
父親と接する体験は、父との付き合い方と、男性一般との付き合い方を区別できるようになるために、必要不可欠なものです。
そうした体験のない女の子は、テレビや映画、本などからかき集めたイメージで、理想の父親像を作り出し、それをいつまでも追い続けることがあるようです。
恋愛がうまくいかないなら意識を変えてみよう
上で紹介した4つの特徴を含め、白馬の王子様症候群になりやすい女性について端的にまとめると、以下のようになります。
とは言え、人に頼ることも、自分の欲求を素直にあらわさないことも、そして、自分にとって完璧な男性を追い求めることも、何も悪いことではありません。
人は誰しも、人からやさしく世話を焼かれたい、愛されたいという願望を持っています。
ただ、それによって、恋愛がうまくいかないという場合には、ちょっとだけ意識を変えてみる必要があるでしょう。
どのように意識を変えるのかというと、それは、
という意識を捨て、
という意識に変えるのです。
男性に依存してしまいがちな自分を感じるのであれば、もう少し、自身の問題解決能力の開発に取り組んでみましょう。
恋人や夫に父親の代償を求めている自分を感じるのであれば、男性というものを少女の頃に夢見た通りの理想像としてではなくて、もっと「現実的にありのままに受け入れる努力」をしてみましょう。
白馬の王子様症候群を克服し、本来の自分を取り戻さなくては、どんなに素晴らしい男性のとの関係でも、いつか衝突が起きたり、破綻しないとも限りません。
そのためにも、まずはあなたの幼児期における『父親との関係』を自己分析してみるといいでしょう。
気付くことが、変わることへの第一歩です。