「やっぱり、恋愛する相手と、結婚する相手は別よね……」と、さも悟り切ったような考えを前面に出して、“真面目な男性”と一緒になって後悔する女性は、意外と少なくありません。
もちろん、真面目であること自体は、いいことです。
ただ、真面目を貫いている人ほど、“虚栄心”が強いことがあり、そこが問題なのです。
ここでは、
“真面目な男性”に潜む落とし穴
について解説します。
親はとりあえず「真面目な人と一緒になって欲しい」と言う
そもそも、あなたが持っていた、
『恋愛する相手と、結婚する相手は別』
という考え方は、どこからきたのでしょうか?
あなたが、まだ一度も結婚したことがないのであれば、実体験からそのような確信を得たわけではないはず。
既婚者や、婚姻歴のある人であっても、「一番好きな人と一緒になりたい!」という気持ちを否定する人はいません。
したがって、『恋愛する相手と、結婚する相手は別』という考え方は、あなたの“外”からやってきた可能性が高いです。
もっとハッキリ言えば、それは、あなたの親(もしくは親代わりの人)である可能性が高いでしょう。
真面目な人は、何と言っても、無難です。
とりあえず、トラブルの匂いはしないわけです。
その人と、実際に付き合って(一緒に暮らして)、
・どんな会話が繰り広げられるか?
・どんなに心が通じ合えるか?
・どんな風に楽しい毎日が送れるか?
といったことは、本人(あなた)以外の人は、あまり踏み込んで考えません。
ただ、彼らは、
というメッセージを発しているに過ぎません。
さらに言えば、
大体、何を以て真面目と評するのか、その基準も、非常にあいまいです。
基本的に、原始時代の名残りから、男性は女性よりも、好奇心が強く、冒険心を持っています。
手堅く地味に、もしくは、エリートコースを順調に生きているように見える男性でも、どこかに必ず、冒険心を秘めています。
真面目で手堅く見えるその男性の冒険心が、結婚後、どこで発散させられるのか……、少しくらい不安を覚えても不自然ではありません。
要するに、
真面目に見える男性の真面目さが、
いったいどこまで真の意味で真面目なのかは分からない
のです。
ですので、
という幻想は、いっそ、この機会に捨て去ってしまいましょう。
(……かといって、すべての面でチャランポランだと困ってしまいますが。)
真面目で虚栄心の強い男とは、おしゃべりができない!
何度も申しますように、真面目であること自体は、いいことです。
不真面目が「悪」なら、真面目が「善」です。
ただ、
とか、
というように、真面目さを“自負”しているとすれば、おそらく、その男性は、虚栄心に満ちています。
基本的に、
虚栄心の強い人と会話をしていると、
どうしても話がすれ違います。
なぜなら、虚栄心の強い人は、心が触れ合ってないことからくる、不満や虚しさを理解できないからです。
人が悲しみに沈んでいる時にも、平気で明るく自慢話をしたりします。
例えば、あなたが、
と訴えても、
などと、ズレたことをケロリと言ってのけます。
また、
虚栄心の強い人は、おしゃべりが苦手です。
彼らは、情報交換や、目的を持った話し合い以外の会話に、ほとんど興味を持っていません。
例えば、あなたが、
と返し、
(何か返ってくれば、まだいいほうですが。)
日常のおしゃべりで大切なのは、情報の交換ではなく、言わば、感情の交流です。
真面目男性の全てがそうだとは言いませんが、もし、あなたが、
“善人夫婦”ほど熟年離婚する
人間たるもの、言葉が通じる相手とは、ちゃんと心も通じるかと言えば、全然そんなことはありません。
むしろ、「言葉が通じない相手(ペットなど)のほうが、心が通じ合える」と思った経験がある人も、少なくないのではないでしょうか?
通りすがりの相手なら、大した問題にはなりませんが、恋人や夫婦など、一対一で、しかも長く一緒にいる関係で、心が通じ合わないのは、恐ろしいことです。
実は、こうしたことの積み重ねが、熟年離婚を招きます。
例えば、家族の誰とも心が通じ合っていないけど、社会的には立派な存在で、家庭でも立派、そんな男性がいます。
そんな風に、表面的には何一つ非の打ちどころのない良識人だからこそ、周りは責めるに責められません。
そのまま、長い年月が過ぎ、ある時、何かのきっかけで、妻の鬱屈した不満が爆発する……というのが、熟年離婚のほとんどのパターンです。
妻の側も、そんな“完璧な夫”のそばで、“完璧な妻”を演じようとしてしまうのでしょう。
ですが、そんな日々は、いずれ破綻を迎えます。
特に、親としての役割を一通り終えて、自分の人生を見つめ直した時に、ついに一つの結論として、決断するのでしょう。
真面目な善人夫婦ほど、熟年離婚に陥ってしまうというのは、こうした理由からです。
真面目の価値を疑おう!
真面目人間にも、いろいろなタイプがいます。
人とぶつかり合ったりするのが怖いだけの真面目人間もいますし、悪いことをする勇気がないだけの真面目人間もいます。
とりあえず、真面目を装っていれば、人から一定の評価を受けることができます。
言うなれば、結局、その真面目さは、自分を守るためなのです。
世の中を見渡してみましょう。
真面目なのに、人生がうまくいっていない人は、たくさんいます。
かと言って、不真面目な人と付き合いましょう、と言っているわけではありません。
真面目であることがそんないいいことか?と、真面目の価値を正面から疑ってみると、おそらく、生きる世界はグッと広がります。
例えば、男性が、真面目一辺倒でなく、
と言えるくらいのラフな面があって、
なおかつ、女性も、それに対して、
と返せるくらいの関係性のカップル(夫婦)のほうが、むしろ、心が通じ合っていると言えるのです。
……さて、あなたの意中の人や、パートナーは、どうでしょうか?