「いつか私にも白馬の王子様が……」なんていう、いわゆる“白馬の王子様願望”は、夢見る乙女を揶揄して言われる言葉。
でも男だって、「いつかオレの前にもとびっきりの美女が……」なんていう妄想にとりつかれている人は多いんです。
では、そんな男たちは、いつ頃から地に足をつけ、「結婚してもいいかな」と思うようになるのでしょうか?
ここでは、
女性が理解しにくい、男性の性欲にまつわる謎
を解き明かしていきます。
目次
これらはあくまでも“本能”のお話です
男は本来、種の保存のために、「自分の種をできるだけ多く撒き散らしたい」という“本能”を持っています。
はじめに念を押しておきたいのですが、これは“本能”であって、“意思”ではありません。
当然、人間は「社会的動物」ですから、本能の通りには生きられません。(ですからあまり怒らないでください。)
このことを踏まえた上で、男の性欲にまつわる3つの疑問について、解説していきましょう。
【1】男はいつ結婚する気になるの?
性欲が落ち着く年齢は◯歳頃
あくまでも“生物学的に”言えば、現代の男が生涯の伴侶を選んで落ち着くのは、性欲を司る男性ホルモン「テストステロン」の分泌が落ち着く27歳頃からということになります。
その年齢を境に、男性ホルモンと女性ホルモンの配分が変化してくると、男はひとりの女との関係を長く続けることに関心を持つようになります。
つまり、それ以後は、性欲まっしぐらではなくなってきて、上のオツムでものを考え始めるのです。
そして、取り立てて用事がないのに、女性に電話をするようになったり、悪友たちとのスポーツ観戦をキャンセルして、女性と出かけたりするようになります。
もちろん、これは生物学的観点からのことなので、それぞれの“意思”により、コントロールすることは可能です。
本能的な性欲をコントロールするために必要なのは「理性」の強さというより、その女性への「愛着」です。
ちょっとした目安をお教えしておきましょう。
相手の女性にきちんと「愛着」を感じている男は、セックスが終わっても、ベッドからすぐに出ず、そのまま話したり、優しく触れあったりします。
……あなたの彼はどうでしょうか?
性欲まっしぐらな男は、セックス5回でトーンダウンする
参考として、性欲まっしぐら状態の男がどんなものか、少し説明しておきましょう。
この状態の男は、まさに「自分に性器がついている」のではなく、「性器に自分がついている」状態。
男性ホルモンが最高潮なので、やり過ぎなくらい女性に言い寄って、甘い言葉を連発します。
でもセックスしてしまえばそれで終わり。
しかも、同じ女と5回セックスしたら、途端に興味を失います。
“生物学的”には、女性を妊娠させるには、だいたい5回のセックスで充分であり、それ以上は無駄打ちなのです。
実は、この“5回で飽きてしまう現象”は、人間だけでなく、羊、牛、豚といった動物にも見られます。
いずれも相手を変えるとたちまち元気を取り戻すのです。
(余談)現実的には、老化が始まる35歳頃に決意しやすいかも?!
現代社会においては、現実的に、27歳頃で大成する男はまず少ないでしょう。
ここでもう一つ、生物学的な知識を補足すると、ヒトの老化は、34歳から急激に進み始めます。(その後は、60歳、78歳が境目になります。)
転職をするにしても、35歳がメドとされており、男が仕事の面で、「自分の道はここだ!」は決めるのは、だいたい35歳近辺でしょう。
そういった意味において、現実的には、老化も始まり、進路も定まってくる35歳近辺というのは、男が結婚を決意しやすい年齢なのかも知れません。
若さが武器になりやすい女性は、「結婚するなら30までに……」と考える人が多いでしょうが、男の側は、あまり30歳という境目を意識しません。
【2】なぜ男は女のスタイルを重視するの?
太っててもいい。“くびれ”されあれば!
女性誌に登場するモデルは皆スリムですが、男は本当はそういう体つきにはあまり魅力を感じない……というのは、よく聞く話です。
じゃあ、太ってたっていいの?
太ったら太ったで文句言うくせに!
と反論したい女性は、たくさんいるのではないでしょうか?
男たちが重視しているのは何と言っても、腰のくびれです。
これは何も、男たちがみな揃いも揃って、そのような“美的観点”を持ち合わせているわけではありません。
生物学的に、ウエストとヒップの比率が『7対10』だと、子供を産める可能性が高くなるからです。
不思議と男たちは、これを“本能”で知っているのです。
さらに、デヴェンドラ・シンという心理学者は、男たちにとっては、この比率さえクリアしていれば、たとえ女性の体重が標準を大きく上回っていても、魅力度が変わらないことを突き止めています。
事実、過去30年の雑誌『プレイボーイ(アメリカ版)』を対象に、ヌードグラビアに登場する女性のサイズを分析したところ、体型は年々スリム化しているにもかかわらず、ウエストとヒップの比率は、ほとんど変わっていなかったそうです。
【3】なぜ男は愛のないセックスができるの?
男には目の前のことしか見えていない
いつでも性欲が行動の原動力になる男ですが、そんな男に対して、女性が抱いている最大の疑問は、
なぜ男は「愛」と「セックス」がイコールではないのか?
ということではないでしょうか?
ペンシルバニア大学のラクエル・ガーとルーベン・ガーが行った研究では、男は、女と違って、右脳と左脳の間で情報をやりとりする機能が、最大で30%も少ないことが分かっています。
つまり、男の脳は、1度に1つのモードで機能するのが得意ということ。
だから、男は、好きでもない女と寝るという、女からすれば信じられないことが、平気で出来るのです。
一方、女にとって、セックスだけの関係はありえません。
「愛」と「セックス」は、脳の中でがっちり結びついていて、両方が原因であり、結果でもあります。
たとえ、女が、自分の性欲を満足させるためだけにセックスするとしても、無意識のうちに必ず、“自分のパートナーに適した条件の男”を選んでいるはずです。
いつも頭の中はセックスのことばかり…
――いかがだったでしょうか?
男は、いつでもセックスをしたがっています。
40歳の男性は4分に1回、18歳の若者となると11秒に1回、セックスのことを考えているという調査結果もあるほどです。
また、結婚に関して言うと、元来、“狩猟脳”を持つ男にとって、結婚は、「原則、同じ相手としかセックスできなくなる」という意味においては、墓場のようなものです。
これは、結婚に「安定」と「安心」を求める女性にとっては、真逆と言ってもいいでしょう。
結婚をする「前」でも、結婚をした「後」でも、「結婚をするかしないかの決断」においても、いつでも男にとっての最大の関心事は、セックスなのです。
あなたの憧れの“白馬の王子様”だって、一皮めくれば、性欲まみれです。
こんな男の特質を知って、あなたは驚き、ショックを受け、怒り出すかも知れませんが、これはまぎれもない事実。
ですから、事実は事実として受け入れつつ、こんな男たちを、できるだけ、上手にコントロールできるよう努めるしかないのです……。