「ベッド・ホッパー」タイプのあなたの恋愛心理は?

「ベッド・ホッパー」タイプのあなたの恋愛心理は?

【あなたの行動の特徴】
性にモラルなんていらない!

“ベッド・ホッパー”(=bed hopper)とは、常に、男から男へ渡り歩く女性のことです。

彼女のいるところに常に男ありで、例えば、美術館デートの待ち合わせの間にも、相手が現れるまでは、他の男性に色目を使い、 買い物に行っても、目的の品物より、目は男のほうに注がれているといった調子です。

 

ひとつ、典型的なベッド・ホッパーとも言える例を、ストーリー仕立てで、紹介しましょう。

 

ある懇親会で、自分より20歳ほど上の男性が、ベッド・ホッパーに一目惚れし、大胆に近づいてきたとします。
その彼と、ひとしきり楽しくおしゃべりしたものの、途中でそれぞれ別々の相手と会話を始めました。
次に彼がベッド・ホッパーを見つけた時、 彼女は別の男と、さも楽しそうにお喋りしていました。
帰る頃になって、彼は、ベッド・ホッパーを捕まえ、一緒に帰ろうと誘います。
彼は、ベッド・ホッパーのセクシーな姿に、自分を抑えることができなくなっています。
さっと彼女を抱き寄せ、キスをすると、何と、ベッド・ホッパーの細い指が、すでに彼のズボンのジッパーのあたりをまさぐっています。
彼は、「女性のほうからこんなに積極的に誘われるなんて何と幸運なんだ!」と思い、興奮しきりで、ベッド・ホッパーのマンションへと向かいます。
彼女は、「こんなこと、私にとっては当たり前のこと」と言わんばかりの感じで、着ている物を脱ぎ始めます。
そこから、ベッド・ホッパーと彼との、猛烈な性関係が始まります。
彼は吸い寄せられるように、彼女と何度も会うようになります。
その中で、彼女が妻子ある他の男とも、時々会う関係を続けていると打ち明けても、彼は会う事をやめません。
ベッド・ホッパーには、男出入りが多く、要するに、セックスは、彼女にとって“全生活”と言っていいほどなのです。
それは彼にとって、知りたくないことでしたが、すでにもう、ベッド・ホッパーとの野性的なセックスに夢中になっていました。
ベッド・ホッパーは、みだらで大胆なプレーを彼に強要することすらあり、彼は、「こんな女には今まで会ったことがなかった」と思います。
例えば、男性のオフィスを訪れたベッド・ホッパーは、周囲が仕事の真っ最中なのに、その場でセックスをしたがったり、あるいは、ベッド・ホッパーの生まれ故郷を訪れた際、そこの観光地の芝生でしたがったり、という調子です。
しかし、ベッド・ホッパーは、まったく安心できない相手で、とつぜん、姿を消したかと思うと、例の妻子ある男と一緒だったり、時にはデートすっぽかしたりもします。
また、彼女は、男性だけでなく、女性とも関係があるらしく、グループセックスを楽しんだりもするのです。
ベッド・ホッパーが手を出さない性関係など、この世に何一つないといった有様です。
とうとう、彼は、ベッド・ホッパーとの関係を絶とうとします。
しかし、やむにやまれず、時々はベッド・ホッパーと逢瀬を楽しんだりしました。
彼が本当にベッド・ホッパーと切れたのは、最終的に、妻との離婚も整い、もっと真面目な関係を女性と持ちたい、と願った時でした。
やはり、ベッド・ホッパーのような、いい加減な女性とでは、それは無理だったのです。

【恋人に対しては】
相手構わず自分の魅力を試す

ベッド・ホッパーは、絶えず男漁りのために、うろついています。

全身からセクシーなムードを漂わせているので、男性は引き寄せられてしまうのです。

体にぴったりフィットした服を好み、ノーブラで外出し、その歩き方もいかにも男を誘うようです。

そう、彼女は、男を誘惑する技術に関しては、エキスパートなのです。

 

ベッド・ホッパーの中には、たった9歳の男の子に、性的誘惑を仕掛けて喜ぶ人もいます。

ベッド・ホッパーにとっては、男性なら誰でもいいのです。

年が若かろうが、老いていようが、ルックスがどうだろうが構いません。

そのため、とんでもない男に引っかかってしまうこともあります。

性病をうつされたり、暴力沙汰を起こしたり、時には、傷害事件の被害者になることだってあります。

 

ベッド・ホッパーとは、自分のことがよく分かっていない女性なのです。

「自分は人間として、特に、女として魅力的ではない」と思っています。

 

あるベッド・ホッパーは、こう告白します。

「私だって、男を引っ掛けることができるんだって、試してみたいから、どうしてもそうしなきゃって思うのよ。」

彼女は、10代の頃、ニキビと、毛深いことで、「自分は醜い」と悩んでいました。

ニキビは治り、今ではすっかり綺麗になっているというのに、彼女は劣等感を捨てきれず、男を漁ることで、自分の魅力を証明しようとするのです。

 

ベッド・ホッパーの行動は、無意識にわざと自尊心を貶めているというか、どこか自己破壊的で屈辱的なところがあります。

なぜなら、この性に開放的な時代にあってさえ、大方の男性は、ベッド・ホッパーを“尻軽女”として軽蔑しているのですから。

(ベッド・ホッパー自身も、ある程度はこのことを自覚しています。)

 

ベッド・ホッパーは、確かにモテます。

けれど、男性は、そんなベッド・ホッパーを関係を持ちたがろうとしながらも、決して真面目に付き合う相手ではないと思っているのです。

※ここから、「ベッド・ホッパータイプ」をさらに4つに分けて、ご紹介します。どのタイプに当てはまりそうかは、目を通していきながら、ご自分でご判断ください。
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【ベッド・ホッパー〈タイプA〉】
スキンシップが欲しい「マザコン型ベッド・ホッパー 」

前述した典型的なベッド・ホッパーのように、『多形態性倒錯』のベッド・ホッパーは、乳離れの出来ていない女性であることがよくあります。

ここではそれを、仮に、“マザコン型ホッパー”と呼ぶことにしましょう。

 

このタイプの女性は、男性だけでなく、女性とも、また多人数プレイにすら、積極的に臨みます。

ただ、その性的体験の豊さや、多様性にもかかわらず、彼女たちが、オルガスムを感じることは滅多にありません。

あるベッド・ホッパーは、「終わった後、感覚としては、ほとんど何も残っていないみたい」と語ります。

 

実際、乳離れしてないマザコン型ホッパーは、実は、セックスそのものを求めているわけではないのです。

“母親が与えてくれたような愛”を、無意識のうちに求めているだけなのです。

彼女は母親との関係が緊密すぎて、ついに、母親から独立することができず、いつまでも幼児期にとどまっているのです。

精神面はいつまでも幼稚

肉体的には立派な大人でも、感情的には、子供のままの彼女は、母親のような愛を、今度は男性に求めてしまいます。

こういう女性にとっては、セックスはそれ自体が目的ではなく、相手が与えてくれる“愛護”と交換すべき手段に過ぎません。

彼女は、男性との関係の初期の段階、つまり、男性に言い寄られ、キスされたり、手を握られたり、体に触られたり、お世辞を言われるのが好きです。

これは、まさに、幼児と同じ反応です。

 

彼女は、食事を食べさせてもらうのも大好きです。

そのため、男がいったん、お目当てのものを手に入れ、口説くのもやめてしまうと、マザコン型ホッパーは、途端にがっかりして、相手に興味を失ってしまいます。

相手がキスしたり、手を握ったり、ほめそやしたりしてくれずに、ベッドに直行ということになるからです。

「結局、あいつもほかの男と同じじゃない、目的はセックスだけなのよ」と、苦々しい思いを噛みしめ、また、自分の求めているものを与えてくれる別の男へと、渡り歩いていくのです。

 

その速度は、年とともに速まっていきます。

今、相手を誘惑したかと思うと、何時間か何分か後には、もう幻滅していたりします。

 

また、マザコン型ホッパーは、大人になっても、母親との強い絆を断てないでいるのですが、そうさせている母親に対し、強い敵意を抱いてもいます。

彼女は、基本的には、不安定で孤独な女性で、いつも抑圧された怒りを抱えて、うろつきまわり、その怒りを周囲にぶちまけて生きているのです。

平気で嘘をつき、人を騙し、男性に対しては、常軌を逸した行動を取ります。

例えば、セックスの最中、まるで無反応に横たわっていることで、相手の男性にその怒りや恨みをつけようとします。

あるいは、次の男性が今にもやってくるかのように、それまで寝ていた男性をさっさとアパートから追い出して、喜んだりするタイプもあります。

 

しかし、どこにいても、誰といても、彼女には、常に母親の存在がついてまわり、決してオルガスムスを得られません。

母親に対する無意識な怒りが、邪魔をして、彼女は女性の友達があまりできません。

「いるといいなと思うのよ。でも、同性に対しては何か、競争意識が出てしまうの」と、あるマザコン型ホッパーは語ります。

 本当のところは、幼児的欲求の強い彼女では、成熟した大人の関係など、誰とも結べないのです。

年上の男との結婚に安らぐ

こういう女性の先行きは、孤独、惨めな生活、空虚な人生でしかありません。

結婚すればいいと考えていたとしても、その結婚自体が彼女たちにとっては見知らぬ領域のことで、到底うまくいくはずがありません。

 

もちろん、中には、結婚後うまく収まる場合もいます。

父親が倒産して、経済的援助が受けられなくなった1人のマザコン型ホッパーは、生活のために、40歳も年上の男性と結婚しました。

彼女は、自分の若さを盾に、相手より優位にあると信じ、その結婚に安住の地を見出したのです。

 

時には、母親のように愛してくれる理想的な男性と結婚する、マザコン型ホッパーもいます。

ですが、そこでもやはり、彼女は新たな問題を見つけます。

彼女は、本来、非常に密着した、強制的な絆を求めるから、夫が1人で出かけたり、行動したりするのを嫌います。

仕事に出かける夫に対しても、スネたりするようになるのです。

 

マザコン型ホッパーが子供を持った場合は、特に大変です。

自分の母親がしてくれたのと“正反対”に、できるだけ子どもの生活から遠ざかっていようとするのです。

心の中で、「私にもまだママが必要なのに、どうして自分がママになんかなれるの?!」と思っていて、彼女達は、“親”になりたがりません。

【ベッド・ホッパー〈タイプB〉】
正直で一途な「目立ちたがり屋型ベッド・ホッパー 」

ベッド・ホッパーの第2のタイプが、“目立ちたがり屋ホッパー”で、これもよくあるタイプです。

彼女は、マザコン型ホッパーと多くのの共通点を持っています。

両者とも自己中心的で、他人のことなどお構いなし、そして自分の魅力や価値については自信がありません。

絶えず男性を誘惑し、セックスを利用して、相手に自分を受け入れてもらおうとします。

 

ですが、両者には、決定的な違いがあります。

マザコン型ホッパーは、「男性から優しくしてもらうこと」を求めますが、それはごく“私的な場”のことです。

ところが、目立ちたがり屋ホッパーは、そうではありません。

それを、“公衆の面前でオープンに”してもらいたがるのです。

彼女は、常に自分にスポットライトが当たっていないと、気が済みません。

相手の男性の生活の中で、一番大切な存在でなければいけないし、みんなの前でイチャイチャするのも大好きで、キスされたり、抱きしめられたりするのが、お気に入りです。

 

しかも、外に表される愛のサイン、例えば、花束とかプレゼントがなくてはならないタイプです。

また、目立ちたがり屋ホッパーは、レストランでの食事も大好きです。

マザコン型ホッパーが外食好きなのとは、ちょっと意味合いが違っていて、彼女の場合は、何しろ目立ちたがり屋ですから、外で食事をすること自体がひどく快感なのです。

彼女が、男性との交際に求めているのは、2人して、永遠に、ステージのセンターで脚光を浴びていることなのです。

長続きしないけど、本命は1人

マザコン型ホッパーの問題が、母親との関係にあったのと対照的に、目立ちたがり屋ホッパーの問題は、その父親との関係にあります。

彼女は、父親に充分に愛を与えてもらえなかったのです。

父親が、子供を遠ざけ、拒絶的で、その関心のすべてを娘にではなく、妻に向けていたとか、あるいは、子供にだけでなく、誰に対しても人嫌いとか、あるいは、またしょっちゅう家を留守にしていたとか、そんな人だったのです。

 

このような目立ちたがり屋ホッパーは、ごく若い頃から、セックスをダシにして、人の気を引くこと覚えます。

しかし、一人の男性との関係は、普通そう長くは続きません。

たった一晩ということもあれば、せいぜい2ヵ月ぐらいまでで、半年も続くことは滅多にありません。

 

ちなみに、男性と付き合っている間は、一応、「一夫一婦制」です。

いつもどこかに、別の男たちの存在をチラつかせてはいますが、それは、あくまで表面上のことで、本命は1人なのです。

彼女は、本質的には結婚願望が強いので、わざと思わせぶりに、そうしているところがあります。

「もし私に、他の男と寝て欲しくないんだったら、あなた、どうにかしたら? 結婚するとか……」

といった感じです。

 

ですが、1人の男性との恋は、じきに終わるでしょう。

なぜなら、彼女は、結論を急ぐタイプですから、4ヵ月も付き合って、男性が結婚をイエスと言わなければそれまでで、さっそく、他の男性に鞍替えするはずです。

 

目立ちたがり屋ホッパーの多くは、とても魅力的なパーソナリティーを持っているので、男性をオトすのは簡単です。

自己表現の仕方も華やかで、ドラマチックだし、1つのことから他へと関心がぴょんぴょん跳んで、気まぐれではありますが、一緒にいて、とても楽しいキャラクターです。

そして、まさに、“感情の生き物”といった感じで、よく笑い、よく泣きます。

 

ただ、こんなに魅力的な彼女ですが、多忙なる性生活にもかかわらず、オルガスムスに達することは滅多にありません。

それに関しては、マザコン型ホッパーと同じです。

しかも、オルガスムスに達しているフリをする、なんてこともありません。

それは、彼女たちの男性に対する接し方が、基本的には正直だからで、けっして相手を騙してやろうなどとしないからです。

 

彼女が、ひたすら求めるものは、“一途な愛”。

とは言え、オルガスムスを得られないのに、セックスを常に求めるのも事実。

それは、自分に自信を持てないために、自分が相手に望まれていることをいつも確かめていたいからなのです。

 

目立ちたがり屋ホッパーは、付き合う男性すべてに対して、一時的ではありますが、相手を理想化して、夢中になります。

しかし、彼女が注目しているのは、男性が常に怠りなく愛のサインを示してくれるかどうか?という点にあるので、いったん男のほうがそれを怠ると、もうそこで、夢は覚めてしまいます。

 

すると、今まであたたかくチャーミングだった彼女の態度は、ガラリと一変し、冷たく、敵意に満ちたものになります。

相手は急に、自分が攻撃の刃にさらされているのを感じるのです。

そう、彼女は、いつもその深層心理に鋭いナイフを隠し持っているのです。

 

というのも、彼女は、基本的には男性に敵意を持っているからです。

父親に顧みられなかった怒りが、ここで一挙に噴き上がります。

「この男も、私に、父と同じ罪を犯している!」 といった具合に。

彼女が、オルガスムスを得られないのも、実は、この「男性に対しての敵意」が原因なのです。

意外に家庭的な素顔

さて、目立ちたがり屋ホッパーが、仕事を持った場合は、どうでしょうか?

とても好感の持てるパーソナリティーですから、じっと机の前に座っている仕事よりは、人を相手にするほうが向いています。

細かい神経を要求されることや、じっくり腰を据えて積み上げていくような仕事、 一ヶ所に長時間じっとしているような仕事は、まったく不向きです。

この選択を間違えるとひどいことになりますので、要注意です。

もちろん、目立ちたがり屋ですから、女優などは、打ってつけと言えるでしょう。

 

小さい頃は、「同性はみんな敵だ」と思っている目立ちたがり屋ホッパーですが、年とともに、その意識は和らいで、マザコン型ホッパーよりは、同性の友達を得やすいでしょう。

特に、ちょっと年上で、母親的存在の女性だと、とてもしっくりきます。

もちろん、同年代の女友達も、できないわけではありません。

女同士のおしゃべりでは、男の愚痴話に花が咲きます。

前述したように、目立ちたがり屋ホッパーのセックスの動機は、自然な性的欲求からではなく、“父親から得られなかった関心と注目を、男性から得るため”です。

そして、セックスを始めることで、同じことをしている同性の仲間からも受け入れられたいと思うからなのです。

 

ですが、目立ちたがり屋ホッパーは、マザコン型ホッパーよりは、結婚で幸せを掴みやすいでしょう。

夫は、几帳面で、仕事一筋のタイプが最適です。

その規則正しい、安定した生活態度が、目立ちたがり屋ホッパーに安心感を与えるのです。

論理的で秩序正しく、しかもベッド・ホッパーの行動を規制できる権威があり、常に充分に彼女への関心を寄せられる男性となら、もう申し分ありません。

お返しに、彼女は彼の人生に、鮮やかな彩りと、豊かな情感を与え、活気のある生活を作り上げてくれるでしょう。

 

さらに言えば、母親としての目立ちたがり屋ホッパーは、素晴らしいの一言。

たとえ、家の中はきちんと片付いてなくても、彼女は家庭というものに誇りを持つでしょう。

たまには、食事が時間通りに出てこないこともありますが、子供達には愛情豊かなキスや抱擁を与えます。

宿題を見てあげられなくても、何よりも大切な愛を惜しみなく与え、行儀のいい子が育っていくに違いありません。

【ベッド・ホッパー〈タイプC〉】
性を謳歌する「セックス中毒型ベッド・ホッパー 」

ベッド・ホッパーの第3のグループは、セックスそのものに取りつかれているタイプです。

これは、“セックス中毒型ホッパー”と呼んでおきましょう。

マザコン型ホッパーや、目立ちたがり屋ホッパーと違って、このタイプは、ちゃんとオルガスムスを得られます。

彼女にとってはセックスは、単なる快楽や喜びではなく、彼女の生活において、絶対に欠かすことのできないものです。

 

ほとんどのセックス中毒型ホッパーにとって、セックスという行為は、「力への希求」を表しています。

どういうことかというと、彼女たちは、女性を“無力な存在”と見なしています。

では、「力」を持っているのは誰か、それはもちろん男性です。

「何人もの女性を相手にエネルギッシュに生きている男性が優れているとされるなら、女性も同じように、多くの男性と関係を持つ者こそ優位に立てるのよ」

というのが、彼女たちの無意識の根拠です。

 

要するに、“セックス中毒型ホッパー”は、マッチョ(男らしさを誇りたがる男)の女性版なのです。

前の2つのタイプ、マザコン型と、目立ちたがり屋型は、自分たちが男の犠牲、もしくは餌食にされていると感じていますが、このセックス中毒型ホッパーは、自分が“手綱”をとっていると思い込んでいます。

「支配者階級たる男性を支配しているのは、この私よ!」

というわけです。

 

しかも、前の2タイプは、セックスからほとんど喜びを得られないのと対照的に、セックス中毒型ホッパーは、セックスに至るまでの全過程から、楽と、ある種の達成感を得ます。

「こないだ、すごい男に会ったのよ! もう2人して、丸3日間、家に閉じこもりっきり。片時もベッドから離れずよ! もう最高!」

といった調子です。

愛のバロメーターはどれだけ自分を求めてくれるか

彼女たちは、男性を、自分に精神的な意味で何を与えてくれるか、などという尺度で測ったりはしません。

優しさとか、自分へ関心なんて、どうでもいいのです。

求めているのは、肉体そのもので、その男が自分と四六時中セックスしていたいかどうかだけなのです。

 

時として、彼女たちには、酷い記録魔がいます。

何人の男と寝たか、何回セックスしたか、何回オルガスムスに達したかなどを一つひとつ記録するのです。

何かと有名人を狙うのもいて、著名な作家や政治家、しょっちゅうマスコミを賑わす芸能人などとの情事を事細かに記録して、リストにしていたりします。

つまり、「力」ある男性とベッドを共にした自分は、より能力ある女性なのだ、と錯覚しているのです。

 

こうしたセックス中毒型ホッパーの結婚は、1回で収まらないケースが多いです。

婚外交渉など朝飯前ですから、結婚は破綻しやすいのは当たり前と言えます。

夫が自分の要求通り、セックスの相手をしてくれている間はいいですが、そうでなくなるともうダメ。

彼女にとってセックスは、自分が愛されていることのバロメーターで、それがなければ、片時も安心できないのです。

一般に、セックス中毒型ホッパーは、母親にはなりません。

彼女たちにとって、子供など、自分の性的活動の妨げになるだけなのです。

【ベッド・ホッパー〈タイプD〉】
性は悩みの治療薬?「“一過性”ベッド・ホッパー 」etc.

ベッドホッパーは、実は、他にもいろんなタイプがいます。

例えば、“一過性ホッパー”と呼べるタイプもいます。

 

それは、例えば、こんな感じです。

7年間の結婚生活で1度もオルガスムスを得られなかったキャリアウーマンが、ライバル会社の男性と浮気をした夜、初めてオルガスムを得たとします。

それから彼女は一変し、毎夜バーへひとりで行っては、男漁りをするようになります。

精神分析医は、これを「聖人・罪人症候群」 と呼びます。

つまり、自分の夫は「聖人」で父親のような存在として、あまりセックスをしたがらず、性の充足は、別の「罪人」に求めるのです。

他にもこんなベッド・ホッパーが……

▼男性とデートすれば、必ずベッドインしなければならないと思い込んでいるベッド・ホッパーもいます。

他の女性も、みんなそうしていると信じているのです。

 

▼女性はとにかく黙って従うべきものと思っているタイプもいます。

単純に「ノー」と言うことができず、常に男性の言いなりになってしまうのです。

彼女たちは1度男性とそういう関係になると、もう自分で選択することをしません。

こういう女性は、結局、通り一遍の薄っぺらな人間関係しか結ぶことができません。

 

▼太っている、醜い、ニキビだらけ、など、自分の肉体的コンプレックスからひたすら男性にモテないと思い込んで、ベッドを渡り歩いてしまう女性もいます。

 

▼宗教的に厳しくしつけられた女性が、それに反逆する意味で、禁じられた罪(婚外交渉あるいは乱交)に走る場合もあります。

 

▼若い頃はひどく乱れた生活をしていたのが、成長するにつれて、それがいかに味気ないかを悟り、ちゃんと相手を選ぶようになるタイプもいます。

あるいは、中年になって特に更年期に差し掛かると急に乱れてくるタイプもあります。

失われていく若さを男性によって試したい衝動に駆られているのです。

離婚した直後の女性も、一般的に、ベッド・ホッパーになりやすいです。

それまでなかった楽しみを、新しいセックスで試してみたいと思うからです。

しかし、これも一時的なことで、大方の離婚女性は、虚しい関係に気付き、もっと真面目な男女関係を得て、落ち着いた生活がしたいと思うものです。

以上、これらはどれも、“状況的ホッパー”と呼んでいいでしょう。

 

――このようなさまざまなベッド・ホッパーは、いつでもどこの社会でも見られますが、特に、昨今は増加の一途を辿っています。

(これに関しては、ただ明らかになってきただけで、実質、昔と変わらないのでは?という見方もあるようです。)

 

また、悩みや問題の多い現代社会で、セックスはそれを癒す万能薬とされている向きもあります。

セックスに対して積極的になって、色々な悩みを吹っ飛ばそうといった感じです。

 

しかし、ベッド・ホッパーの場合は、そのレベルを明らかに超えています。

ベッド・ホッパータイプは、言うなれば、“性の奴隷”と化し、自分自身の肉体の主人であることも叶わない状態に陥っていると言えます。

【あなたがより幸せになるには】
あなたが“本当に”求めているものは何?

もし、あなたが、自分もベッド・ホッパーの1人と認め、そのライフスタイルを変えたいと思っているのなら、次の2つの質問にきっぱりと答えてみましょう。

 

⚫︎「こうした性行動から、あなたは一体何を得ているのですか?」

オルガスムス? 愛? 憧れ? 頼りになる男性?

 

⚫︎「そもそもあなたは、こんなことに満足しているのでしょうか?」

絶えず落ち着かず、うろちょろしているだけじゃないでしょうか?

 

――2つの質問の答えは、「ノー」ではないでしょうか。

 

もし、あなたが、男性とのアバンチュールから、“その場限りで素晴らしいもの”を得ていないと分かったら、自分のしていることを修正するべきです。

まず、手始めに、「自分が充分魅力のある素敵な女である」と信じることが大切です。

もう、それは、今までで充分証明されたはずです。

これ以上、何度も同じことを繰り返して、わざわざ証明しなくてもいいのです。

忘れそうになったら、「自分は魅力的な女性!」と書いた紙を部屋に目立つところに貼っておきましょう。

 

そして、次に、男性に出会って、ベッドに飛び込みたくなったら、まず考えてみましょう。

“何が自分をこんな風に駆り立てているのか?”と。

そして、それに抵抗してみましょう。

 

もちろん、最初は、うまくいかないかも知れません。

しかし、「こんなことして何になるの?」と何度か自分に問いただしているうちに、きっと気持ちが変わってくるでしょう。

毎回、「今度こそ、セックス以上の何かがあるのでは?」と、期待が湧くかも知れませんが、それが“幻想”であることは、これまでの経験で充分に分かっているはずです。

 

もし、どうしても、欲望に勝てなかった時は、その男性との体験の間、自分がどんな気持ちでいるか注意してみましょう。

最初の抱いた「興奮」と「希望」は、セックスが終わった後も持続しているでしょうか?

そうやって、自分自身の気持ちにじっと耳を傾けていると、あなたは、本当は“セックスだけでは到底得られないもの”を求めているのだと気が付くはず。

 

セックスに至る前段階の付き合いを、じっと耐えるのは大変かも知れません。

体と体が触れ合えばすべてはうまくいく、と思うかも知れません。

ですが、それでも、耐えてみてください。

……もし、どうしてもだめなら、カウンセラーや占い師の助けを借りるのもいいでしょう。

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