
男の不倫と比べて、女の不倫はリスクが大きく、その苦しみや不安の大きさは計り知れません。
それでも、なかなかやめられないのはなぜでしょう?
また、彼女たちにはどんな葛藤があるのでしょうか?
ここでは、
女の不倫は男よりも断然不利な理由
について解説します。
女の不倫は世間体的にも不利!
一般的に、男のほうは、不倫に対して、
と開き直っているのが現実なのではないでしょうか。
それに、不倫をする男には、強い味方(?)もたくさんいます。
男の場合、不倫をすると、仲間からは、ある種、羨望の眼差しで見られ、男同士の間では、お互いの浮気をまるで武勇伝のように語り、隠そうともしない人すらいます。
それに比べ、不倫に堕ちた女性たちは、孤立無援です。
男と違って女は、愛人の存在をひけらかすなんてとんでもないこと。
不倫の事実が表沙汰となって、周囲の冷たい視線にさらされることを、彼女たちはひたすら恐れています。
たとえ、やむにやまれぬ事情があったにせよ、不倫を犯した妻に味方する者はいません。
同性である女性までが、彼女たちにきつい非難の声を浴びせます。
そして、何より、女性自身が重い罪の意識を抱いているため、彼女たちは自分を恥じ、不倫を隠そうとします。
その結果、誰にも悩みを打ち明けることができずに、孤独の中で、のたうち回るしかないのです……。
もちろん、女性の中にも、不倫に対してそれほど罪の意識を感じていない人もいます。
その場合は、夫に対してどれくらい強い不満を抱いているかが影響しています。
例えば、夫が、
- ひどく自分を罵る
- しょっちゅう暴力を振るう
- ほったらかしで少しもかえりみてくれない
といった場合には、夫を裏切ることへの良心の呵責も多少は揺らぐことでしょう。
いずれにせよ、女性の場合は、それだけ“特別なケース”でなくては、罪の意識から免れることはできないというのがポイントです。
女の不倫は生物学的にも不利!
世間体をどれくらい気にするかは人それぞれの部分がありますが、女性の不倫が不利な理由はそれだけにとどまりません。
生物学的な観点から見ても、女性の特徴は、明らかに不倫に対して男性より不利です。
それは、どのような生物学的特徴かというと、2人の男性を同時に愛せない「女の性(さが)」です。
ここで、ある実験結果をひとつ、ご紹介しましょう。
1986年に、ニューヨーク州立大学の心理学部で、ポルノ映画を使った実験が行われました。
男女に、同じポルノ映画を何度も繰り返し見せ、その後に、「新しい作品」を2本立てで見せる……といったものです。
同じ作品を何度も見るうちに興奮度が低くなっていくのは、男女共通でしたが、「新しい作品」に接した時に、男女は大きく異なる反応を示しました。
ちなみに、「新しい作品」2本のうち1本は、最初の作品と同じ男優が出演し、もう1本は、最初の作品とは別の男優が出演したものだったのですが、男は「新しい女性」に反応したのに対し、女は「馴染みのある男優(男性)」が画面に登場した時に興奮を示したのです。
こうした性の違いは、「種の保存」のために与えられた本能であると考えられます。
その昔、男性は、“1人でも多く子をもうけるため”に、複数の女性と交わる必要がありました。
一方、子をはらんだ女性は、それから9ヶ月の間、男性との交わりを断たねばなりません。
また、生まれてくる子供の「父親」がハッキリしなくては、その男性に、自分たち母子を守ってもらうことができませんでした。
このように、女の中に眠る太古の血が、たとえ不倫とはいえ、男性と関係を持つと、その相手に対し、強い絆(心の結びつき)を求めるようにさせているのでしょう。
(※ちなみに人間に限らず、サルやラットなどの動物実験でも、多くのメスが「以前に交尾したことのあるオス」を好むことが分かっています。)
不倫はどうしたって女性のほうが不利!
とは言え、妻たちが不倫相手に強い絆を求める気持ちは、即、結婚願望に結びつくわけではありません。
アメリカのある雑誌が、不倫妻に対して行った調査では、「叶うことなら相手と結婚したい」と答えたのは、わずか13%であったようです。
ただし、「分からない」との回答が32%もあったことから、2人の男性の間を行きつ戻りつしている彼女たちの“心の揺れ”を示していると言えるでしょう。
こうして見ていくと、男女それぞれ動機も執着の仕方も違うとは言え、
「家庭の安定」と「不倫のスリル」の両方を求めているのは、男女とも同じ!
と言えます。
しかし、
不倫に対して、「体の結びつき」だけでなく、「心の結びつき」を求めてしまう女性は、男性よりも苦しみが深く、断然不利!
であることは否めないようです。
現代では不倫をする女性も増えてきているようですが、このような“事実”も、知っておいたほうがいいでしょう……。