俗に言うヤリチン、ヤリマンの人たちがいますが、あなたはその人たちを見て羨ましいと思いますか? それとも全然羨ましくないと思いますか?
もしあなたが、「そりゃ、羨ましいに決まってるでしょ!」と思うなら、“小さい頃の親からの愛”が足りなかったのかも知れません。
というわけでここでは、
親に愛されなかった人の性格および恋愛の特徴
について解説します。
「劣等感」と「視野の狭さ」が恋を邪魔する
恋がうまくいくための小手先のテクニックなら、いくらでもあります。
例えば、「合コンで異性に良い印象で与えるには、こんな振る舞いをしましょう」などといったハウツーがそれに当たります。
しかし、もっと原則的なことも知っておいたほうがいいでしょう。
それは、恋がうまくいかない根源的な原因は、その人の「劣等感」と「視野の狭さ」にあるということです。
他人との関係性を深めるのは、コミュニケーション以外ありませんから、ある程度の積極性が不可欠です。
「劣等感の強過ぎる人」は、この積極性が出ないことを、必ず自分以外の何か・誰かに責任転嫁します。
要するに、いつも「自分のせいじゃない」という姿勢なのです。
そんな人たちは、他人から哀れんでもらうことが大好きです。
「かわいそうに。でもあんなだから仕方ないわね……」といったふうに。
これにプラスして、自身もこう言います。
「そうでしょ、私は◯◯だから仕方ないのよ……」みたいなことを。
(◯◯のところは、外見・出身・職業・財力などと考えてください。)
しかし、現実的にはそれが原因ではありません。
問題は、そのように劣等感の強過ぎる“人柄”です。
そして何より、そういったことを見つめずに簡単に自分以外の何かのせいにする……つまり、視野が狭いから、恋が実らないのです。
まずはこのように、心が満たされていない人(劣等感が強く、視野が狭い人)は嫌われる運命にあるということを、頭に入れておいてください。
親から愛されずに育った人は愛を求めてさまよい続ける
では、この「劣等感」と「視野の狭さ」はどこからきたのでしょう?
これらに密接に関係しているのは、「小さい頃の親の愛」です。
「小さい頃の親の愛」は、子供の人生の苦しみの大半を解決してくれます。
そして、「心理的に健康な親の子供」と「神経症的な親の子供」とでは、人生はまったく様相が変わってきます。
例えば、「親から愛されて育った人」は、もともと自分に価値を感じているため、好かれること、愛されること、人気があることをそれほど喜びません。
ですから、“見せかけの愛”に引っかかって傷つくことはありません。
一方、「親から愛されないで育った人」は、自分には価値がないという“自己無価値観”に苦しんでいるために、「あなたを愛している」という言葉ほどうれしいものはありません。
ですから、極端な愛の言葉にコロッと騙されます。
もちろん、劣等感も強く、そこまで自分を落として考えることはないというほど自分を落として考えるため、さほどでもない相手のことが実際以上によく見えます。
そのように、小さい頃に親に愛されずに育つと、ガツガツと愛を求めるように生きるようになるのです……。
ヤリチン、ヤリマンは“自分”がない
とは言え、必ずしも、「親に愛されないで育った人」は、ガツガツとした積極性を発揮するわけでありません。
以下の2つのパターンがあります。
- 恋に対してまったく臆病になってしまうパターン
- 恋に対して異常なまでに積極的になってしまうパターン
いわゆるヤリチン、ヤリマンというのは、ここでいう後者に当たります。
つまり彼らは、(親に愛されずに育ったことに由来する)劣等感に突き動かされて、異性から異性へと放浪するのです。
そして、そんな彼ら自身は、自分が何を求めているのかが分かっていません。
本当は心の奥で彼らは、「無条件の愛」や「自分をやさしく見守ってくれる人」を求めているのですが、そういう人に巡り合う可能性はほとんどありません。
なぜなら、自分が本当に必要とする人がアンテナにまったく引っかからないからです。
彼らのアンテナに引っかかるのは、せいぜい、
- 外見、社会的地位、経済力が突出している人
- 自分以外の誰かがいいと言っていた人
- 「この人と付き合ったら友人から羨ましがられそうだなぁ」と思う人
くらいでしょう。
要するに、ヤリチン、ヤリマンの人たちは“自分がない”のです。
ヤリチン、ヤリマンを卒業するには?
もしあなたが、「ヤリチン、ヤリマンを卒業したい!」もしくは、「恋がうまくいかないのを自分以外の何かのせいにするのをやめたい!」と思っているならば、自分を持つことです。
そのためには、付き合う人を変えることが一番です。
(異性も同性もです。)
何かに必死で打ち込んでいる人や、いつも笑顔で幸せそうに生きている人に自分から近づいていくようにしてください。
“自分がない人”同士で集まって傷を舐め合っているからよくないのです。
(経験人数を自慢し合うのも、本質的には傷を舐め合っているようなものです。)
そんなところにずっといても、いつしか“変な宗教団体”のようになっていくでしょう。
それこそ、「あなた、ずっとココにいてくれるよね?」、「抜けるなんて言わないよね?」、「他にも誰か似たような仲間連れてきてくれる?」……みたいな感じです。
そんなところは、今すぐ抜け出してください。
そして、それと同時に、「自分は何者であるか?」、「自分の求めているものは何か?」をじっくりと考えるようにしてください。
このまま劣等感にまみれたヤリチン、ヤリマン活動を続けていく、もしくは被害者意識でいじけて暮らしていくのは、それはそれで楽しく感じ、ラクかも知れません。
しかし、自分を変えることで、あなたから見える世界は、きっと今よりもっともっと素晴らしいものになるでしょう。