あまりに太り過ぎると、見た目が悪くなるのは分かってる、それでも食べてしまう……
こんなにも服装や化粧に気を遣わないんじゃ、野暮ったく見えるに決まってる、それでも改善する気がしない……
といったように、なぜか“モテるのとは逆方向”に自ら突き進んでしまう女性がいます。
このような心理はどこからきていて、どのように対処すればいいのでしょうか?
ここでは、
自らブスになりたがる女性2タイプの特徴とその対処法
について解説します。
モテないのだから、ブスじゃないと辻褄合わない?
人間の脳は、矛盾を嫌う性質があります。
そのため、無意識のうちに整合性を取ろうとします。
例えば、トイレに、「きれいにお使いいただき、ありがとうございます」という張り紙がしてあるのは、ほとんどの人が見たことがあると思いますが、あれも実は、そんな脳の性質を利用しています。
はじめにお礼を言われると、きれいに使わなければ、辻褄が合いませんから、無意識のうちに人は、きれいに使おうとしてしまうのです。
ブスになりたがる人の心理も、このような、無意識のうちに整合性を取ろうとする脳の性質が影響しています。
かつての付き合いや男女関係で、相手に軽視されたりした経験があると、
どう? 私って。 いかにもパッとしないでしょ?
こんな私のこと、好きになる人なんていないわよね?
という風に、自ら、恋愛を遠ざけるための行動に走ってしまうのです。
(すなわち、際限なく食べたり、お洒落に全く気を遣わなくなったりするということです。)
このような心理と行動は、もともとは、「軽視されたことへの怒り」が発端となっており、以下のような思考回路です。
↓
私は美しくないんだと強く思い込む
↓
ブスにならないと辻褄が合わない
↓
“モテるのは逆方向”に自ら突き進む!
……これは、確かに辻褄は合いますが、進むべき方向を間違えています。
では、どのようにしたら、このような心理と行動に走ることを止めることができるのでしょうか?
「ブスになりたがる女性」を大きく2タイプに分けて、その特徴と対処法をそれぞれ紹介しましょう。
① 愛をあきらめた女性
このタイプは、男性とのかつての付き合い(告白のみも含む)や、結婚生活で、相手に無視されたり、軽視された経験から、自分自身を非難しているのです。
自分に価値を感じられずに、“自暴自棄”になっていると言ってもいいでしょう。
しかし、自らブスになろうとする道を歩みながら、内心では、
こんな自分を止められないの!
誰か何とかして!
と助けを求めています。
その対処法は?
このようになってしまうのは、
子供の頃、親や身近な大人から満足な愛情が受けられなかったこと
が原因です。
という思いから、愛を求めることをあきらめてしまったのです。
この状態から抜け出すためには、
子供の頃を振り返って、愛や支えを受けられなかった無力さと、その時の感情を、じっくりと、かつ鮮明に思い出す必要があります。
もちろん、悲しみはぶり返してくるでしょう。
しかし、現在の「精神の成熟度」、「知識」、「社会経験」の元で思い出すと、その時の感情とは違った感情が入り混じってくるはずです。
それは、主に、許容(許し)・寛容・理解・納得といった感情です。
② 愛を信用しないと誓った女性
これは、上のタイプと似ていますが、ちょっと違います。
という風な投げ出した感じではなく、
という荒々しさと力強さがあります。
それだけに、このタイプは、自らブスになろうとするだけに留まらず、“復讐”を図ろうとします。
一般的に、女性の復讐は、相手を後悔させることを目的とします。
女性は、復讐しようとすると、相手がいかにひどい男かを世間に知らせようとしたり、自分を傷つけた責任を感じさせようとします。
(ちなみに、男性の復讐は、相手自身を傷つけようとします。)
きれいになろうとはせず、自らブスになりながら、
とばかりに、他人の助けを拒絶し、愛自体を全く信用しない“復讐の鬼”と化すのです……。
その対処法は?
復讐で満足できると思うのは、間違いです。
誰のためにもならないし、自分の人生をも不幸にします。
では、なぜ、復讐に走ろうとするのか?
女性の復讐の特徴が、相手への非難を世間に吹聴することにもあるように、女性は基本的に、自分の気持ちを相手や周りの人と共有したいのです。
ですから、このタイプの女性が本当に必要としているのは、話を聞いてもらうことです。
自分が受けた苦しみを聞いてもらい、それは苦しくて当然だ、と認めてもらうことが欠かせません。
①のタイプの対処法ともいくらか共通することですが、とにかく、自分を癒すには、自分の気持ちを(最も傷ついたその時の気持ちを)言葉にすることが大切です。
「言葉にする」ということは、「抑圧」とは反対で、「開放する」ということ。
言葉にして解放せず、抑圧したまま、恨み辛みを行動で表しているのが、すなわち、自らブスになろうとする行為であり、復讐に走るということなのです。
あなたに不幸は似合いません
――いかがだったでしょうか?
愛をあきらめるパターンであれ、それどころか、愛を信じず、相手(男)をサゲまくる復讐に走るパターンであれ、自らブスになろうとして、
と自分を慰めていれば、“ほんの一時的な安らぎ”にはなるかも知れません。
しかし、“癒し”には程遠いです。
そうやって、いつまでも、自分を被害者の位置に置いておこうとすれば、目の前に幸せになるチャンスがやってきても、
と瞬間的に思い、みすみす逃してしまうことになるでしょう。
あなたに不幸は似合いません。
幸せになる権利は、誰にでもあります。
せめて、いつも自分の好きな自分でいられるように、最低限の「節制」と「おしゃれ」には気を配ってみましょう。