占ってもらう占い師を決める際は、ある程度、直感に頼らなくてはなりませんが、その際、「占い師名」は、とても気になるものです。
ここでは、
占い師名は、どうやって決められているのか?
そして、
なぜ占い師は「先生」と呼ばれるのか?
について解説していきます。
占い師が「占い師名」を使う意図
本名で占い師業をされている方もいますが、多くは「占い師名」を使っています。
まずは、そうした占い師名が、どういう狙いで使われているのかから見ていきましょう。
占い師が占い師名を使う理由、そのひとつには、
占い師としての特別な名前をつけることによって、「自分が占い師である」という自覚を深めている
ということがあります。
特に、占いを副業でされている方などは、違う名前を設けることで、占い師としての“スイッチ”が入りやすくなるのです。
同時に、自信も深めることでしょう。
また、
画数占いの結果を踏まえたり、格調高い響きを得たりすることにより、信頼・人気の獲得を図る
といった目的もあります。
こう言うと、
と指摘する人もいますが、それは意地悪というもの。
何事も、「良い・悪い」は表裏一体であり、見方次第です。
(マイペースで占いをしたいという占い師も大勢います。)
また、名前が運勢のすべてを支配するわけでもありません。
かつて、テレビにもよく出演していた、姓名判断で日本一有名だった安斎勝洋さんが、本名で占いを行なっていたことは、ある意味、それを証明しているとも言えるでしょう。
(個人的には、ちょっと演出が過ぎるように思える占い師名はあまり好きではありません。ですが、それに惹かれる人もいるのでしょうから、やはりそれぞれの好みでしょうね……。)
占い師が「先生」と呼ばれる理由
次に、なぜ、占い師を先生と呼ぶかについてです。
占い業界を見渡してみると、占い師を「先生」と呼ぶシステムにしている事務所・団体がほとんどです。
これは、ひとつの“演出”である言ってもいいでしょう。
……と言っても、何も相談者を騙そうというわけではありません。
相談者は自分一人では解決できない問題や悩みを抱えて、占いを利用するのです。
ですから、その相談相手である占い師に、ある程度の権威を求めます。
「先生」と呼ぶ(呼んでみる)ことによって自然と、
という期待も高まりますし、「先生」という存在だからこそ、
と思うようになります。
つまり、相談者が占い師を「先生」と呼ぶことによって、双方の関係性の土壌をしっかり築くことができ、占い師にとっても、相談者にとっても『WIN-WIN』になれるというわけです。
……しかし、中には、「先生」と呼ばれることを好まない占い師もいます。
こうした占い師は、「先生」と呼ばれることによって、自分の感覚が麻痺し、慢心してしまうことを警戒しているのです。
(実際、無自覚な占い師は、そのような勘違いをしてしまいがちです。)
同時に、相談者側でも、注意しなくてならないのですが、「先生」と呼ぶことによって、必要以上に傾倒してしまい、“自分の頭で考えること”を放棄してしまう人もいます。
占いはあくまでも、あなたが「気づきと決意を得るための介助役」です。
常に、冷静な思考を保てるよう注意しながら、利用しましょう。
便宜上「先生」と呼ぶことが多いが、さん付けでもOK!
最後に、少し余談を申せば、私が、占い事務所で勤めだした時、最初に、占い師の方々を「先生」と呼ぶよう“指導”を受けました。
これも別に、洗脳するといった意味ではありません。
あくまでも“便宜上”のことです。
呼び方に慣れておくと、相談者の方に、「でしたら、こんな先生を紹介しますよ」といった言葉が自然と出るようになります。
学校の先生同士が「先生」と呼び合っているのと似ています。とりあえず、そう呼ぶのが便利なんです。
実際、占い師業は、国家資格を持つ士業でもなければ、選挙で選ばれた議員でもなく、「先生」という呼び方が、本当の意味でふさわしいのかどうかは、誰も分かりません。
したがって、「先生」と呼ぶのは、あくまでも、占いをしやすい関係性を築くためであり、便宜上そのようにしている
ということは、占いの言葉を冷静に受け止めるためにも、常に頭に置いていてもいいかも知れません。
基本的に、呼び方は、各自自由です。
私個人的には、「さん付けくらいが、ちょうどいいのでは?」と思っています。